毎月最終週の日曜日18:00よりEテレで放送されている『やまと尼寺 精進日記』が面白いです。
目次
『やまと尼寺 精進日記』
豊かな季節の恵みを知恵を工夫で極上の精進料理にする、奈良・桜井の尼寺。笑顔あふれる日々を美しい映像で!
Eテレで放送されている『やまと尼寺 精進日記』の番組説明です。
音羽山観音寺の住職と副住職、お手伝いをしている方の3人の女性が毎回様々な精進料理を作っている様子を映像にした番組です。料理を作ることがメインですけど、彼女たちの生活の様子が描かれていて、それがなかなかに新鮮に映ります。
3人が3人とも本当に楽しそうで、笑顔が耐えないお三方の様子を観ていると、こちらもつられて自然と笑顔になってしまう、そんなほのぼのとした番組です。
放送時間はエコ・ライフスタイル番組『猫のしっぽ カエルの手 京都 大原 ベニシアの手づくり暮らし』と同じで、月の最終週のみベニシアさんではなくやまと尼寺を放送するということなのでしょうか? 私もまだ把握しきれていません。
やまと尼寺は奈良県「音羽山観音寺」
http://www.ac.auone-net.jp/~otowa/
番組の舞台となっている「音羽山観音寺」は、奈良県の桜井市南音羽にあるそうです。「音羽」の読みは「おとわ」ですか。
Webサイトのアクセスページによれば、音羽山観音寺さんの最寄り駅はJR桜井線の「桜井駅」、または近鉄大阪線の「桜井駅」になります。
駅の南口にあるバス1番乗り場からバス奈良交通の14系統(多武峰経由)「談山神社行」に乗って、「下居(おりい)」バス停で下車して、バス停からは徒歩50分ということで、50分はほぼ山登りでしょうからかなり大変そうですね。
バスは1時間に1本程度しか動いていません。バスの乗車時間は約13分で運賃300円とのこと。
自動車やバイクなどは禁止のようです。徒歩で行きましょう。
『やまと尼寺 精進料理』の出演者
出演者は前述したように3人の女性です。音羽山観音寺のご住職である「後藤密榮(ごとう・みつえい)」さんと、副住職の「佐々木慈瞳(ささき・じとう)」さん、そして4年ほどお手伝いをしている「まっちゃん」の3人です。
私は番組の存在を最近知ったので、まっちゃんがどういう方なのかが理解できていないのですが、何か事情があってのことなのでしょう。住職と慈瞳さんは剃髪していますが、まっちゃんは剃髪していないですから、まっちゃんは仏教の道には入っていないように見えます。
佐々木さんは町でカウンセラーの仕事もしていると2017年5月28日放送の「皐月(さつき) 見て食べて 新緑づくし」内で言っていました。
番組のナレーションは俳優の「柄本佑(えもと・たすく)」さんです。
3人は料理の名人
「奈良県桜井市、この山の上に愉快な尼さんたちが暮らすお寺がある。尼さんたちは料理の名人、お寺の周りに育つ自然の恵みを活かして、季節ごとに美味しくて美しい献立を作り出す」というナレーションから番組がスタートします。
基本的にはお寺の周りの物、例えば木の実や山菜、キノコを採ってきて、それを調理して食べて暮らしているということのようです。それだけではなく自分たちで育てている野菜もあったりします。檀家さんもいらっしゃるはずですから、分けてもらうこともあるでしょう。調味料なども必要ですし。
2017年5月28日「皐月(さつき) 見て食べて 新緑づくし」の放送では、「ヤマウドの酢味噌和え」や「ヤマウドの甘酢和え」、「豆腐の木の芽田楽」、「ウコギ(五加)の胡麻和え」などを作っていました。田楽に乗せていた山椒を使った木の芽味噌も美味しそうです。
また、上新粉と白玉粉を水で練って伸ばして、餡を入れて包み、「サンキライ(山帰来)」の若葉で挟んで、蒸籠で蒸して作る「柏餅」ならぬ「サンキライ餅」も作っていました。これもまた美味しそう。サンキライの葉も餅と一緒に食べるのですね。癖がないそうですよ。
「どくだみジュース」も飲んでいました。美味しいのでしょうか。
おわりに
ベニシアさんの番組も2017年5月27日午後に2017年春の放送をしていました。しかし、毎週の更新はないみたいですから、基本的には日曜日18:00から再放送を流して、月末に尼寺の放送を、となるのでしょう。
この『やまと尼寺 精進日記』の再放送は放送週水曜日の12:25と土曜日17:30からの2回あるようです。見逃した方はぜひ再放送をご覧になってください。
また、『やまと尼寺 献立帳』なる5分番組バージョンもあります。こちらは毎日(?)12:50から放送されているようです。2017年5月30日は「木の芽田楽」のレシピが紹介されていました。単なる短縮バージョンではないので興味のある方は両方とも観た方が良いと思います。
いやぁ、それにして音羽山観音寺のお三方は本当に楽しそうに生活をしていらっしゃいます。テレビの前だけかもしれないですけど。いや、でもテレビの前だけではあの雰囲気は作れないと思いますので、カメラがない日でも笑いが絶えないお寺なのでしょう。そう思わせるものが視聴者の私にも伝わってきます。
朝、ラジオ体操をして、掃除など作務を行い、法事や修行を行い、花を生け、山菜を採り、料理をし、食べて、そして寝る……と。人間らしい生活をしていらっしゃいます。羨ましいです。