ディスディスブログ

気分変調症の男がテレビ番組の感想やカメラ、ファッションのことなどを書きます

実が育てる花は「菊」? 愛子の恋はまるで『めぞん一刻』のようでした - 朝ドラ『ひよっこ』150話の感想

スポンサーリンク

NHK連続テレビ小説『ひよっこ』、2017年9月23日放送の150話は愛子と省吾の結婚(?)が決まりました。

 

 

以下、最新話のネタバレ要素がありますので、バレても構わない方のみ下方スクロールをお願いします。

 

 

 

 

 

目次

 

 

『ひよっこ』第25週「大好き」

www.nhk.or.jp

 

2017年9月18日月曜日の放送から朝ドラ『ひよっこ』は第25週「大好き」が始まっています。物語の時代は先週に引き続き昭和42年(1966年)の8月か9月頃と思われます。

本作のヒロイン「谷田部みね子(やたべ・みねこ、演:有村架純)」は、両親と自分がお世話になってきた、赤坂にある「あかね坂商店街」の裏路地に店を構える洋食屋「すずふり亭」でホール係の職に就いています。

「すずふり亭」はみね子の他、店主の「牧野鈴子(まきの・すずこ、演:宮本信子)」と、鈴子の息子で料理長の「牧野省吾(まきの・しょうご、演:佐々木蔵之介)」、コックの「井川元治(いがわ・げんじ、演:やついいちろう)」、見習いコックの「前田秀俊(まえだ・ひでとし、演:磯村勇斗)」の計5名が働いています。

みね子と同じホール係だった「朝倉高子(あさくら・たかこ、演:佐藤仁美)」は、みね子の幼馴染み「角谷三男(すみたに・みつお、演:泉澤祐希郎)」の兄「太郎(たろう、演:尾上寛之)」と結婚して奥茨城村の角谷家に嫁ぎました。

みね子は「すずふり亭」のすぐ裏にある「あかね荘」という木造2階建てのアパートの2階に住んでいます。

「あかね荘」には現在8人が暮らしています。大家は、鈴子と昔馴染みの「立花富(たちばな・とみ、演:白石加代子)」です。住人は有楽町にある会社に勤務する事務員(オフィスレディー)「久坂早苗(くさか・さなえ、演:シシド・カフカ)」と、富山県出身の売れる気配がしない漫画家志望「新田啓輔(にった・けいすけ、演:岡山天音)」と同じく「坪内祐二(つぼうち・ゆうじ、演:浅香航大)」、みね子、省吾目当てで引っ越してきたみね子の元上司「永井愛子(ながい・あいこ、演:和久井映見)」の6人に加え、元女優の「川本世津子(かわもと・せつこ、演:菅野美穂)」がみね子と一緒に暮らしています。

みね子の幼馴染「助川時子(すけがわ・ときこ、演:佐久間由衣)」は「ツイッギーそっくりコンテスト」で優勝をしたことで、それまで転がり込んでいたみね子の部屋から出ていきました。

「すずふり亭」のある「あかね坂商店街」には、「すずふり亭」の他に中華料理店の「福翠楼(ふくすいろう)」と、和菓子屋の「柏木堂(かしわぎどう)」、バーの「月時計」が登場しています。

「福翠楼」は店主が「福田五郎(ふくだ・ごろう、演:光石研)」で、その妻が「福田安江(ふくだ・やすえ、演:生田智子)」です。「柏木堂」は店主が「柏木一郎(かしわぎ・いちろう、演:三宅裕司)」で、一郎の息子(養子)が「柏木ヤスハル(かしわぎ・やすはる、演:古舘佑太郎)」です。「月時計」の店主が「竹内邦子(たけうち・くにこ、演:白石美帆)」です。

一郎は鈴子の幼馴染みで、邦子は省吾の幼馴染み、ヤスハルは省吾の一人娘「牧野由香(まきの・ゆか、演:島崎遥香)」の幼馴染みになります。

 

 

愛子と省吾

みね子はヒデこと秀俊と付き合うことになりました。初デートも済ませてウキウキであかね荘に戻ってくると、広場には由香がいます。みね子は由香に声をかけますが、由香は「しー!」と声を出さないように注意してきました。

鈴子さんも出かけ先から戻ってきて孫娘の由香に声をかけますが、やはり注意を受けています。早苗と世津子が2人仲良くアパートから出てくると、彼女らもやはり由香から……。

実はその前に、愛子と省吾が広場で会話を始めていて、省吾から「すずふり亭」の店の中で話をしませんかと誘っていたのです。愛子にとっては省吾はスターに恋をしている感覚で、会話をすることを禁じてきました。しかし、もうそういう段階ではなくなろうとしている、というか愛子たちがそういう段階を終わらせようとしています。

