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ディスディスブログ

気分変調症の男がテレビ番組の感想やカメラ、ファッションのことなどを書きます

精霊の力が付与された魔法の武具がファンタジー。幽界やベヘリット、ゴッドハンドなど物語の重要な設定について語られた回でした - アニメ『ベルセルク』17話「幽界―かくりよ」の感想

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2017年4月8日土曜日02:25(金曜深夜)より、TBSにてアニメ『ベルセルク』2期が放送されています。

以下、最新話のネタバレ要素がありますので、バレても構わない方のみ下方スクロールをお願いします。

 

 

目次

 

 

アニメ『ベルセルク』

berserk-anime.com

 

2017年5月6日の放送は第17話「幽界―かくりよ」でした。2期5話です。

 

 

イントロダクション

胸のうちにくすぶる激情の炎に突き動かされ、終わりのみえない復讐の旅を続ける「黒い剣士」ガッツ。
彼の前に立ち塞がるのは、残虐非道な無法者、妄執に囚われた悪霊、そして敬虔なる神の使徒。
おぞましい人ならざる力を振るう敵に、鍛え上げ体と磨きぬいた技--人として力をもって、ガッツは戦いを挑み続ける。命を削りながらも。旅路の果てに何が待つのか。たとえはただ、“夜”の中にある。
目を凝らし、闇を見つめよ--!

こちらが1期のイントロダクションです。作品のジャンルはダーク・ファンタジー

 

鉄塊のごとき大剣をふるい「贄」の運命に抗い続ける黒い剣士・ガッツ。失踪した愛する者・キャスカを追う彼は、やがて聖地アルビオンへの辿り着く。法王庁の教義に縛られてガッツを追うファルネーゼと従者セルピコ、ガッツの技を盗もうと同行するイシドロ、立ちはだかるモズグスら超越者たち。
数多の出会いや死闘を経て、ついにガッツはキャスカとの再会を果たすのであったか…。
激化する戦いに呼応するかのように、救いを求める人々の願いが聖地に渦巻く。その想い、その命は、世界が求めし存在・グリフィスの顕現をもたらした。それは、人と魔が交じり合う新たな世界の兆しでもあった!
長い激戦を切り抜け、アルビオンを後にするガッツ。大切なものを「喪失わない」と決意を固めるが、新たな試練、新たな戦い、そして新たな出会いが彼を待ち受けていた---。

こちらが2期のイントロダクションです。1期のまとめ的なテキストですね。

ちなみに私は原作未読です。

 

 

17話(2期5話)「幽界―かくりよ」

17話は主人公「ガッツ」と、ガッツが探し続けていた女性「キャスカ」、フェアリーのような外見のエルフ「パック」、剣士を目指す少年「イシドロ」、チューダー帝国法王庁直属「聖鉄鎖騎士団」の元団長「ファルネーゼ」、同騎士団の元団員でファルネーゼの従者「セルピコ」の6人パーティが、トロールが出没するという森の中で3人の女性に出会ったところです。

その前に「モーガン」という村の老人を助けていて、彼から魔女の話を聞いていました。モーガンを含めたガッツ一行が迷い込んだのは「霊樹の館」で、そこには館の主の魔女「フローラ」とその弟子「シールケ」とシールケのお目付け役のエルフ「イバレラ」がいました。

シールケとイバレラは、イシドロたちが森でトロールに襲われていたときに彼らを助けていたので、そのときに出会っているため会うのはこれが2度目です。

モーガン老人は村がトロールに襲われていて、助けを求めるために魔女を探していました。常人ではたどり着けない霊樹の館に到達できたのはガッツたちがいたおかげのはずです。

フローラを前にしたモーガンは村の危機を救ってもらおうとしましたが、フローラには断られてしまいました。というのもフローラに死期が迫っているからです。フローラは自らの代わりに弟子のシールケ(とイバレラ)を行かせることにし、ガッツにも協力を仰いでいました。

ガッツはフローラの申し入れを断ります。フローラはそれも見越していたのでしょう、無償ではなくガッツたちに「護符」を授けると言いました。護符にはガッツとキャスカに刻まれた「生け贄の烙印」の効力を弱め、少なくとも取り憑かれることを防ぐ力があるそうです。効力の持続時間は期限付きではあるものの旅の道中は保つとのこと。

それを聞いたガッツはキャスカを助けられるならと考えを改めて、フローラの提案に乗りモーガンを助けることにしています。

 

 

フローラが話したベルセルク世界の設定

17話は台詞が非常に多かったです。フローラは大変多くのことを知っており、ガッツたちに貴重な情報をもたらしてくれていました。

原作未読の視聴者である私が『ベルセルク』世界の設定を理解するためにもたいへん重要な情報です。

 

幽界(かくりよ)とは?

