ディスディスブログ

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クロワ先生の思惑は人為的な世界改変? 鍵は「ノワールフューエルスピリット」のようです - アニメ『リトルウィッチアカデミア』16話「ポホヨラの試練」の感想

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毎週月曜日00:00(金曜深夜26:25)より、TOKYO MXにてアニメ『リトルウィッチアカデミア』が放送されています。

以下、最新話のネタバレ要素がありますので注意してください。バレても構わない方のみ下方スクロールをお願いします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

目次 

 

 

アニメ『リトルウィッチアカデミア』

tv.littlewitchacademia.jp

 

2017年4月24日の放送は第16話「ポホヨラの試練」でした。この2クール目の3話です。

ちなみに私は1話を録画し忘れてしまい観られていません。

 

 

イントロダクション 

幼いころにシャイニィシャリオの魔法ショーを見て魔女になることを夢見たアッコはシャリオと同じ伝統ある魔女育成名門校「ルーナノヴァ魔法学校」に入学する。
新しい町、新たに始まる学校生活、そして新たに出会う友達。
魔女学校の中でほうきの飛行授業や魔法にまつわる不思議な授業など、魔女学校ならではの授業の中でアッコやロッテ、スーシィたちが大騒動を巻き起こす!
ルーナノヴァを巻き込んだアッコの魔女への第一歩が今から始まる‐

こちらが公式Webサイトに書かれているイントロダクションです。

 

 

16話「ポホヨラの試練」

ポホヨラ(Pohjola)は、フィンランド神話に登場する伝説の地名であり、ポホラ(北)すなわち北の国を意味する。北極圏全体をも指し、カレワラの世界においてはサーミ人の土地でもある。

(略)

神話においては、ポホヨラの支配者は強大な力を持つ魔女・ロウヒである。

ポホヨラ - Wikipedia

ポホヨラのWikipediaにはこのように書かれています。

ポホヨラとは北の国、北極圏全体、サーミ人の土地を指す言葉で、支配者は魔女「ロウヒ」であると。魔女につながっています。

今回「七つの言の葉」のうち四つ目が解放されました。ギャグ回のノリで。

これまでアッコは三つの言の葉まで解放しています。「ノット・オーフェ・オーデン・フレトール」「フェドアリー・アフェルゴ」「アライ・ア・リーラ」です。

1つ目は「ノット・オーフェ・オーデン・フレトール」で、「目指せ理想の場所へ」の意味、このとき「シャイニィ・ロッド」は弓の形をしていました。2つ目は「フェドアリー・アフェルゴ」で、「夢見たものが手に入るんじゃない、一歩ずつ積み重ねたことが手に入るのだ」の意味、このときロッドは斧の形をしていました。3つ目「アライ・ア・リーラ」は「開け心よ、笑おう一緒に」の意味で、ロッドは紐?縄?の形をしていました。

 

 

四つ目の言の葉「マエナブディシブード」

4つ目は「マエナブディシブード」でした。意味は「成し遂げるには忍耐が大事」です。本作ヒロインの「アッコ」こと「アツコ・カガリ」に最も足りない要素ですね。ロッドはハンドミキサー的な形状になっていたでしょうか。

アッコが学んでいる「ルーナノヴァ魔法学校」の「アーシュラ」先生は、アッコと彼女のルームメイトの「ロッテ・ヤンソン」と「スーシィ・マンババラン」に対し、「シャイニィ・ロッド(クラウソラス)」が本来の力を発揮するために必要な「七つの言の葉」について話していました。

残りの4つの言の葉に命を吹き込むためには、アッコ自身が成長することと、言の葉の意味を自ら見出さなければならないと。

また、アッコは自分が「七つの言の葉」を解放したら、世界改変魔法(魔女奥義「グラントリスケル」)の封印が解けることも、今回ロッテとスーシィは知りました。ていうか話してしまって良いのですね。

さらに、アーシュラ先生はアッコたちに四つ目の言の葉が「マエナブディシブード」であることを伝えますが、その意味までは教えてくれません。前述したように自分で見出さなければいけないからですね。

でもヒントは言ってくれました。アッコに足りないものだと。それは「成し遂げるには忍耐が大事」ですね。安易な解決を求めないこと。「アッコが3分以上我慢するのはサンタクロースを探すより難しそうだ」とスーシィは言っていたでしょうか。実はこのスーシィの言葉は先を暗示するものでした。

現在既にシャイニィ・ロッドは四つ目の石(?)が光って反応を示しているため、体験させてくれる何かがアッコの近くにある、とアーシュラ先生は考えています。

 

 

ロッテの実家へGO!!