店の中で2人でいるところを由香が知って、みね子たちを静かにさせていたということ。由香たちは店の中に忍び込んで、愛子と省吾の会話を盗み聞きすることにしました。趣味が悪い。

愛子は戦争で好きな人を亡くしていて、省吾は戦後の厳しい時代に自分たちのお店を切り盛りする中で妻を過労で亡くしています。お互いに最愛の人を亡くしたという意味で、似た境遇の持ち主なのです。

愛子はその男性と結婚をしたかったのですが断られていました。戦争に行くことがわかっていたため、そして死ぬ可能性が高いこともわかっていたため、結婚早々に愛子を未亡人にしたくなかったから断ったようでした。もし僕が戦争から戻ってこなかったらすぐに僕のことを忘れるんだと、そう言ったそうです。

愛子としては忘れろと言われたって忘れられるはずがありません。戦争で亡くしたとなればそれこそ一生心に残ってしまうでしょう。彼のことは好きであり続けながらも、省吾に出会ったときに一目惚れをし、自分は恋をして良いのだろうかと考えたようです。

一方の省吾も似たようなもので、彼の妻のことは今も好きのままです。忙しい時代を何とか夫婦と由香と鈴子の家族で乗り切って、経営が軌道に乗ったところで夫婦で楽しいことをしたいと思っていたところで亡くなってしまった。決して蔑ろにしたつもりはないですが、最愛の人を忙殺させてしまったことで後悔の念がずっと彼を苦しめていたようです。

新たな恋をしてはいけないと思っていた省吾の前に現れたのが愛子でした。彼女は自分をスターのように扱っていて、それはそれで新鮮さや疑似恋愛的な楽しさを感じていました。そのやり取りの中で省吾は愛子のことをどんどん好きになっていて、そしてやはり省吾の新たな恋をして良いのだろうかと考えていたようです。

お互いがお互いに新たな恋をしたいと思いつつも一歩前に踏み出せないでいたのですね。しかし今、お互いの過去を語り合い、お互いの気持ちを確認し合った2人は、恋人として付き合うことになりました。お互いがお互いの2番手で良いと。

そんな愛子と省吾の話を厨房で隠れて聞いていたみね子たち、由香が先陣を切って隠れていることをバラして2人に謝り、そして2人のカップル成立を祝福しました。愛子は自分が新しい母親だとか、鈴子の新たな娘だとか、まるで結婚が決まったかのように話を始めて、周囲を困惑させていましたね……非常に「らしい」です。

 

 

まるで『めぞん一刻』のよう

今回の愛子と省吾の件はまるで漫画『めぞん一刻』のようだなと感じました。「高橋留美子」さんの作品です。

パクリとかそういうことではなく、愛子が愛する人を亡くてその後も想い続けている中で新たな恋に踏み出そうとしているところが、『めぞん一刻』の管理人さんのように見えたのですね。

学生時代の教師だった「惣一郎さん」と結婚した「音無響子」が、結婚後半年ほどで突然に惣一郎さんを亡くし(死因不明)、失意の中で義父からアパート「一刻館」の管理人の仕事を任されて、赴任したところで出会ったのが当時浪人生の住人「五代裕作」でした。

そこで2人は恋に落ち(たぶんかなり初期から好き合っていたのでしょう)、でも惣一郎さんに操を立てる意思がそれを阻んだり、お互いにボーイフレンド(三鷹)やガールフレンド(こずえ)が出来たりしたことで、くっ付きそうでくっ付かない関係が物語終盤まで続くのですね……ずるずると。

 

 

おわりに

そう考えると、「あかね荘」は「一刻館」がモチーフとしてあるのかもしれませんね。脚本家さんは少なからず意識しているのではないでしょうか。

漫画家さんが住んでいるところから、モチーフには手塚治虫さんや藤子不二雄さん、赤塚不二夫さん、石ノ森章太郎さんら漫画家が多数住んでいた「トキワ荘」も含まれていることでしょう。あるいは「あだち充」さんの『陽当り良好!』の下宿「ひだまり」も入っているかな?

今回愛子たちの恋に涙を流した人は多かったでしょうね。私の家族も泣いていました。いやいや……良かった良かった。『あさイチ』の「有働由美子」アナウンサーも泣いていたことでしょう。

さて、次週はとうとう最終週です。第26週「グッバイ、ナミダクン」です。みね子の実家の谷田部家では「キク(菊)」の花を栽培し始めたようです。花を見る限り菊ですよね、あれは。

三男とさおり(米子)のキスシーンがあったり、早苗とドラマーの彼との再会があったり……みね子が「あかね荘」を卒業したり(?)するようです。みね子が「あかね荘」と「すずふり亭」から巣立って「ひよっこ」が「ひよっこ」でなくなったところで物語が終わるのでしょう。

スポンサーリンク