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「THE BIEATLES」は「愛」が溢れてるっぺ! - 朝ドラ『ひよっこ』82話の感想

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NHK連続テレビ小説『ひよっこ』、2017年7月6日放送の第82話は、今日も宗男k……ではなく今日は滋子回でした。

以下、最新話のネタバレ要素がありますので注意してください。バレても構わない方のみ下方スクロールをお願いします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

目次  

 

 

『ひよっこ』第14週「俺は笑って生きてっとう!」

www.nhk.or.jp

 

2017年7月3日月曜日の放送から朝ドラ『ひよっこ』は第14週「俺は笑って生きてっとう!」が始まっています。物語の時代は昭和41年(1966年)の6月です。

本作のヒロイン「谷田部みね子(やたべ・みねこ、演:有村架純)」は現在、両親と自分がこれまでお世話になってきた、赤坂の「あかね坂商店街」の裏路地に店を構える洋食店「すずふり亭」でホール係の職に就いています。

「すずふり亭」はみね子の他、店主の「牧野鈴子(まきの・すずこ、演:宮本信子)」と、鈴子の息子で料理長をしている「牧野省吾(まきの・しょうご、演:佐々木蔵之介)」、コックの「井川元治(いがわ・げんじ、演:やついいちろう)」、見習いコックの「前田秀俊(まえだ・ひでとし、演:磯村勇斗)」、みね子と同じホール係の「朝倉高子(あさくら・たかこ、演:佐藤仁美)」がいます。計6名。

みね子は転職と同時に住まいも変えています。「すずふり亭」のすぐ裏にある「あかね荘」という木造2階建てのアパートの5号室です。

「あかね荘」には現在6人が暮らしています。大家が、鈴子と古い付き合いで、明治生まれ、昔は赤坂きっての売れっ子芸者だった「立花富(たちばな・とみ、演:白石加代子)」です。住人は1号室が有楽町にある会社に勤務するオフィスレディー、永遠の25歳「久坂早苗(くさか・さなえ、演:シシド・カフカ)」、2号室(?)が富山県出身の売れる気配がしない漫画家志望「新田啓輔(にった・けいすけ、演:岡山天音)」と同じく「坪内祐二(つぼうち・ゆうじ、演:浅香航大)」、3号室(?)が佐賀で代々製薬会社を営む大会社の家庭の御曹司で慶應大学に通う学生「島谷純一郎(しまたに・じゅんいちろう、演:竹内涼真)」、そして4号室がなくて5号室にみね子でしょうか。

「あかね坂商店街」のお店は、「すずふり亭」の隣に構える中華料理店「福翠楼(ふくすいろう)」と、和菓子屋「柏木堂(かしわぎどう)」、バー「月時計」が登場しています。

「福翠楼」は店主が「福田五郎(ふくだ・ごろう、演:光石研)」でその妻が「福田安江(ふくだ・やすえ、演:生田智子)」、「柏木堂」が店主が「柏木一郎(かしわぎ・いちろう、演:三宅裕司)」で、その息子が「柏木ヤスハル(かしわぎ・やすはる、演:古舘佑太郎)」、「月時計」の店主は「竹内邦子(たけうち・くにこ、演:白石美帆)」です。

一郎は鈴子の幼馴染で、邦子は省吾の幼馴染、ヤスハルは省吾の一人娘の「牧野由香(まきの・ゆか、演:島崎遥香)」と幼馴染です。

昭和41年6-7月というとイギリスのロックバンド「The Beatles(ザ・ビートルズ)」が日本に来て3日間の公演をした時期で、あかね坂商店街の面々もビートルズ来日の報に沸き立っています。

失踪したみね子の父「谷田部実(やたべ・みのる、演:沢村一樹)」の弟、みね子の叔父「小祝宗男(こいわい・むねお、演:峯田和伸)」もビートルズに沸いている一人です。宗男は居ても立っても居られずに茨城県から東京へやって来て、みね子と同じ「あかね荘」に泊まっています。ビートルズのコンサートチケットを持っていません。

 

 

みね子にチケットを渡せなかった理由

みね子たち「すずふり亭」や「福翠楼」「あかね荘」といった「あかね坂商店街」の面々が、和菓子屋「柏木堂」の赤飯作りを手伝っています。

柏木堂は成り行き上ビートルズの日本武道館公演で働く警備員600人分の昼と夜の弁当を用意することになり、弁当に使う赤飯を炊くことになりましたが、柏木堂の一郎とヤスハルの2人では到底間に合わないことからみね子たちも手伝うことになっています。

営業終了後ということでしょうか、夜間から明け方にかけて弁当を皆で作っていて、何とか人数分出来上がったようです。作り終わりそれぞれの家に戻って自分の仕事が始まるまでの数時間眠っていました。

宗男とヒデこと秀俊は純一郎の部屋で寝ていました。純一郎は一人眠らずベッドの上で物思いに耽っています。心を決めたように机の引き出しから何かを取り出すと、寝ている宗男を起こして取り出したものを渡していました。

