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「てん」の化け猫退治。強面の儀兵衛が優しい人だとわかる良いエピソードでした - 朝ドラ『わろてんか』5話の感想

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NHK連続テレビ小説『わろてんか』、2017年10月6日放送の5話は化け猫が化け猫を止めました。

 

 

以下、最新話のネタバレ要素がありますので、バレても構わない方のみ下方スクロールをお願いします。

 

 

 

 

 

目次

 

 

『わろてんか』第1週「わろたらアカン」

www.nhk.or.jp

 

2017年10月2日月曜日の放送から朝ドラ『わろてんか』が始まりました。第1週は「わろたらアカン」です。

『わろてんか』の時代設定は明治35年(1902年)、舞台は京都です。京都の老舗薬問屋「藤岡屋」の娘「藤岡てん」が本作のヒロインになります。2話現在は「てん」は幼少期のため「新井美羽(あらい・みう)」さんが演じています。

1話では、あるドイツの薬会社の社長一家を「藤岡屋」に招いてパーティーをしていました。そこで「てん」は「ゲラ(笑い上戸)」の癖を出して、社長を怒らせてしまいます。社長は家族を連れて帰ってしまい、怒った父「藤岡儀兵衛(ふじおか・ぎへえ、演:遠藤憲一)」は「てん」に対して「笑い禁止令」を発令しました。

3話では、「てん」が「薬祭り」の最中に大阪の旅芸人一座の芸人「北村藤吉(きたむら・とうきち、演:松坂桃李)」と「キース(演:前田旺志郎)」と出会っています。中でも藤吉は「てん」の運命の人です。

 

 

てんの化け猫退治

「藤岡屋」では、毎日誰も飲んでもいないのにお酒が減っている事件が発生していて、母「藤岡しず(ふじおか・しず、演:鈴木保奈美)」や「藤岡ハツ(ふじおか・はつ、演:竹下景子)」も正体がわかりません(という体で本当はわかっていると思われます)。

しかし、ハツさんが言うには藤岡の家には丑三つ時に化け猫が出るからそのせいだということで、「てん」は従兄で「藤岡屋」で丁稚をしている「武井風太(たけい・ふうた、演:鈴木福)」と2人で夜中まで土間の台所で化け猫を待ち伏せすることにしました。化け猫退治です。

夜中になると風太は寝てしまっていて「てん」も今にも眠りそうでしたが、そのときに戸棚を開けてお椀と酒瓶を取り出す物音がして、しばらくすると酒を飲み始める音まで聞こえてきます。「てん」が恐る恐る覗き込むと、そこには儀兵衛の姿が!

儀兵衛は酒を飲まないと思っていたのに、その儀兵衛が夜中に隠れて酒を飲むなんてことをしてしまうのは自分のせいだと「てん」は思ってしまいます。自分がドイツの薬会社の社長との商談を破談にしてしまったからだと。

「てん」は風太と一緒に、社長の元へ行き、2人で土下座をして謝ります。

しかし、おそらく追い返されたのでしょう、「てん」と風太は肩を落として藤岡屋へ来ると、儀兵衛の前でドイツさんに会ってきたこと、自分のせいでお父さんが化け猫になってしまったことを謝るのです。

娘に泣いて謝られた儀兵衛、憑き物が落ちたのか、土間へ行き、家にある酒を全て台所に流し捨てます。酒瓶を全てもってこいと指示された「てん」と風太も嬉しそうです。

儀兵衛は全て捨て終わると「てん」の方を向き、これでもう二度と化け猫は出てこない、「てん」が化け猫退治をしてくれたと言い、そして「てん」の「笑い禁止令」を解くのでした。

自分は商談のことばかりを考えて家族を省みることを忘れていたこと、愛娘に辛い思いをさせていたことを気づけなかったと悔いたのでしょう。

 

 

おわりに

笑い禁止令が解けたこともあり、藤吉がいるとされる寄席小屋へと足を運んだ「てん」、しかしそこで見たものは……というところで5話が終わりました。予想通りに藤吉は日本一の芸人などではなく一座の下っ端なのでしょう。「てん」がそんな藤吉にどういう反応を示すのかは6話です。

いや、5話の化け猫退治の一件は良かったです。儀兵衛は強面で厳しい父親ですけど、心根はとても優しいのだとわかるエピソードになっていました。一心不乱にドイツ語を学んで商談を成功させようとしていたのも、ドイツには色んな病気を治す魔法のような薬があり、それがあれば息子(てんの兄)「藤岡新一(ふじおか・しんいち、演:千葉雄大)」の病気も治すことができるはずだと考えているからのようでしたし、家族思いの良いお父さんですよ、とわかります。

儀兵衛が化け猫になってお酒を飲んでいたのも、その商談が思うようにいかずに悩んでいいて、酒に逃げていたみたいです。