ディスディスブログ

気分変調症の男がテレビ番組の感想やカメラ、ファッションのことなどを書きます

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Eテレ『ふるカフェ系 ハルさんの休日』「茨城・大子町」編のお店は「daigo cafe」さん。築100年の建物が「国登録有形文化財」のカフェでした

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毎週水曜日23:00-23:30にEテレで放送されている『ふるカフェ系 ハルさんの休日』、2017年4月5日から新シリーズが始まりました。

2017年8月9日放送された新シリーズ第19回は「ふるカフェ系 ハルさんの休日「茨城・大子町~時代先取り!町おこしカフェ~」です。

 

 

 

目次 

 

 

ふるカフェ系 ハルさんの休日 

www4.nhk.or.jp

 

今、地方では過疎化が進み、何代も受け継がれてきた古民家が廃屋として次々と取り壊されつつある。そんな古民家を惜しみ次世代に残そうとする試みが、リフォームカフェ。
一歩足を踏み入れば、懐かしい空間が広がる古民家カフェは、女性や若者達に新鮮なおしゃれスポットとして大人気。京都、奈良の町屋カフェや下北沢の古民家喫茶など全国的にブームとなっている。そんな古民家カフェを舞台に、記憶から失われつつあるかつての町の姿と記憶をドラマ形式で甦らせていく番組。カフェを訪れる住民たちとの出会いを通して、全国各地の意外な歴史を明らかにしていく。

こちらは以前のシリーズのイントロダクションです。

ドラマの冒頭に「古い建物を活かしたレトロなカフェがあると聞けば、全国どこへでも訪ねる」という、俳優の「渡部豪太(わたべ・ごうた)」さんが演じる、本作の主人公「真田ハル(さなだ・はる)」のセリフが入っています。

台詞の通り、ハルさんは古くから営業を続けている純喫茶的な喫茶店ではなく、古民家など古い建物をリフォームしたカフェを対象にしています。ハルさんは一部に熱狂的なファンを持つブロガーで、古カフェを取材する体で番組が進行します。

当番組は、カフェのオーナーさんがご本人で、お客さんも現地の方を起用しているため、渡部さんの他の出演者は演技の素人さんです。基本的に台詞が棒読みですし演技も上手ではありません。渡部さんの演技もほぼ全編に渡って滑っています。

ただこれは渡部さんが滑っているというより、脚本や演出が滑っていると捉えた方が良いでしょう。古カフェ好きかつ演技面が気にならない方であるならば、大いに楽しめる番組になっていると思います。

 

 

茨城・大子町編のお店は「daigo cafe」さん

https://www.facebook.com/daigocafe/

 

2017年8月9日に放送された『ふるカフェ系 ハルさんの休日』の2017年シリーズ第19回「ふるカフェ系 ハルさんの休日「茨城・大子町~時代先取り!町おこしカフェ~」で、舞台となった古カフェは「daigo cafe」さんです。「cafe」の「e」にアクサンテギュがつきます。

番組内では「築100年!大子町で1・2を争う商家カフェ」と紹介されていました。

ブログ読者のメールに応えるべく、茨城県の北端、久慈郡は大子町(だいごまち)にやって来たハルさんは、町で1,2を争う商家の建物を活用したカフェを訪ねていました。

 

 

「daigo cafe」さんの場所と営業時間・定休日

トップページ | 大子町公式ホームページ

 

今回ハルさんが訪れた「daigo cafe」さんのある場所は茨城県久慈郡大子町にあります。住所はFacebookページに「茨城県久慈郡大子町大子688」と書かれていました。

地図を見たところ最寄り駅はJR水郡線の「常陸大子駅」です。駅を降りたら正面にある道路ではなく、その1本北にある道を久慈川方面へ行くと右手にお店があるようでした。

 

日本三大瀑の一つ「袋田の滝」で知られる。奥久慈地域の中心。温泉やリンゴ狩りでも有名。かつて42,000人を越えた人口も今は減少が続いている。 また和紙原料のコウゾ「那須楮」でも知られる。

大子町 - Wikipedia

大子町のWikipediaにはこのように書かれています。袋田の滝があるところですか。繊細な水の流れが大好きな滝です。

「daigo cafe」さんの営業時間は、Facebookページには11:00-18:00とありました。定休日はFacebookページにはありませんでしたがネット情報では水曜日のようです。

放送直後は来店客が多くなるでしょうから注意をしたいところです。特に混雑が予想される土曜日や日曜日のお昼前後に来店する場合は、事前にお店と連絡を取ることを考えた方が良いかもしれません。

  

 

「daigo cafe」は芸者の事務所跡

ハルさんが今回訪れた「daigo cafe」さんの建物は、いかにも古そうな蔵に隣接されている、こちらもいかにも古そうな建物でした。

 

