読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ディスディスブログ

気分変調症の男がテレビ番組の感想やカメラ、ファッションのことなどを書きます

ノルウェーのテレビ局がテレビを捨てた? ドラマ『SKAM(スカム)』のネットを駆使した放送手段が斬新でした

スポンサーリンク

2017年3月22日水曜日22:10頃からだったでしょうか、NHK総合にて『今 テレビはどう見られているか』という放送記念日特集の番組が放送されていました。

タイトル通りの内容だったのですが、他局のドラマやプロデューサーまで出演する、なかなかに意欲的で興味深い番組でした。

 

 

NHK『今 テレビはどう見られているか』

hh.pid.nhk.or.jp

 

2017年3月22日一昨日、NHK総合で『今 テレビはどう見られているか』という特番が放送されていました。

 

いま、テレビの見られ方が大きく変わってきている。去年、ドラマ「逃げ恥」や「真田丸」がヒットした裏には、これまでにないテレビ視聴のスタイルがあった。さらに、スマホやSNSの発達によって、テレビの見方が大きく変わってきているのが若者たち。また、ノルウェーでは、ネットで届ける新しいスタイルのドラマも生まれ、世界中の注目を集めている。これからの時代のテレビとは? スタジオトークも交えて考える。

番組説明にはこのように書かれていました。

出演者は、司会が「小野文惠」NHKアナウンサー、ゲストが「春香クリスティーン」さん、「吉川昌孝」さん、「森川亮」さん、「那須田淳」さん、「屋敷陽太郎」さん、「片岡利文」さんです。

内容を簡潔に書きますと、スマホの普及によって、視聴者のテレビの見方が大きく変化していて、テレビの立ち位置がスマホでSNSを楽しむための一コンテンツになっているのでは、ということでした。

テレビはテレビの前に座って番組を観るものというより、スマホでテレビ局がネット配信した番組を観るし、SNSなどネットで繋がった人たちと話すため盛り上がるためにテレビがある、そういう視聴スタイルが若者を中心として浸透してきている、という。

確かに、スポーツ、映画、ドラマ、アニメといったものを、掲示板なり「Twitter(ツイッター)」なりで実況して皆とワイワイやりたいがためにテレビを観ている節は、私にもあるかもしれません。私は掲示板はやらないですけどTwitterではよくツイートしています。Twitterだけでなく「LINE(ライン)」や「Instagram(インスタグラム)」で楽しむ人もいるでしょうね。

 

 

ノルウェーのドラマ『SKAM』が凄い

番組では、これまでにないテレビとネットの融合として、北欧ノルウェーの国営放送局「NRK」が放送しているテレビドラマ『SKAM』です。

『SKAM』は「スカム」と読み、意味は「恥」だそう。

ドラマ『SKAM』は実在する高校を舞台にした高校生たちの群像劇で、友情や恋愛といった若者の日常生活を軸に、ドラッグや同性愛、宗教など表立って語りにくい社会問題も描いています。

ノルウェー国民のおよそ4人に1人が視聴している計算で、老若男女問わずに爆発的な人気を博すテレビドラマなのだとか。

この『SKAM』の大きな特長にネットとの融合があります。スマホによるインターネットで視聴してもらう前提で作られた番組で、「テレビ局がテレビを捨てる」選択をしたところが凄いのです。

普通のテレビドラマでは、1話の中で幾つものシーンに分かれていて、各シーンごとに分けて撮影し、それを1本のドラマに編集したものをテレビで週に1度など決まった時間に放送して、私たち視聴者は放送時間に各シーンがまとまった1本を丸ごと視聴します。

ところが『SKAM』はシーンごとに毎日小出しに放送されるのです。放送されるネット媒体は、例えばシーン1は月曜日にブログで動画クリップ、シーン2は火曜日にSNS (Instagram的な) の画像、シーン3は水曜日にSNS (LINE的な) のメッセージ、シーン4は木曜日に再び動画クリップ……といった具合です。金曜日には一週間分の動画をまとめてテレビでも放送します。

Instagram的なWebサービスで画像を投稿するのも、LINE的なWebサービスでメッセージを投稿するのも、ドラマの作中の登場人物が登場人物として投稿するのです。フォローをしている視聴者はそれをタイムラインから拾って視聴すると。

しかも、シーンが投稿される時刻はドラマの作品内の時間軸とリアルの時間軸を合わせて、登場人物が今まさにその行動をしているかのように視聴者に思ってもらうよう仕向けています。例えば、ドラマが土曜日の14:35のシーンだったら、リアルの土曜日14:35にネット投稿されます。

「SKAM」のプロデューサーさんは「1日中『スカム』を追いかけているうちに、その世界に入り込んでいくのです。現実の一部ではないかと感じるようになるのです」と言っていました。

これはリアルとバーチャルがごちゃ混ぜになりますね……凄いですけど、同時に恐くもあります。

新しいテレビの姿を見せたNRKは国内外の賞を10も受賞し、世界中のテレビ局から視察が殺到しているそうです。ただプロデューサーさんは今は上手く行っているこの手法も2年後には古くなっているでしょう、とも言っていました。そのくらいネットの世界の進みは早いのですね。

 

 

おわりに

番組は『逃げるは恥だが役に立つ』や『真田丸』がヒットした原因を探り、それがネット、動画サイトやSNSでの拡散があったと分析していました。

インターネットの世界には「コンテンツハンター」と呼ばれる部類の人たちがいて、彼らがいち早く面白いコンテンツを探し出し、こういったものがあるよとネットで紹介することで、それが「ヒットライダー」と呼ばれる人たちに伝播していき、世間一般に拡散していく、という流れがありことも、そのマーケティング用語(?)も紹介され、私は初めて単語を知りました。

コンテンツハンターらがネットで紹介してくれるお陰で、私たちは手当たり次第にコンテンツを探すのではなく、ネット情報からより効率的に面白いコンテンツを見つけられるようになった、ということですね。

『真田丸』では「石田三成」というアカウントの方が、歴史上の「石田三成」の成り切って(?)ドラマに関係したツイートをして話題になっていたそうです。彼はコンテンツハンターの一人として紹介されていました。ご本人も仮面を被ってVTR出演していました。

私は大河ドラマを観る習慣がないので『真田丸』は観ていなかったのですが、『逃げ恥』は観ていて当ブログでも感想を書いていました。NHKの番組にTBSのドラマの映像が流れるとは思ってもいなかったので、大変驚きましたし、何だか変な感じがしましたね。「恋ダンス」も流れていました。

以前、「有働由美子」NHKアナウンサーが民放の番組に出演していたことがあったので、そういった局の垣根を飛び越える試みはあるにはありました。でも今後はその垣根がもっと低くなるのかもしれません。

それにしても『SKAM』は面白い試みでした。日本の放送局も近々真似をしそうですね。ローカル局がやったらキー局を食えるかもしれない。いや、分母がある程度ないとそもそも機能しないですかね……。となるとNHKか、ドラマが強いTBSでしょうか。

 

dysdis.hatenablog.com