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菊比古が初太郎とみよ吉と再会? 八雲は本当に死んでしまったのでしょうか? 松田さんも最後まで一緒 - アニメ『昭和元禄落語心中 ‐助六再び篇‐』11話(24話)の感想

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毎週土曜日02:25(金曜深夜26:25)より、TBSの「アニメイズム」枠にてアニメ『昭和元禄落語心中 ‐助六再び篇‐』が放送されています。

以下、ネタバレ要素がありますので注意してください。バレても構わない方のみ下方スクロールをお願いします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

目次

 

 

アニメ『昭和元禄落語心中 ‐助六再び篇‐』

rakugo-shinju-anime.jp

 

2017年3月18日の放送は2期第11話(24話)でした。サブタイトルがない作品です。

 

 

イントロダクション 

刑務所の落語慰問会で見た大名人・八雲の「死神」が忘れられず、
出所した与太郎が真っ先に向かった先は、寄席だった。
拝み倒して八雲の住み込みの弟子となった与太郎だが、
八雲の元では小夏という女性が暮らしていた。
八雲と小夏には他人が容易に触れられない因縁があるらしく…

こちらが1期のイントロダクションです。ABOUT/STORYページから抜粋しました。

拝み倒して約もの住み込みの弟子となり、芸を磨いた与太郎はついに真打へと昇進する。
継いだ名跡は三代目助六。
八雲師匠の為め、小夏の為め、二人の中の助六を変える為め、与太郎が見出す己の落語とは…。

こちらは2期のイントロダクションの一部です。

 

 

『昭和元禄落語心中』2期11話(24話)

前回ラストで、2期の主人公と思われる「与太郎(よたろう)」こと三代目「有楽亭助六(ゆうらくてい・すけろく)」の師匠である八代目「有楽亭八雲(ゆうらくてい・やくも)」が、与太郎の妻「小夏(こなつ)」と小夏たちの子ども「信之助(しんのすけ)」と3人で、家の縁側で与太郎の寄席ラジオを聴いていました。

その最中に突然場面が転換して、八雲こと「菊比古(きくひこ)」がロウソクの灯が立ち並ぶ一本道に出てきました。再び、先代「助六」こと「初太郎」が八雲の前に姿を現します。

 

 

菊比古と初太郎の再会

菊比古がまた死神だろうと言うと、初太郎はあのときは途中から死神に操られちまった、と言っていました。今回は操られていない?みたいです。どうして自分がこの場所に来たのか初太郎に尋ねると、菊比古が死んだからだと答えます。死出の旅路。

どうやらあの縁側のシーンの直後に、八雲が再び倒れて、小夏たちは病院へ連れて行こうとしたのですが、八雲が頑なに拒んだために、家に医者を呼ぶことにしたものの、そうこうしているうちに息絶えた、ということのようです。

成仏していないのかと菊比古が聞くと、初太郎と彼の妻「みよ吉」は若くして死んでしまっているため、「三途の川」を渡るための路銀がないのだそうです。菊比古は天珠を全うしたために路銀がたんまりあるそう。死んだあの世も金ばかりですねぇ……世知辛い。

 

 

菊比古とみよ吉の再会 

菊比古は初太郎に冥土までの道案内を頼みます。老人の姿から子どもの姿に変身して。

道中には自分たちの若い頃の東京と思われる町並みの様子が広がっていて、色街もあるようです。その道端で「みよ吉」とも再会(?)しています。

色街だけでなく、炎上したはずの(炎上したから)「雨竹亭」も改修前の姿で佇んでおり、そこでは数々の噺家たちの名前が並んでいました。寄席が行われています。八雲の名前も末席に書かれています……。

そこで助六と八雲が落語を演じていました。何故か寄席には幼い頃の小夏と信之助もいて、八雲が演じた「寿限無(じゅげむ)」を楽しげに聴いています。助六は「二番煎じ(にばんせんじ)」です。

 

 

松田さんも亡くなったのか?

 寄席が終わるといよいよ三途の川を渡ることになって、菊比古は初太郎とお別れをしていました。船に乗って川を渡っていると、船頭が菊比古に声をかけていました。

よく見ると、船頭は先代・八雲の頃から世話係兼運転手の「松田(まつだ)」さんでした。松田さんも八雲を追うように亡くなったのでしょう。最期まで松田さんは八雲の付き添いです。

 

 

みよ吉の気持ちも整理されて

あの世のみよ吉は気持ちが整理されているようです。

初太郎とみよ吉は死に方があれでしたし、残された菊比古も小夏もたいへん苦労をしたと思うのですが、死んでしまえば生前の思いは過去のものです。

死んじゃったら惚れた腫れたも関係ない、菊さんのことは見ているだけで満足などと言うみよ吉ですが、残した小夏のことは気になっていたようです。

「あたし、もっと皆に優しくすれば良かった。人間なんて一人で生きられっこないんだから」「たった一人にすがるんじゃなくて、皆と上手く頼りあって生きなくちゃいけなかったの……」と生前のことを冷静に振り返ってもいます。

それに対して「正しい人間なんざ、どこにも居りません。そういうのが美しいんです」と答えられる菊比古は優しいです。

そんな2人の様子を陰で見守っている初太郎を認めたみよ吉は、「ねぇ見て、あのモジャモジャ(頭)。30分過ぎたのにずっと待ってたんだわ」「あの人優しいの、バカがつくくらい」と言い、しっかりと初太郎の良さも理解できているようです。

生前のみよ吉は、別れても菊比古のことばかりで、初太郎や小夏とまともに向き合おうとしていなかったのでしたっけ。でもあの世では仲良くいられているみたいです。

 

 

おわりに

初太郎も初太郎で、心の整理はついているようでした。小夏を引き取ってくれたことへの感謝も述べていましたし、「八代目八雲立派に務め上げたじゃねぇか」と労ってもいました。最後はまた会えると涙ながらに指切りをして初太郎は菊比古とお別れをしていました。

菊比古は初太郎とみよ吉よりもずっと後に死にました。しかし、生前に徳を積んで来た菊比古の方が初太郎たちも先に成仏できるようです。松田さんも。

松田さんの「楽しゅう御座いましたなぁ」の言葉が耳に残ります。

 

次回は最終回と思われます。信之助が大きくなっています。信之助の隣りにもう一人いて、女の子のようでした。高校生くらいでしょうか。与太郎と小夏の子どもでしょうね。

 

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