今回、ロッテがアッコとスーシィを実家に招待していました。何でもこの時期にしか食べられない「ハパンシラッカのパイ」を2人にご馳走したいのだそうです。

アッコは当初、ロッドが示すものが近くにあるから、学校を離れたくないようなことを言っていましたけど、アーシュラ先生の言った近くにあるとは距離のことではないようです。つまり近々それを体験できる機会があるということで、アーシュラ先生はアッコにロッテの実家へ行くことを勧めていました。

ロッテの実家はフィンランドの魔法道具屋です。しかし、魔法道具は殆ど売れないようで、現在はほぼKIOSK(キオスク)になっていました。コンビニ。

 

ロッテの両親はアッコとスーシィを快く迎え入れてくれています。ロッテの父親は髪の色がロッテにそっくりな、樽のような体型の大柄な人です。ロッテの母親は一転小柄な女性で、ロッテとそっくりな目元をしていました。やはりメガネをかけています。2人の間を取ったらロッテになるよね、というご両親です。

 

 

ハパンシラッカのパイ

シュールストレミング(スウェーデン語: surströmming [sʉ̌ːʂtrœmːɪŋ] スーシュトレンミング)は、主にスウェーデンで生産・消費される、塩漬けのニシンの缶詰。その強烈な臭いから、「世界一臭い食べ物」と評されることもある。
スウェーデン語で「スール (sur)」は「酸っぱい」を、「ストレンミング (strömming)」は「バルト海産のニシン」を意味する。フィンランド語のhapansilakkaも同じ意味で、hapankalaは「酸っぱい魚」を意味する。

シュールストレミング - Wikipedia

シュールストレミングのWikipediaにはこのように書かれています。

テレビ番組で臭い食べ物を扱うと必ずといっていいほど登場する例の缶詰のことですね。フィンランド語の「ハパンシラッカ」も同じ意味で「酸っぱい魚」を指すようです。

ロッテたちヤンソン家の人たちがアッコとスーシィに食べさせたいと言っていたのはこの強烈な臭いを発するニシンのパイでした……。

アッコは一口口に含んだ瞬間に顔が青ざめ大量の汗をかいていて、でもロッテたちには不味いとか臭いとはさすがに言えなかったようで、足元にあったゴミ箱の中に吐き出していました。

アッコはハパンシラッカのパイを食べませんでした。ここが重要です。

スーシィは食べて、「美味しい!」と珍しく目を輝かせて絶賛していました。「臭くて好き!病みつきになりそう」と。やはり毒物マニアですからこういうものは好きみたいです……。

 

 

緑人間病

翌朝、ロッテの悲鳴を聞いて目を覚ましたアッコとスーシィ。ロッテのところへ行ってみると、そこには全身苔だらけになったロッテの両親がいました。ハパンシラッカをくれたお隣さんも苔だらけ。

 

ただ苔まみれになってもまだ動けるようで、ロッテのお母さんがロッテに本を見せてくれ、本には「Greenman Disease(緑人間病)」なる感染病のことが書かれていました。

苔だらけの人間の話は『ウルトラセブン』の2話か3話にもあった気がします。

 

「『緑人間病』とは1000年に一度、この地域で発生するかしないかの病。星の位置(惑星直列)や人間が吐き出す二酸化炭素の量と、ニシンの出生率や花粉の飛ぶタイミングなど、ありとあらゆる最悪の感じで重なったときに、『ハパンシラッカのパイ』を絶妙な温度で焼くと発生する」