~国登録有形文化財~
昨年,平成28年2月にdaigo cafeの店舗と土蔵が登録されました。

「daigo cafe」さんのFacebookによれば、店舗の建物と土蔵は「国登録有形文化財」とのことです。

商家の家ということで開口が三間(約5.4m)と広く取られていました。しかし、通りに面した開口は店舗の入り口にはなっておらず、入り口は角を折れた場所に設けられていました。店主さんは、お客様にゆっくり通りを眺めてもらいたいから、と仰っていたかと思います。

そのため、玄関などの上がり口に取り付ける横木である「上がり框(あがり・かまち)」を、開口に面して配置してテーブルとして利用していました。

店舗建物の外観は、金閣にも使われている屋根を薄割りにした木の板で葺いた(覆った)「木羽葺き(こばぶき)」や、壁から突き出た梁や手すりなどを支える補強材である品の良い「持ち送り」、栃木県で採掘される柔らかく加工し易く耐火性に優れる「大谷石」が用いられていました。

内部は、竿縁と呼ばれる細い横木の上に天井板を乗せた一般住宅の和室に用いられる「竿縁天井(さおぶち・てんじょう)」や、上の階の床組みをそのまま下の階の天井として根太を渡して板を張った「根太天井(ねだ・てんじょう)」、屋根を葺く下地とするための野地板を露出させた天井の「野地板現し(のじいたあらわし)」、と複数の様式を用いた天井でした。つまり住居兼店舗。

「daigo cafe」さんの店舗は、元々は大正5年に大子町で1,2を争う商家だった樋口家の離れとして建てられたのだそう。しかし、ここ30年ほどは空き家になっていて、現在のカフェの店主さんが1年かけて改装し、2013年にカフェとしてオープンさせたということです。

  

  

「daigo cafe」の「リンゴのスイーツ」と「アップルティー」

ハルさんは「daigo cafe」さんで「リンゴのスイーツ」と「アップルティー」を頼んでいました。

スイーツはリンゴの形をして、中にスイートポテトが入っているようでした。アップルティーは砂糖が入っていなくても甘いからそのまま、と。リンゴだけでなく紅茶も大子産だそうです。

上記引用部にあるように、大子町は「リンゴ(林檎)」で有名な土地のようです。大子のリンゴは糖度が高く色づきが良くて、色が真っ赤です。

その理由は大子が茨城県の北端に位置し、山に囲まれていることにより、1日の気温差が10℃以上になるからと言っていました。温度差が激しいと糖度も高まるのですね、自分の身を守るためでしょうか?

「りんごスイーツ」の作り方は「蒸したサツマイモをバター・卵黄・生クリーム・牛乳・砂糖・塩と共に5分ほど煮る」「それを裏ごしする」「裏ごしした生地に、砂糖で煮たリンゴを入れる」「さらに生地とクリームチーズを混ぜ合わせたものを入れ、りんごの形にしていく」「そして15分ほどオーブンで焼く」「最後に干し柿を乗せて完成」と書かれていました。

具体的な材料は企業秘密でしょうか、書かれていませんでした。当たり前といえば当たり前ですね。

それと、大子で採れた「ワサビ(山葵)」を使った「わさび丼」も食べていました。こちらは注文した訳ではなかったでしょうか。

このわさび丼は、かつお節と海苔、アボカドの上に、ワサビとワサビの葉を乗せた丼ぶりです。ワサビの茎の醤油漬けも添えて。名水百選にも選ばれている「八溝山(やみぞさん)」の湧水を使って育てられたワサビを使っているのだとか。味に甘みと深みがあるわさびだそう。

しかも、わさび丼に使われている玄米は、日本全国でも4人しか生産していないもので、その4人のうちの1人が大子にいらっしゃるということでした。通常よりも3倍も胚芽があり、プチプチとした食感はわさびとの相性が良いそうです。

大子でわさびを生産している方はまだお一人のようです。番組で取り上げているのですから、町としてリンゴや玄米などと共に盛り上げようとしている様子を窺えます。

 

 

おわりに

他にも、人口減少を抑えようと町おこしに取り組んでいらっしゃる方々の意見が紹介されていましたし、「農ギャル」やコミュニティーFMの話も出てきました。

 

最近は朝ドラの『ひよっこ』も楽しく観ていることもあって、茨城県に行ってみたい気持ちが少し芽生えてきています。

袋田の滝はそれこそNHKの情報番組の映像で何度も観ていて、糸のように繊細な水の流れに心が洗われるようで大好きな滝です。袋田の滝目当てで茨城に行くなら大子町ですね。

『ひよっこ』の奥茨城村は高萩市で撮影されているみたいで、同じ県北部ではあるものの、大子とは異なる土地です。奥茨城の雰囲気を味わいたいなら高萩ですか。両方行けば良いじゃん、という話。