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朝ドラの終盤とRPGの終盤はどこか似ています - 朝ドラ『ひよっこ』138話の感想

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NHK連続テレビ小説『ひよっこ』、2017年9月7日放送の138話はみね子の実家のことと、「すずふり亭」の鈴子と省吾に変化が起きるか……?という回でした。

 

 

以下、最新話のネタバレ要素がありますので、バレても構わない方のみ下方スクロールをお願いします。

 

 

 

 

 

目次

 

 

『ひよっこ』第23週「乙女たちに花束を」

www.nhk.or.jp

 

2017年9月4日月曜日の放送から朝ドラ『ひよっこ』は第23週「乙女たちに花束を」が始まっています。物語の時代は先週に引き続き昭和42年(1966年)の8月でしょうか。

本作のヒロイン「谷田部みね子(やたべ・みねこ、演:有村架純)」は19週現在、両親と自分がお世話になってきた、赤坂にある「あかね坂商店街」の裏路地に店を構える洋食屋「すずふり亭」でホール係の職に就いています。

「すずふり亭」はみね子の他、店主の「牧野鈴子(まきの・すずこ、演:宮本信子)」と、鈴子の息子で料理長の「牧野省吾(まきの・しょうご、演:佐々木蔵之介)」、コックの「井川元治(いがわ・げんじ、演:やついいちろう)」、見習いコックの「前田秀俊(まえだ・ひでとし、演:磯村勇斗)」の計5名が働いています。

みね子と同じホール係だった「朝倉高子(あさくら・たかこ、演:佐藤仁美)」は、みね子の幼馴染み「角谷三男(すみたに・みつお、演:泉澤祐希郎)」の兄「太郎(たろう、演:尾上寛之)」と結婚して奥茨城村の角谷家に嫁ぎました。

みね子は「すずふり亭」のすぐ裏にある「あかね荘」という木造2階建てのアパートの2階に住んでいます。

「あかね荘」には現在7人が暮らしています。大家は、鈴子と昔馴染みの「立花富(たちばな・とみ、演:白石加代子)」です。住人は有楽町にある会社に勤務する事務員(オフィスレディー)「久坂早苗(くさか・さなえ、演:シシド・カフカ)」と、富山県出身の売れる気配がしない漫画家志望「新田啓輔(にった・けいすけ、演:岡山天音)」と同じく「坪内祐二(つぼうち・ゆうじ、演:浅香航大)」、みね子、省吾目当てで引っ越してきたみね子の元上司「永井愛子(ながい・あいこ、演:和久井映見)」の6人に加え、みね子と幼馴染「助川時子(すけがわ・ときこ、演:佐久間由衣)」がみね子の部屋に転がり込んでいます。

「すずふり亭」のある「あかね坂商店街」には、「すずふり亭」の他に中華料理店の「福翠楼(ふくすいろう)」と、和菓子屋の「柏木堂(かしわぎどう)」、バーの「月時計」が登場しています。

「福翠楼」は店主が「福田五郎(ふくだ・ごろう、演:光石研)」で、その妻が「福田安江(ふくだ・やすえ、演:生田智子)」です。「柏木堂」は店主が「柏木一郎(かしわぎ・いちろう、演:三宅裕司)」で、一郎の息子(養子)が「柏木ヤスハル(かしわぎ・やすはる、演:古舘佑太郎)」です。「月時計」の店主が「竹内邦子(たけうち・くにこ、演:白石美帆)」です。

一郎は鈴子の幼馴染みで、邦子は省吾の幼馴染み、ヤスハルは省吾の一人娘「牧野由香(まきの・ゆか、演:島崎遥香)」の幼馴染みになります。

 

 

愛子の部屋でお泊まり会

親戚との金銭トラブルから女優を廃業するまで追い詰められていた「川本世津子(かわもと・せつこ、演:菅野美穂)」を、みね子と「ヒデ」こと秀俊と和菓子屋「柏木堂」ヤスハルと3人で救出し、みね子の住んでいるアパート「あかね荘」へと連れてきました。

世津子はしばらく「あかね荘」で暮らすことになり、愛子と同部屋です。137話は「あかね荘」で初めての夜を迎える世津子のことを思ってか、愛子の部屋でお泊まり会がありました。世津子と愛子、みね子、時子、早苗の5人です。富さんはいません。

