ディスディスブログ

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幹生役のクドカンさんの演技が素晴らしく、唐揚げにレモンをかけられた瞬間の表情で伝わりました - ドラマ『カルテット』6話「何が夫婦を壊したのか?」の感想

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毎週火曜日22:00からTBSにてドラマ『カルテット』が放送されています。

 

 

目次

 

 

ドラマ『カルテット』

www.tbs.co.jp

2017年2月21日火曜日は第6話「何が夫婦を壊したのか?」でした。私は1話をきちんと観ていません。

そして前回5話も怖すぎてきちんと観られていません。ライブレストラン「ノクターン」のアルバイト「来杉有朱(きすぎ・ありす、演:吉岡里帆)」が、カルテットの住む別荘にやって来て、「巻真紀(まき・まき、演:松たか子)」と「世吹すずめ(せぶき・すずめ、演:満島ひかり)」と3人で会話をしているシーンが恐ろしすぎましたから、音を消して観ていました。

有朱が録音をしていたことが真紀にバレていたようですね。すずめに対して夫殺しの疑いがある真紀の調査を依頼していた「巻鏡子(まき・きょうこ、演:もたいまさこ)」が、すずめを見限って有朱に真紀の調査をさせていた、ということみたいです。たぶん。

 

 

イントロダクション  

ドラマ『カルテット』のイントロダクションです。

 

 

6話「何が夫婦を壊したのか?」

ひょんなことから、すずめ(満島ひかり)は幹生(宮藤官九郎)という男性と知り合う。実は幹生は真紀(松たか子)の失踪した夫なのだが、幹生はなぜか諭高(高橋一生)の先輩だと身分を偽る。ある思いから幹生を別荘に招いたすずめは、幹生の靴に防犯用のカラーボールの痕がついていることに気付き…。

一方、真紀は、軽井沢で鏡子(もたいまさこ)と再会する。「幹生を殺したのか」と問い詰められた真紀は、ゆっくりと夫婦の過去を告白して──。

 番組説明にはこのように書かれています。

「宮藤官九郎(くどう・かんくろう)」さん演じる「巻幹生(まき・みきお)」が5話終盤から登場しています。真紀の夫で、失踪中です。鏡子は真紀が幹生を殺したと思って、すずめ→有朱に盗聴など身辺調査をさせていましたが、どうやら幹生は真紀に殺されてはおらず、生きていました。

ところが、6話で幹生がすずめに話した内容によれば、彼は真紀と暮らしていた家を飛び出した後は、会社から出ていた退職金を使って生活をしていましたが、金が底をついたときにコンビニ強盗をしてしまったようです。逃げる際に店員からカラーボールを投げられ、幹生の穿いているスラックスの裾やスニーカーは塗料が付着していました。

すずめとの会話をしている中で、幹生はカルテットの一人「家森諭高(いえもり・ゆたか、演:高橋一生)」と知り合いであることが判明し、家森を後輩だと嘘を吐き、カルテットの住む別荘へと向かっています。

そこで、警察に通報しようとしたすずめを拘束し、さらに家にやって来て真紀のヴァイオリンを盗もう(?)とした有朱を別荘の2階ベランダから振り落としていました。有朱は死んでしまったのか? というところで6話が終わっています。

 

 

幹生を演じるクドカンの演技が素晴らしい

6話はおそらく内容の7-8割ほどが真紀と幹生の独白で占められていたかと思います。2人が出会って、友人となり、恋人となって、夫婦となり、幹生が失踪するまでを、それぞれの視点と思考で語られていました。

 

私のTwitterです。ここに書いているように、とにかく2人の演技が素晴らしく凄まじかったのです。脚本や演出も素晴らしかったですけど、何より演技が良かったです。

特にクドカンさんは台詞ではなく、目だけで真紀への「好き」が崩壊した瞬間を見事に表現していました。

大きな出来事は「レモン」でした(話は変わりますけど「檸檬」って漢字が私は何故か好きです)。結婚してから真紀が晩御飯の料理を作っていて、その日は「唐揚げ(からあげ)」でした。真紀がテーブルに出した唐揚げを、幹生はたいそう喜んでいたのですが、幹生が手を付けていない段階で、真紀が唐揚げにカットしたレモンを手でギュッと絞って絞り汁をかけてしまいます。

それを見た幹生は一瞬表情が固まりましたが、直後に何事もなかったように笑顔に戻して、「地球一美味しいでしょ」などと大げさな感想を言い、食卓の雰囲気を壊さないようにしていました。

幹生と真紀、2人の夫婦関係というか恋愛関係が終了したのはこの瞬間でした。幹生が真紀を「愛しているけど好きじゃなくなった」のはこの瞬間だったと思います。

幹生は真紀に一目惚れをしていました。結婚後は真紀に子どもができにくいことがわかったこともあって、真紀とは恋人関係のようなものがこれからも継続していこうとしていました。ですから、愛しているけど好きではないことは、そんな幹生にとっては決定的なことなのでしょう。

幹生が会社の元同僚と飲みに行ったとき、「で飲むときくらい好きにさせてよ」と言っていました。よく聞く台詞としては「で飲むときくらい好きにさせてよ」ですけど、幹生の場合は最早そうではないのです。

