毎週水曜日19:30から放送されているNHKの生活情報番組『ガッテン!』。
2017年9月21日の放送はサブタイトルが「世界が注目!“こんにゃく”パワー」です。
「こんにゃく」について特集していました。
目次
世界が注目!“こんにゃく”パワー
NHKの生活に役立つ情報番組『ガッテン!』。
2017年9月20日の放送は「世界が注目!“こんにゃく”パワー」として「こんにゃく(蒟蒻)」が特集されていました。
概要
「こんにゃく」は食物繊維の塊で、カロリーもほとんどない食品です。
ところが、料理のレパートリーが少なく、煮物くらいにしか使っていないご家庭が多いそうです。私の家でもそう。
その原因の一つは「こんにゃく」は味が染み込みにくいことです。
しかし、世界的にも今「こんにゃく」が注目されているそうです。
例えばイタリアでは「シラターキ」としてパスタのように使われていました。
東北地方で500ものオリジナルレシピを開発している「こんにゃくの達人」によれば、料理前に「こんにゃく」にあることをするだけで劇的に染み込みやすくなるそうです。
その方法とはほとんどのご家庭に常備されているある調味料を使うことでした。
「こんにゃく」は砂糖でもむ!
「こんにゃく」に味を染み込ませたいならば「砂糖」で揉めば良い!!
ということが今回の『ガッテン!』では紹介されていました。
「こんにゃくを砂糖で揉む方法」はごくごく簡単でした。
「板こんにゃく」の場合
「板こんにゃく」の場合です
「こんにゃく」を1〜2cm角の大きさの「サイの目状」に切ります。
100gあたり5gほどの砂糖と一緒にポリ袋に入れて数分間(2-3分間)よく揉みます。
これだけ。
そうすることで「こんにゃく」に含まれている水分が浸透圧によって「こんにゃく」の外へ出てきます。
この水はそのまま料理に使っても良いですし、匂いが気になるなら捨てると良いです。
その後、「こんにゃく」が浸る程度の醤油を入れて漬け、冷蔵庫で3-6時間置くことで、醤油味が染み込んだ「こんにゃく」が出来上がります。
加熱の必要なし。
注意点
注意点は、使う「こんにゃく」の原材料が「こんにゃく粉」の物を使用することです。
「こんにゃく芋」の物は「灰汁(あく)抜き」が必要な物があります。
「しらたき」「いとこん」の場合
「しらたき」や「糸こんにゃく」の場合です。
まず臭み取りのため流水でよく洗います。
次に100gあたり5gほどの砂糖と一緒にポリ袋に入れて数分間よく揉みます。
その後、水でゆすぐと料理に使いやすくなるとのこと。
これだけです。
こちらもとても簡単ですね。
この後、「しらたき」を氷の上に乗せ、麺つゆと薬味で素麺(そうめん)のように食べると絶品レベルで美味しいみたいですよ。
スタジオで絶賛されていました。
どうして砂糖なのか?
どうして「こんにゃく」に砂糖をかけて揉むだけで「こんにゃく」の水分が外に出るのでしょうか?
それは「こんにゃく」に砂糖をかけると「浸透圧(しんとうあつ)」によって、水分がより糖分の濃度の濃い砂糖の方へと移動する、水分の持っている性質があるためです。
水分が外に出ることで「こんにゃく」は、いわば脱水状態になります。
水分が抜け出た「こんにゃく」を出汁の入った鍋に投入すれば、水分が抜け出た隙間に出汁がどんどんと入ってくれるので、味が染みた「こんにゃく」が出来上がる、という仕組みです。
塩では駄目なのか?
塩でも同じことができるみたいです。
しかし塩では味付けに影響が出やすく塩分も気になりますよね。
だから砂糖を使ったと言っていました。
「こんにゃく」は加熱すると固くなる
こうして砂糖で水分を抜いた「こんにゃく」は、温かい状態で煮物に入れたければ、出汁の入った鍋に入れてから、「沸騰させない程度」にごく軽く火を入れます。
どうして火を軽くしか入れないのか?
その理由は「こんにゃく」には火を入れて煮込むほどに固くなってしまう性質があるからです。
10分も煮込むと「こんにゃく」は一気に固くなり、固くなり弾力をなくした「こんにゃく」は味が染み込みにくくなってしまいます。
私たちは煮込めば煮込むほど味が染みると考えがちです。
ところが「こんにゃく」に関して言えば、煮込んでしまうとかえって染みなくなってしまう、ということでした。
こんにゃくのコーヒー漬け
そうして作った「板こんにゃく」を使ったデザートがありました。
「こんにゃくのコーヒー漬け」です。
作り方は上記「板こんにゃく」を砂糖で揉んで水抜きをした後にコーヒーに漬け込んだだけだそうです。
お皿に乗せてホイップでしょうか、白いものがかかっていました。
こちらもスタジオで好評でした。
1人分 (100g) あたり46kcalです。おやつや食後のデザートにもってこい。
「こんにゃく」を食べる際の注意点
こんにゃくを食べる際の注意点があります。
「こんにゃく」は食物繊維が豊富で低カロリーです。
しかし消化しにくい食品でもありますから、食べ過ぎには注意しましょう。
食べやすい大きさに切って食べることも重要です。
子どもや高齢の方は特に注意。
また、胃や腸の病気をしている方は医師の判断を仰いでから食べるようにしましょう。
おわりに
「こんにゃく」が砂糖をまぶして揉むだけで味が染み込みやすくなるだなんて……これは良いことを聞きました。
味が染み込むのなら煮物だけではなく、炒め物にもサラダにも、色々な料理に使えそうですね。
コーヒー漬けが美味しそうでした。
ハチミツとレモンを入れたものに漬けても美味しいとスタジオでは言っていました。
確かに美味しそうです。