138話でみね子は母の「谷田部美代子(やたべ・みよこ、演:木村佳乃)」に手紙を書いていました。隠し事をしたくないからと、正直に世津子が「あかね荘」にいることを伝えたのです。

夫(みね子の父)「谷田部実(やたべ・みのる、演:沢村一樹)」が記憶喪失なことを良いことに、赤の他人の世津子が実を数年匿っていた事実は免れられないので、実の妻としてみね子の母として、みね子が世津子と暮らしていることを知ったら良い気分にはならないであろう、とみね子は手紙ではあえて伝えないことも考慮したのでしょう。

美代子は自分のことは一切気にしなくていいと言ってくれました。

 

 

谷田部家は花農家へ

実たちは、みね子の仕送りをなくす、最低でも今よりは仕送り額を減額して、みね子を解放してやろうとしています。

実は以前、弟夫婦(みね子の叔父夫婦)の「小祝宗男(こいわい・むねお、演:峯田和伸)」と「小祝滋子(こいわい・しげこ、演:山崎静代)」に相談をしていました。米農家の谷田部家で、田んぼを潰さずに収入源を増やす方法はないかと。

実が出稼ぎ労働をして稼げぐことが最も手っ取り早いです。しかし出稼ぎ先で事件に遭って記憶喪失となり失踪してしまった事実がありますから、家族に再び心配をかける訳にはいかないという理由から、出稼ぎに出ることは候補から外れていました。

138話で宗男が提案したのは「花」です。花農家ですね。花はこれからの事業で、市場の拡大も見込めそうです。茨城県北部の気候的には「シクラメン」や「チューリップ」、「セイヨウギク」などが適していると言っていました。実は宗男の提案に乗り花農家に活路を見出すつもりのようです。

実の父(みね子の祖父)「谷田部茂(やたべ・しげる、演:古谷一行)」も背中を押してくれています。

滋子は知り合いの知り合いの知り合いに花で成功した人がいて、花のことを教わったり苗木を分けてもらったり(買ったり?)する算段をつけたようです。有能。何でもその人は気難しい人だったけど、ビートルズ好きで、中でも「ラブ・ミー・ドゥ」が好きだということで、家に「ラブ・ミー・ドゥ」のレコードがあったからやった(あげた)ことで、花についての話がついたようです

そのレコードは想像のとおり、宗男のものですね……宗男が知らないところでレコードをあげてしまったようです。宗男はショックのあまり縁側から落下していました……可哀想。でも兄貴夫婦のためにはなりました。

 

 

由香と鈴子と省吾

由香は現在、ヤスハルの「柏木堂」で働いています。長年仲違いをしていた祖母の鈴子と父の省吾のいる「すずふり亭」のほど近くにいます。

由香は本当は仲直りをしたいのですがなかなか踏み出せずにいて、偶然に出会ったり他人からの噂話が「すずふり亭」に届いたりすることを期待して、同じ商店街の「柏木堂」に厄介になっている、少々面倒な子です。

先日、「すずふり亭」が人手不足に陥ったことから、みね子が強引に由香を「すずふり亭」に連れてきて、強引に親娘の再会が果たされていました。ところが仕事が忙しかったこともあり、家族の会話はほぼありませんでした。

138話では鈴子と省吾から「柏木堂」へ出向いています。省吾は由香に「ゆっくりでいいから失くしたものを取り戻せないか?」と言っていました。由香は「鈴子さんと買い物(? 聞き取れませんでした)に行きたい。お父さんと映画を観に行きたい」と返事をしました。素直ではない由香にしてはかなり直接的で素直な発言でした。

 

 

おわりに

物語の懸案が1つ2つと解決されています。朝ドラ終盤によくあるパターンです。私はこの辺りの展開がとても好きです。広げた風呂敷がしっかりと畳まれていく様子に安心感を得られます。

ロールプレイングゲームで一度ラスボス戦を終えた後に、クリアデータをロードして町や城をのんびり歩いているときにどこか似ています。敵が自分たちより弱くなっていて、何の心配もなく徘徊できる感じに。

さて、次週は第24週「真っ赤なハートを君に」です。時子の「ツイッギーそっくりコンテスト」が本番を迎えそうです。優勝できるのか、有名になれるのか。三男は泣いていましたが、あれは嬉し泣きなのか何なのか? 富さんが息をしていなかったようにもみえましたが………どうなるのでしょうね。