ディスディスブログ

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小夏の相手、信之助の父親が誰なのかが与太郎には判明したようです - アニメ『昭和元禄落語心中 ‐助六再び篇‐』3話(16話)の感想

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毎週土曜日02:25(金曜深夜26:25)より、TBSの「アニメイズム」枠にてアニメ『昭和元禄落語心中 ‐助六再び篇‐』が放送されています。

以下、ネタバレ要素がありますので注意してください。バレても構わない方のみ下方スクロールをお願いします。

 

 

目次

 

 

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アニメ『昭和元禄落語心中 ‐助六再び篇‐』

rakugo-shinju-anime.jp

 

2017年1月21日の放送は2期第3話(16話)でした。サブタイトルがない作品です。

 

 

イントロダクション 

刑務所の落語慰問会で見た大名人・八雲の「死神」が忘れられず、
出所した与太郎が真っ先に向かった先は、寄席だった。
拝み倒して八雲の住み込みの弟子となった与太郎だが、
八雲の元では小夏という女性が暮らしていた。
八雲と小夏には他人が容易に触れられない因縁があるらしく…

こちらが1期のイントロダクションです。ABOUT/STORYページから抜粋しました。

拝み倒して約もの住み込みの弟子となり、芸を磨いた与太郎はついに真打へと昇進する。
継いだ名跡は三代目助六。
八雲師匠の為め、小夏の為め、二人の中の助六を変える為め、与太郎が見出す己の落語とは…。

こちらは2期のイントロダクションの一部です。

 

 

2期3話(16話)から登場した人物

『昭和元禄落語心中』の2期3話(16話)から登場人物です。私が忘れているだけで実際には1期から登場していた人物である可能性もあります。

一人は「親分(おやぶん)」、CVは土師孝也さん。2期の主人公と思われる三代目「有楽亭助六(ゆうらくてい・すけろく)」が落語の世界に足を踏み入れる前の、チンピラをしていたときのヤクザの親分です。

もう一人が「兄貴」、CVは加瀬康之さん。三代目・助六のチンピラ時代の兄貴です。

親分は、公式WebサイトのSTAFF/CASTページには「大親分(おおおやぶん)」と表記されていました。与太郎(三代目・助六)の兄貴の親分なので大親分なのですね。

それと「お栄(おえい)」も登場していました。CV斎藤恵理さん。与太郎の結婚相手「小夏(こなつ)」の母親「みよ吉(みよきち)」が働いていた料亭の女将です。兄貴に言わせると親分とできているとか。そして……。

お栄は1期にも登場していたかと思います。1期のお栄は、みよ吉が芸者をしていたときの置屋にいた人でしたか。

 

 

2期3話(16話)

2期3話(16話)では、小夏の子ども「信之助(しんのすけ)」の父親が誰なのか? それがわかったようなわからなかったような、でもやっぱりわかった回になりました。

 

 

信之助の父親は親分?

台詞の中では一度も明言されていなかったと思います。なので確定事項ではないのですが、台詞の言い回しなり物語の流れ、与太郎や小夏、親分、兄貴の立ち振舞から、「小夏の相手は親分」である可能性が極めて高いです。信之助の父親は親分ということです。

前回から「自分の落語」というものが見い出せずに苦悩している与太郎ですが、さらに小夏と親分の関係も気にならないではいられずに、お栄の料亭に親分がやって来ていることを知った彼は乗り込むことにしました。

一チンピラだった与太郎にとっては本来、ヤクザの親分の前に出られる身分ではありませんが、止める兄貴に「下っ端じゃねぇ! 真打ちでい!」と振り払って座敷に上がり込んでいます。

 

 

与太郎と親分の対峙

そこで、自分が当時今以上に何も考えずにチンピラをやっていたこと、親分の下っ端のチンピラであったこと、上の尻ぬぐいのために刑務所に入ったこと、そのときに与太郎は家族の命を盾に脅されたこと、刑務所でその家族が病気で死んだこと、出所して落語家になって真打となり親分の前に出られていることを話しています。

親分は、与太郎が噺家の弟子となるべくヤクザの世界から足を洗うときに、与太郎の師匠である八代目「八雲(やくも)」と話をつけていたようで、それ以来関係があるそうです。なので与太郎の落語も何度か見ているみたいです。

与太郎が自分は何も悪くないのに刑務所に入ったことに関しては、彼がヤクザを止めて落語家になるときに、彼に何も手を出さなかった、つまり与太郎が無傷で因縁も残さず辞められたのはその件があってのことだから、話はそのときに済んでいるはずだと親分は言います。トントンじゃねぇのかと。

 

 

信之助は誰と誰と誰に瓜三つ?

ただ、与太郎が言いたいのはそれだけではありません。料亭に来て与太郎と親分のやり取りを聞いていた小夏を引っ張り出してきて、小夏と籍を入れて信之助の父親になったこと、さらには信之助が先代の助六と小夏と親分に「瓜三つ」なことを話しています。

与太郎は自分勝手に、自分が納得いかないからと暴走して、自分の身だけでなく小夏や信之助たちにも危険を及ぼしている状況です。最悪親分に殺される可能性もあります。

親分はその点落ち着いている人(?)で、料亭の庭にある池に与太郎をぶん投げて頭を冷やせと言っていました。

その直後に親分にすがるように、小夏が謝っていた様子から、やはり親分と小夏には何かがあったと思わせます。体と心の距離が近い。小夏が親分に惚れていた可能性が低くなさそうです。

 

 

親分に啖呵売

しかし与太郎は自棄になっているだけではありませんでした。師匠との約束の一つ、師匠より先に死なない、をこんな状況でも心に止めていました。

「誰がなんと言おうとあの子はオイラの息子でえ! 似てようが似てまいが関係あるかい! いいか! 後からくれったって絶対あげねぇど!」

などと啖呵を切った後に「……てぇのが私の言い分でございます」と土下座。

見事な与太郎の啖呵売を見た親分。「でけぇ声でつるつると出やがるから、全く聴き惚れちまった。商売道具出されちゃあなぁ。よく踏ん張ったな」と褒めていました。長年しっかりと精進していたことを見て取った親分は、自らに啖呵を切った与太郎をお咎めなしとしたようです。

 

 

与太郎の落語が見たい

料亭から出た与太郎と小夏(と信之助)。与太郎はすっきりしたのか、これ以上は信之助の父親のことを聞かないと小夏に言っていました。「隠し事の無い人間なんて色気がねぇ」と。

小夏は与太郎に「八雲と助六と違うあんたの落語が見たい」と言っていましたね。これは与太郎にとって非常な台詞となったはずです。物語的にも。小夏はしっかりと与太郎のことを見る、と宣言している訳ですから。

 

 

おわりに

与太郎が家に戻ると、師匠の八雲は先代・助六の落語を演じてくれました。八雲としてではなく先代・助六の「初太郎(はつたろう)」の落語を、です。

演目は「居残り佐平次(いのこり・さへいじ)」でした。

八雲はどうして三代目・助六に二代目の「居残り佐平次」を演じたかというと、残したかった伝えたかったのだと私は思っています。助六に助六の落語を受け継ぐことが、後に信之助にも受け継がれることにもなる、ということです。

八雲が伝えようとした目的は、落語のためもあるのでしょうけど、それだけではなく一番は「家族のため」です。血が繋がらなくても家族である小夏や助六や信之助のためなのだと思います。

今回は特別に良い回でしたね。

 

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