好きではなくなっても愛しているので、唐揚げにレモン汁をかけられても笑顔で、結婚前に渡したお気に入りの詩集(?)の本をパエリアの敷物にされても笑顔で、一番好きな映画(『ライフ・イズ・ビューティフル』でしょうか?)を共感してもらえなくても笑顔で、家にいるときに好きにできない、そのストレスに殺されてしまったのですね。

真紀は偶然その場に言わせており、幹生の本心を知ることとなります。真紀はいたたまれずその場を立去ったとき、幹生も真紀がその場にいたことを知るのです。

そうして彼は失踪しました。

 

 

幹生に共感できてしまった

私は幹生と同じ男性なので、どちらかというと幹生寄りに両者の独白を視聴していました。私も幹生と同じような瞬間があったなぁと思いながら。

もう15年以上前の話です。当時一目惚れした女性がいまして、数年かけてアプローチをし続け、ようやく付き合うことになりました。付き合い始めてから数ヶ月後、私たちは初めての旅行をすることになり、相談した結果、行き先は長崎に決まりました。

ウキウキの私は、旅の数週間前に地元の本屋で長崎のガイド本を購入して、それを眺めながら旅行をシミュレートしていました。長崎に行くことが初めてだったこともありましたけど、何より大好きな彼女と何日も一緒に居られることが楽しみだったのです。

当日、空港から電車かバスに乗って長崎駅に着くと、彼女が私のガイド本を手に取って、ガイド本に付属されている地図を本から切り離しました。手で、突然、私に何も言わずに、ビリビリと……。

彼女のその行動を見た瞬間に、私の中で何かが崩れました。地図が切り離されたと同時に私の、ガイド本に対する愛情はなくなりました。愛情がなくなった(薄れた)のは本だけでなかったかもしれません。許容できない行動だったのです。

ガイド本を共用しているとしても、その本はあくまでも私が買った私の本なので、そのような行動を取る前に私に一言欲しかったですし、切り離すにしても手ではなくハサミやカッターを使って綺麗に扱って欲しかったです。

私も幹生と同じく、彼女にはそのことを何も言わず、その後も何事もなかったかのように振る舞っていました。せっかくの旅行の思い出を暗いものにしたくなかったからです。しかし、私の心にはそのことがずっと残っていましたし、別れてから思い返すと、彼女があのとき取ったあの行動が終わりの始まりだったかなと思えます。

他人からすると些細に感じられることであっても、当人にとっては決して些細なことではない、そういう事や物ってありますよね。そういう思い出があったので、幹生のレモンや詩集や映画の件は私には大いに納得できました。共感できました。

 

ただ、幹生が真紀にお気に入りの詩集を読ませたり映画を観させたりした行為は、自分の趣味・価値観を相手に押し付けているように受け取れるので、その点は真紀が幹生とは異なる反応を見せても仕方がなかったかな、とは思います。

真紀の、詩集を鍋敷きにした行為は流石にいただけなかったですけど。

 

 

有朱はヴァイオリンをどうしようとしたのか?死んだのか?

このTwitterは5話のものですが、有朱はこの子です。吉岡里帆さん。NHKの朝ドラ『あさが来た』でしたっけ、それに出演していた方ですね。

前述したように、有朱は真紀たちが住む別荘にやって来て、誰も居ないことを確認すると、リビングに置いてあったヴァイオリンケースを見るとそれを大切そうに抱えて持ち去ろうとしました。

そんな様子を見た幹生は、有朱に襲いかかり、ヴァイオリンを奪われまいと抵抗する有朱をヴァイオリンごと振り回して、2階のベランダから落としていました。

そこで6話は終わってしまったので、ベランダから地面に落ちた有朱がどうなったのかは明示されていません。生きているのか死んでいるのか、気を失っているのか怪我をしているのかも現状わからないですけど、直後に放送された次回予告を観る限りでは、有朱は死んでしまったようでした。

そして、そもそも有朱はどうして別荘に勝手に入ったのでしょうか? ヴァイオリンをどうしようとしたのでしょうか? その点もハッキリとはわかっていないです。

私は有朱は真紀のヴァイオリンを盗もうとしているように見えました。それは幹生が有朱から奪い返そうとしていたからそう見えたのか……。

いやぁ……でも有朱は死んでいないですかね。簡単に死ぬようなキャラクターに感じられないです。

 

 

おわりに

さらに、次回予告を見ると、真紀が別荘に戻ってきて幹生と再会していて、夫婦は死んだ(?)有朱を目の当たりにし、一緒に自動車に乗って逃げたのかな? と受け取れる行動を取っていました。

幹生も恋愛感情はないけど結婚相手として尊重はしていますし、真紀も好きなままでいるのでしょうから、夫婦一丸となって証拠を隠蔽し、逃走しようという結論に至ったのかもしれません。一丸となる方向が違うと思いますけど、切羽詰ったときにはおかしな行動を取ってしまうこともあるのでしょう。

次回の展開が非常に気になりますね。家森は「妻にベランダから突き落とされた」という言葉(嘘)を幹生から聞いて、真紀を強請ろうとしていたみたいですし、「別府司(べっぷ・つかさ、演:松田龍平)」は倉庫に閉じ込められていますし、すずめは拘束されているし……カルテットはどうなってしまうのか。

 

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