……などと本には書かれていました。何という偶然という名の必然。

「体がどんどん苔になっていって最終的に枯れてしまう」「発生した場合はその地域に住む魔女が感染を阻止しなければならない」とも書かれていて、感染していないアッコとロッテとスーシィの3人で解毒剤を作るために材料を集めることになりました。

 

 

クロワ・メリディエスの思惑

他方、前回アッコを捕らえシャリオと対峙していた新任教師の「クロワ・メリディエス」は自分の研究室で何やら研究をしていました。カップラーメンをすすりながら。

 

そこでクロワは「怒りの感情は最も大きな魔法エネルギーに変換される。『ノワールフューエルスピリット』」ということを言っています。

ノワールとはスペルは「Noir」でフランス語で意味は「黒」と思います。ノワールフューエルスピリットを直訳すると黒い燃料精神。怒りをエネルギーに変える、何から不穏な空気が漂います。

ちなみにパート間のTVCMで、クロワは「世界改変魔法『グラントリスケル』。ナインオールドウィッチが封印したという秘技。魔法界が衰退しているというのに相も変わらず伝統に縛られているルーナノヴァ。枯れていく魔法エネルギーを繋ぎ止めようともせず、このままではどうなっていくのか誰も想像していない。グラントリスケルさえあれば、この世界を変えることができる。魔女や魔法界への尊厳を取り戻す、そうしたら一体何が起こるのかしら」と言っています。

クロワはクロワなりに魔法界の現状を憂慮しているようですね。解決の方向性なり手段なりがルーナノヴァやアーシュラ先生とは異なったり、強引だったり、他者の気持ちを考えないものだったりするのでしょう。

繋げて考えると、クロワは「グラントリスケル(世界改変)を人為的に発生させる研究」をしているのではないかと私は思っていますがどうでしょう。黒い感情(怒り)のエネルギーを使って。暴走しそうですね……。

 

また、これはアーシュラ先生の回想だったと思いますが、彼女の師匠ウッドワード先生を前にした「シャイニィ・シャリオ」こと「シャリオ・デュノール(アーシュラ先生)」とクロワに対して「言の葉とはお前たちそれぞれが生きて成長していく日々の中で見つけるものなのだ」と言っているシーンがありました。

クロワもウッドワード先生の生徒というか弟子の一人だったということです。そして話の流れ的にウッドワード先生は「ナインオールドウィッチ」の1人のはず。

 

  

おわりに

アッコたちは「緑人間病」の解毒剤の材料を集めるために奮闘しました。ところが途中でロッテもスーシィも前夜にハパンシラッカのパイを食べていた影響から緑人間病が発症してしまい、パイを食べなかったアッコが1人で集めることになります。

ニコラスさんに、飼っている真っ赤なお鼻のトナカイさんの糞をもらったり、その真っ赤なお鼻のトナカイさんを借りてイエティに会いに行き、イエティの持つ伝統の薬の元なるアイテムを作ってもらい、その中でアッコは忍耐することを学んでいきました。

ニコラスさんは、聖ニコラス、つまりサンタクロースを指していると思われます。フィンランドですし、ニコラスですし、真っ赤なお鼻のトナカイを飼っていますし。前述したスーシィがアッコに「サンタクロースを探すより難しそう」と言っていたことにも繋がっています。

最終的に集めた材料を全てなべにぶち込みグツグツ煮て、その中で「マエナブディシブード」の意味が「忍耐」であることに気が付き、クラウソラスの四つ目の言の葉を発動させ、解毒薬を作ることに成功しています。皆元通りです。

ハパンシラッカをくれたお隣さんは『ムーミン』に出てくる「ミイ」のような見た目をしていました。背丈を含めて考えると「ミムラねえさん」の方が近いかもしれません。

 

とにかく、これで残す言の葉は3つです。シャリオですら見つけられていない最後の1つをアッコたちはどのように見つけるのか、残りで全てを解放できるのか、グラントリスケルを解放できたらどうなるんか、解放した後どうするのか、気になります。

 

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