「幽界(かくりよ)」についてシールケは以下のように言っています。

「平たく言えば『あの世』のことです。その烙印の力によってあなたたちは肉眼では目にすることができない幽体のみの存在を強く感じるようになってしまっているのです(シールケ)」

「三位一体といって、『うつよ(現世?)』の全ては少なくとも他の2つの世界と重なり合い、成り立っているのです。一つは『幽界』、俗に言う霊、アストラルの世界。もう一つは存在の根源である魂、イデアの世界です(シールケ)」

 

 

エルフとトロール

エルフやトロールも幽界の住人だそうです。トロールは本来、人目の目に触れることは滅多にないと。

「幽体が強く感じてしまえば肉体がそれがあたかも物質であるかのごとく、見たり触れたりしたように振る舞ってしまいます(シールケ)」

「エルフたちの存在は昔はごく自然に信じられていました。しかし、世界中に法王庁の教え、唯一絶対の世界観が広まるに連れ、彼らが見える者は少なくなり、そして人間と感じ合えなくなったエルフの多くは幽界のどこかに姿を消していったのです(シールケ)」

これがファルネーゼが当初パックのことを見ることができなかった理由です。

「幽界の比較的浅い『狭間(はざま)』と呼ばれる層には、様々な幽体の生き物たちが伝説さながらに存在しているの。自分の死に気が付かなかったり、現世に想いを残す死者たちはよくこの辺りを彷徨っている」

「幽界の深層では風景も現世とは似ても似つかない想像を絶する者へと変貌する。そこには人間などの幽体とは比較にならない巨大な『アストラル体』が存在している。天使や悪魔、多神教では神々と呼ばれる者たちね」

「さらなる深みには人が自らのカルマによって至る領域、天界や地獄といわれるものが存在しているのかもしれない。あまり深く潜ると帰れなくなるので、生きたままそこまで行った者はいないけど、さらにその先、深淵にはもしかしたら……」

ガッツたちがこれから行こうとしているのはそういう場所なのですね。すごくファンタジーしています。

 

ベヘリットとは?

ガッツはフローラに対し、目や鼻や口など顔のパーツがランダムに配置された卵のような物体を差し出しています。

これは1期にガッツたちが見つけたものだったんでしたか? 記憶が定かではないです。パックが面倒を見ていて、彼は卵を「ベッチー」と名付けています。

「魔導を究めんと志す者ならば誰でも知っています。『ベヘリット』、幽界の深層と現世を結ぶ鍵。5人の御使を召喚するための呪物」

「何か方法を見つければ使いこなせるといった類のものではないのです。ベヘリットとは人間の運命をも司る高位の霊体、あるいはそれ以上の存在が現世に遣わしたものです。然るべきときに然るべき者の手にある。これはそういうものよ。使うときを図るのは人の意思の及ぶところではないわ」

とフローラは話していました。

ベヘリットは人間がゴッドハンドになるために必要なアイテムということでしょうか?

となるといずれはガッツがゴッドハンドになるのでしょうか? いや所有者が誰なのかが現時点では明確にはなっていないので、キャスカかもしれないですし、パックやイシドロ、ファルネーゼ、セルピコ、あるいはまだガッツ一行に合流していない人物かもしれません。

 

ゴッドハンドとは?

ガッツはゴッドハンドとは何者かについてフローラに質問をしていました。

「私たち幽界を探求する者たちにとって大いなる謎の一つ。わかっていることは彼らがかつては人間であったこと。そして、転生した彼らが幽界のはるか深淵に潜む何者かの意思の執行者であるということ」

「おそらくその領域には人は人として、幽体の自我を纏って到達することは叶わないでしょう」

その何者かの意思によってグリフィスはゴッドハンドとして現世に舞い戻ってきたということですか。

 

生け贄の烙印

生け贄の烙印について「その烙印を刻まれた者は断末魔までも闇の者どもの供物になる」とシールケは言っています。

「あれ(グリフィス)は人の姿をしていても霊的にそう呼べるものではありません。現世において並び得る者のない存在。正しく絶対者です。あの者が黙示録に記された5番目の御使が受肉した姿『闇の鷹』なのだとしたら恐るべきことです(シールケ)」

と言ったシールケに対して「その鷹こそ彼に烙印を刻んだ張本人です」とフローラは言いました。やはりガッツたちに刻まれた烙印はグリフィスのゴッドハンド化と大きく関わっているどころかそのものなのでしょう。

以前から、キャスカが悪魔的な見た目の存在にあれされている絵が描かれることがありますので、あのシーンこそがキャスカの精神的な退行というか幼児化に直接起因している出来事と思われます。