渡した物はビートルズの武道館公演初日のチケットです。公演初日はまさに作中の今日でした。純一郎は佐賀の実家からチケットが送られていて1枚持っていたのです。

純一郎は持っていたのにそれをみね子たちには教えていませんでした。みね子たちが懸命に歯磨き粉を購入して、歯磨き粉のパッケージに付いているビートルズのチケット抽選券を集めていたことも純一郎は知っています。

知っているけど渡さなかった、いや知っているからこそ渡せなかったようです。

以前、みね子が「あかね荘」の住人たちに、父・実が失踪していることを隠していたけどバレてしまったときに、私は可哀想な女の子なんかじゃない、と主張していたことも渡せなかった理由としてあったと言っていました。

周囲を巻き込んでまで必死に応募券を集めているみね子に対して、環境に恵まれた自分は労することなくチケットそのものを手に入れてしまった、そんな自分にはみね子にチケットを渡すことはできなかったのです。

そこにはほんの僅かでも同情や哀れみの気持ちがあったのでしょう、気持ちがなかったとしてもチケットを渡されたみね子は「やっぱり自分は可哀想な女の子だと思われている」と思ってしまうかもしれないですから渡せなかったのです。

みね子が応募券を集めていたのは宗男のためです。ですから純一郎はみね子ではなく宗男に渡すことにした、ということ。

宗男は最初チケットを受け取ろうとはしませんでした。でも最終的にはそれを受け取って、ビートルズの公演チケットを手に入れられずに街でうなだれていた若い女性に手渡していました。

 

また、ヒデは純一郎にみね子のことを好きなんだと言っていて、純一郎もそれを認めていました。初めてですね、純一郎が自分の意思を見せたのは。ヒデもみね子のことが好きだと思いますので、心境は複雑なはずです。

 

 

滋子もやって来た!

宗男は家族を茨城に置いて上京しています。妻「小祝滋子(こいわい・しげこ、演:山崎静代)」と3人の子どもたちを置いて。

3人の子どもは全員男の子で、長男が「元気」5歳、次男が「勇気」4歳、三男が「丈治(じょうじ)」3歳です。丈治はビートルズの「George Harrison(ジョージ・ハリスン)」から採っているようです。

その滋子が子どもをみね子の実家の谷田部家に預けて上京してきました。これまでやりたい放題だった宗男でしたが、滋子が現れるや否や急に大人しくなって、言われるがままです。

椅子に座らせ、目の前に立つ滋子。一通り説教をした後に引きずってでも茨城に連れ戻すかと思われましたが……。

まず滋子は「行くのか? ビートルズ」と聞きます。宗男は行くと答えると、滋子は荷物から1枚の白いTシャツを取り出して「これ、着てけ」と言うのです。

Tシャツの胸には「THE BIEATLES」の文字とユニオンジャックの旗がプリントされています。どうやら滋子が自分で作ったようです。どうやってプリントしたのでしょうね。プリントではなく刺繍ですか。ユニオンジャックの紺色部分が刺し子のようになっています。

しかも、自分用にも作っていて既にシャツの下に着ていました。滋子が来ているTシャツはユニオンジャックが長方形ではなくハート型をしています。

しかし……宗男「滋子……綴りが違ってっぞ……“B”の次は“E”だっぺ」。

そう、スペルミスで本来「THE BEATLES」であるはずが「THE BIEATLES」となっていたのでした。

そんな妻に宗男は「滋子! 最高だ! “I(愛)”が溢れてるっぺ!!」と言ってやるのでした。恰好良い。

 

 

おわりに

宗男と滋子は2人で日本武道館まで行きました。チケットは持っていないので中には入れず、武道館の周辺でコンサートの盛り上がりを感じて自分たちも盛り上がっていました。

2人の周りは、他にも同じようにチケットを手に入れられなかった人で溢れていて、見られないにもかかわらず大興奮です。失神して担架で運ばれている女性もいましたね。

宗男が81話でチケットを手渡した女性はその後登場するのでしょうか。近いうちに宗男にお礼をしにやって来るのではないかと思っていますけどどうでしょう。

宗男は格好つけてその女性にチケットを渡していましたけど、当日には「チケットやらなきゃ良かった〜」と後悔していました。格好つけてもそんな簡単に割り切れないですよね、恋い焦がれてきたビートルズが目の前にいるのですから。宗男のそういう人間臭いところが私は好きです。

滋子が宗男と再会したときのやり取りでは、彼らの行動に逐一反応する高子が面白かったです。滋子は体が大きく迫力がありますから、さすがの高子も圧倒されていましたね。

っていうか、峯田和伸さん、今日も『あさイチ』に出られませんでしたね……。前回は台風3号で出られず今度は九州北部の豪雨で出られず。自然災害は仕方ないとはいえ2度続くとさすがに可哀想です。縁遠い。

 

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