NHK連続テレビ小説『わろてんか』、2017年10月23日放送の19話は「てん」が北村屋へ入りました。
以下、最新話のネタバレ要素がありますので、バレても構わない方のみ下方スクロールをお願いします。
目次
『わろてんか』第4週「始末屋のごりょんさん」
2017年10月23日月曜日から朝ドラ『わろてんか』は第4週「始末屋のごりょんさん」の放送が始まっています。
『わろてんか』の時代設定は明治35年(1902年)の10年後、明治45年ほどでしょうか。本作のヒロイン、京都の老舗薬問屋「藤岡屋」の娘「藤岡てん(ふじおか・てん、演:葵わかな)」は17歳です。
幼少期の「てん」が「薬祭り」で出会った大阪の旅芸人一座の芸人「北村藤吉(きたむら・とうきち、演:松坂桃李)」と久しぶりの再会を果たし、紆余曲折を経て藤吉から嫁に欲しいと言われた「てん」は家族の反対を押し切り、藤吉と藤吉の実家、大阪船場(せんば)の老舗米問屋「北村屋」へと向かいます。
その際、「てん」は父の「藤岡儀兵衛(ふじおか・ぎへえ、演:遠藤憲一)」から勘当されてしまっています。親子の縁を切る、藤岡屋の敷居はまたがせないということです。「てん」も両親に挨拶をした後に藤岡屋を出、待っていた藤吉と二人で駆け落ちをしました。
大阪船場「北村屋」
大阪に着いた二人はその足で、藤吉の実家、船場の米問屋「北村屋」へ向かいました。店に着くと藤吉の母「北村啄子(きたむら・つえこ)、演:鈴木京香)」は藤吉を大喜びで迎えていれ、抱きしめています。
藤吉は早速、啄子に「てん」を紹介しようとしましたが、啄子は「てん」など存在しないかのようにして、藤吉に対し一人の女性をあんたの許嫁だと紹介しています。その許嫁と呼ばれた女性は「杉田楓(すぎた・かえで、演:岡本玲)」といいます。
週タイトルの「ごりょんさん」の意味はおそらく「女将さん」でしょう。たぶん。大阪の言葉なのでしょうか? 東京では聞かない名称な気がします。私が無知なだけかもしれません。
啄子の夫、つまり藤吉の父親は既に亡くなっているようで、啄子が女手一つで店を切り盛りしているように見えます。それだけに北村屋における啄子の権力は絶対なのでしょう。
啄子は「てん」を藤吉の嫁とは認めず、「てん」を女中としてなら店に置いてやると言います。家を捨て、藤吉と一生添い遂げる覚悟で大阪に出てきた「てん」ですから、いつか啄子に認めてもらおうと女中としての扱いも受け入れていました。
受け入れていたものの、連れて行かれた部屋が女中部屋であったことに驚いていました……まぁ女中なら女中部屋ですよね。
「てん」のライバル楓
楓はドライな考えを持っているようでした。藤吉のことは好きも嫌いもない、結婚は家に嫁ぐものであって夫となる人に妾の一人ぐらいいても良いと考えています。
藤吉への愛情はないし、啄子が一方的に決めた縁談であったとしても、「北村屋」の家に入ることに関しては、自分はこれにかけているから「てん」に負ける訳にはいかないと、「てん」に対してあからさまにライバル視しています。
おわりに
ということで大阪編が始まりました。啄子のイケズがどれほどになるのか今はハッキリわかりませんけど、『ごちそうさん』ほどにはならないと思っています。思いたい。
「てん」の元実家の藤岡屋では、母の「藤岡しず(ふじおか・しず、演:鈴木保奈美)」が女中の「トキ(演:徳永えり)」に何かを頼んでいました。大阪に行って「てん」の様子を見て来て欲しいと頼んだのかなと思います。
気になったことは、「てん」が啄子に自己紹介をするときに藤岡屋の長女であると言ったことですね。確かにかつてはそうでしたが、現在は家を捨てているのですから正しくないです。自己紹介の途中で啄子に妨げられていたので、あの後に親子の縁を切ったから今は違うと言っていたかもしれませんけど。
今後は、啄子からイケズを受けているはずが商売のことを叩き込まれていて、いずれ米屋から出て寄席小屋を買収して経営を始め、事業を大きくしていく際にそのいろはが役立つのでしょう。