 

 

エレメンタル装備

シールケがガッツたちにある装備を手渡していました。フローラの所有物の、精霊の加護が施された魔法の武具です。幽界の存在であるトロールと対峙できるようにするために今回手渡されました。そのまま彼らの装備になりそうです。

しかし当のガッツは「ドラゴンころし」の大剣を手放すつもりはないので魔法の武具を受け取りませんでした。他のメンバーは受け取っています。

セルピコには「フード」と「剣」が手渡されました。それらには風のエレメンタル「シルフェ(?)」がたくさん付いていました。シルフェが付与されたフードは剣や矢を吹き払ってくれる、シルフェの剣は一振りで旋風を巻き、かまいたちに乗り、触れずに敵の肉を裂くと。

ちなみにパックはエルフの中でも「ピッキー」といい、風の精霊の一族でシルクはその先祖に当たるそうです。

イシドロには火のエレメンタル「サラマンデル」が付いている「短剣」が手渡されました。イシドロは剣や槍が欲しかったみたいですけど、身軽な彼にとても合っていそうです。その短剣で付けた切り口は焼き鏝(ごて)を当てたように爛れ、燃え上がります。それと森で聖別された「木の実」も渡されました。これをトロールに投げつけると追い払えると。護身用。これも投擲が得意なイシドロ向きですね。

ファルネーゼとキャスカには「銀の鎖帷子(くさりかたびら)」が手渡されました。戦いに参加する訳ではないですからこれで守りを固めるのですね。ガッツは前述したように断っていますが、斧が渡される予定でした。

「現世の個体・液体・エネルギー・気体という4つの状態は、全て幽界における地・水・火・風で象徴されるエレメンタルたちの働きに共鳴したものなのです」とシールケは説明しています。目には見えないけど現世の様々な現象もエレメンタルの影響が至る所で見ることができるようです。

このシーンはとてもファンタジーでしたね。私はファンタジー小説の名作『ロードス島戦記』で主人公の「パーン」一行が「砂塵の塔(さじん・の・とう)」で魔法の武具を手に入れる箇所がとても好きなので、今回ガッツ以外のメンバーが新装備を手に入れたシーンがとても好きです。 

 

 

「髑髏の騎士」が再登場

17話の最後に、久しぶりに「髑髏の騎士」が登場していました。彼(?)はフローラと面識があり、フローラは髑髏姿になる前の彼を知っているようでした。

彼は一体何者なのでしょう? ゴッドハンドなのでしょうか? 私は「髑髏の騎士が未来から来たガッツ」ではないかと思っていますが、どうでしょうか。

髑髏の騎士は現れるとガッツを助けてくれ、今回もガッツたちをフローラと引き合わせた節があります。ガッツそのものだからこそ正体を明かせないですし、髑髏の騎士もまた、ガッツと同じく黒い鎧を着ています。相似。

 

 

おわりに

『ベルセルク』の世界を理解するためには非常に重大な事が多く語られた回になりました。といっても肝心なところがまだわからないですから、それらは物語が進行していけばわかるようになるのかもしれません。わからないままかもしれません。

ただ、今回はこれまでの『ベルセルク』の「ダークファンタジー感」は薄まっていました。ノーマルなファンタジー寄り。これをどう受け取るかは分かれそうですね。元の世界観を好きな方の中には受け入れられない方もいらっしゃるのではないかと思います。私は好きですが。

 

個人的にずっと気になっていることがあります。それは1期終盤の「完璧な世界の卵」のところに出てきた赤ん坊です。赤ん坊というか胎児ですか。

あの胎児は「断罪の塔」に唐突に現れていました。現れたものの塔から落下して完璧な世界の卵に飲み込まれたか何かしてしまっていたと記憶しています。あの存在が凄く気になるのです。

あの胎児は何者だったのか……胎児なのに(普通なら胎児の状態で生きていけないですからその時点でまともではないです)。そして何のためにあそこに存在していたのか。

胎児からの連想で思いつくことは、前述のキャスカがあれされたことです。「あの胎児はキャスカの子ども」ではないかと私は考えています。

とすれば父親は誰なのか。この点は非常に微妙で繊細です。基本的にはガッツであろうと思いますけど、悪魔の姿をした者も絡んでいそうですから……グリフィスもそうかもしれないです。

あの胎児はグリフィスのゴッドハンド化や完璧な世界の卵の使徒化(?)とも大いに絡んでいそうなので、胎児の正体が何なのかは物語を理解する上で非常に重要な鍵になっていると思います。ていうか再登場するのでしょうか? 原作を読みたいです。

 

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