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潔と栄輔の成功とは何か?の答えが、2人の考え方の決定的な違いを表していたようです - 朝ドラ『べっぴんさん』107話の感想

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NHK連続テレビ小説『べっぴんさん』、2017年2月9日放送の第107話は、潔がある決断をしていました。

 

 

目次

 

 

第19週「希望」

www.nhk.or.jp

 

2017年2月6日月曜日の放送から朝ドラ『べっぴんさん』は第19週「希望」が始まっています。時代は第18週と同じく昭和35年(1960年)の夏のはずです。

ヒロインの「坂東すみれ(芳根京子)」と夫の「坂東紀夫(永山絢斗)」は、15歳の一人娘「坂東さくら(井頭愛海)」が思春期に入って難しい時期を迎えていました。

さくらは好きだったドラム奏者の「河合二郎(林遣都)」が、ジャズ喫茶「ヨーソロー」のアルバイト従業員で、さくらの1歳年上の女性「山本五月(久保田紗友)」と付き合っていて、同棲しているどころか、五月が子を身籠ってもいることを知り、また、二郎の気持ちが自分には向いていないことを悟り、二郎への想いを諦めたようです。失恋。

近江の坂東家の本家に住んでいる、すみれの父親「坂東五十八(生瀬勝久)」は心臓を悪くして床に伏せています。今日明日の命、というほどではないみたいです。心配して駆けつけたすみれたち一人ひとりにアドバイスを送っていました。それが五十八の最後の言葉になりそうでした。

 

 

さくらが「キアリス」で働く

さくらは家出をして、すみれの姉「野上ゆり(蓮佛美沙子)」とその夫「野上潔(高良健吾)」の家に居候していました。親子で仲直りをしたのですが、まだ心の整理をしたいのか、実家には戻らず居候生活を続けています。

そんなさくらはすみれたちの店「キアリス」でアルバイトをすることになりました。「ヨーソロー」は辞めたのでしょうか。

「キアリス」では、「村田君枝(土村芳)」と「村田昭一(平岡祐太)」の息子「村田健太郎(古川雄輝)」も、「小澤良子(百田夏菜子)」と「小澤勝二(田中要次)」の息子「小澤龍一(森永悠希)」もアルバイトをしているので、幼馴染み3人が一緒に働くことになりました。

といっても、さくらは製作所で「キアリス」の製品を覚えた後に接客をしていたり、107話ではデザインに興味を持っている様子を伺わせています。女学校卒業後はデザイン関係の学校へと進学をするのでしょうか。

 

 

潔の決断

潔は、自分と一緒に戦後の「坂東営業部」の復活に尽力していた「岩佐栄輔(松下優也)」が社長を務めている若者向けファッションブランド「エイス (AIS) 」から業務提携の話を持ちかけられています。合併です。

「エイス」は今や、お互いに出店している大手百貨店「大急百貨店(だいきゅう・ひゃっかてん)」で、1,2を争う売り上げを出している店です。そんな「エイス」の集客力を日本全国に展開している「オライオン」で生かせないか、ということだったと思います。

潔にとっても旨味のある話だと栄輔から言われていました。確かに「オライオン」で「エイス」の品を扱えれば客数は上がり、売り上げも上がるでしょう。家に話を持ち帰り一人で考えていると、五十八の言葉が蘇ってきました。

「絶対焦ったらアカンで。君らしくやで」

何が正しいのか、自分らしい選択とはどちらなのか。

ある日、「大急百貨店」の社長「大島保(伊武雅刀)」から呼び出された潔と栄輔、そこで栄輔は潔に決断を促しました。

潔の出した答えは「NO」でした。その理由は「一足飛びの成功なんて成功じゃない」「成功に苦労はつきもの」ということです。

大島から成功とは何か?と問われ、栄輔は「日本中の男をお洒落にして、ワシが格好良くしたのだと。これからの時代の男になりたい」と答え、潔は「先代の恩を守ること。社員と家族が幸せであること。一生を楽しく生きること」と答えました。

歩む道がとことん違うと感じた栄輔は、「エイス」と「オライオン」の提携話を破棄し去っていきました。

潔は栄輔が去った後に大島に、頭では一緒にやった方が良いのはわかっている、でも肌で感じて仕事をしたい、と言っていました。

潔はかつて闇市で苦楽を共にした舎弟の栄輔がこれだけ大きくなったことを喜んでいたようです。決して弟分に売り上げなどで負かされたことを悔やんだり妬んだりはしていないようでした。また、そんな自分を貫いた潔を栄輔は相変わらず格好良いと感じているようです。

 

 

おわりに

さくらは身重の五月を「キアリス」で雇ってあげられないか、とすみれにお願いしていました。

五月は今は栄輔の「エイス」で働いていますが、それよりも「キアリス」の方が身体への負担は軽いということのようです。例えば製作所や事務仕事なら座ったまま仕事をしますし、立ちっぱなしの接客業よりは負担は減らせられるかもしれないですね。

気になった点は、すみれは五月が栄輔のところで働いていることを知っていたにも関わらず、栄輔に五月が妊娠をしていることを話していなかったことです。

すみれは五月を家に住まわせているのですから、五月の職場にはとっくに伝えているものと思っていました。しかし、107話では栄輔が「ヨーソロー」で偶然に「小野明美(谷村美月)」と出会って、明美から五月のことを知っていました。そこに大きな違和感がありました。

さて、明日以降は二郎が東京行きを決めるかどうかの話が展開されることになると思います。私は二郎は東京へは行かず、五月と子どもと3人で暮らす決意を固めると思っていますがどうなるでしょうか。

ちなみに潔の「オライオン」のモデルは「レナウン」らしいですよ。

 

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