ディスディスブログ

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【平成二十九年初場所】十両「宇良」が「たすき反り」の珍手で「天風」に勝利し白星を二桁に乗せました【大相撲】

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大相撲』の「平成二十九年初場所(2017年一月場所)」は、2017年1月20日十三日目を迎えました。終盤のクライマックス突入です。

幕内の優勝争いも気になりますが、個人的には十両に注目していまして、以前も紹介した「宇良(うら)」がまたまたとんでもない相撲を見せて勝利していました。会場も実況も解説も私も驚き、大興奮の取組です。

 

 

大相撲2017年初場所

www.sumo.or.jp

 

平成二十九年初場所は、東の大関「稀勢の里(きせのさと)」が12勝1敗の好成績で場所を引っ張っており、東の横綱「白鵬(はくほう)」が2敗で追いかけている展開です。

東の小結「高安(たかやす)」や東の前頭10枚目「貴ノ岩(たかのいわ)」、西前頭13枚目「逸ノ城(いちのじょう)」といったところが3敗で、数字の上ではまだ優勝の可能性は残されています。

しかし、テレビ中継の実況の方が言うには、明日の結果次第では稀勢の里の幕内初の優勝が決まるということもあって、実質、大関と横綱のマッチレースと化したということです。

優勝争いが盛り上がる一方、残念な出来事もありましたね。西の大関「琴奨菊(ことしょうぎく)」が二場所連続で負け越し、大関の座から陥落してしまいました。来場所は10勝ですか、勝利すれば大関に復帰できますから、怪我の状態が心配ではありますけど、奮起を期待しています。

また、東の横綱「鶴竜(かくりゅう)」と東の横綱「日馬富士(はるまふじ)」、西の大関「豪栄道(ごうえいどう)」がそれぞれ休場、東の大関「照ノ富士(てるのふじ)」は負け越しと、幕内上位が満身創痍です。

 

 

宇良は「たすき反り」で天風に勝利

今回記事にした目的は幕内のひとつ下、十両の取組です。最近の十両の盛り上がりをけん引している一人、東の十両三枚目、木瀬部屋の「宇良(うら)」が、今日の取組でも凄いことをしていました。

宇良は十ニ日を終えて9勝3敗の成績で、既に勝ち越しを決めており、十両三枚目という地位からして来場所の幕内昇進は決定的と言えそうです。

今日、十三日目の宇良は、幕内経験者である西の十両九枚目、尾車部屋の「天風(あまかぜ)」と対戦しました。天風は巨漢力士で、小兵力士の部類に入る宇良とは対照的な体格をしています。

結果を申しますと、今日の取組は「たすき反り(たすきぞり)」という決まり手で宇良が天風に勝利しています。

 

「たすき反り」は相手の差し手の腕の下をくぐりながら、一方の手で足を取り、体を後ろに反らせて倒す。

宇良、十両以上では初の奇手「たすき反り」で天風に勝つ/初場所 (サンケイスポーツ) - Yahoo!ニュース

とYahoo!ニュースの記事に技の説明がありました。宇良得意の「居反り(いぞり)」に近い技で、相手を襷(たすき)に見立てて襷をかけるようにする技のため、たすき反りと名付けられたようです。

立合いで宇良は頭を低くして天風の懐の中に入れました。しかし腕は天風の腕の上、つまり宇良の頭は天風の下にあるのに天風の腕を抱ていえる、不格好な体勢になります。

宇良の右腕は天風に返されて片手バンザイのような格好になりつつも、逆に頭はもっと天風の懐、左脇の下の方へと入れていき、それと同時に身体を右に捻って、海老反りになり、天風を倒しています。

言葉にすると、宇良がそんな体勢になっていて、どうして天風が倒れたのかが分からないですよね……。

おそらくですけど天風からすれば、自分が抱え込んだと思っていた宇良が急に自分の左方向に消えたように思えたのではないでしょうか。突然支えを失ったことで、バタッと倒れていました。天風は勝ったと思ったのではないでしょうか。

この「たすき反り」は十両(幕内も?)では初となる決まり手だそうです。相撲協会が決まり手を発表する以前に、幕内では、昭和27年に「つねのやま」が「おおうちやま」に対して決めた記録があるそうです。参考記録としては存在するそう。

 

 

宇良のコメント

宇良は「(たすき反りは初めてですよ)本当ですか、嬉しいです。タイミングが良くて決めることができました」とコメントしていたそうです。

 

 

おわりに

とにかく、宇良は天風に勝利したことで勝敗を10勝3敗と白星を二桁に乗せました。来場所の格付けは幕内下位を含む周囲の勝敗次第ですから、まだ何とも言えないところはあるにせよ、三枚目で二桁ですから、来場所の幕内昇進はほぼ間違いないと言って差し支えないと思います。

今日の大相撲中継は、国会中継があったために通常より遅れて始まりました。中継が相撲に切り替わったときにちょうど宇良の取組だったので良かったですけど、ヒヤヒヤしました。重要な終盤戦を観られないのは痛いですから。

宇良は明日の十四日目は幕内の「佐田の海(さだのうみ)」との対戦が組まれています。十両の優勝争いもトップタイに立っているので幕内勢と当たることは避けたかったですけど、来場所以降のためにも今のうち幕内力士とも当たっておいて、少しでも雰囲気に慣れておくというのも大切でしょうか。期待しています。

 

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