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「センセイ」はどうして「みよ吉」の名前を知っているのでしょうか? センセイの過去が気になります - アニメ『昭和元禄落語心中 ‐助六再び篇‐』2話(15話)の感想

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毎週土曜日02:25(金曜深夜26:25)より、TBSの「アニメイズム」枠にてアニメ『昭和元禄落語心中 ‐助六再び篇‐』が放送されています。

以下、ネタバレ要素がありますので注意してください。バレても構わない方のみ下方スクロールをお願いします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アニメ『昭和元禄落語心中 ‐助六再び篇‐』

rakugo-shinju-anime.jp

 

2017年1月14日の放送は2期第2話(15話)でした。サブタイトルがない作品です。

 

 

イントロダクション 

刑務所の落語慰問会で見た大名人・八雲の「死神」が忘れられず、
出所した与太郎が真っ先に向かった先は、寄席だった。
拝み倒して八雲の住み込みの弟子となった与太郎だが、
八雲の元では小夏という女性が暮らしていた。
八雲と小夏には他人が容易に触れられない因縁があるらしく…

こちらが1期のイントロダクションです。ABOUT/STORYページから抜粋しました。

拝み倒して約もの住み込みの弟子となり、芸を磨いた与太郎はついに真打へと昇進する。
継いだ名跡は三代目助六。
八雲師匠の為め、小夏の為め、二人の中の助六を変える為め、与太郎が見出す己の落語とは…。

こちらは2期のイントロダクションの一部です。

 

 

2期2話(15話)から登場した人物

『昭和元禄落語心中』の2期2話(15話)から登場人物です。私が忘れているだけで実際には1期から登場していた人物である可能性も高いです。

2期の主人公と思われる三代目「有楽亭助六(ゆうらくてい・すけろく)」の落語の世界での兄貴的な存在、あだ名もそのまま「アニさん」です。CV須藤翔さん。落語の世界、つまり芸歴では助六より先輩のようですけど、「与太郎」が真打に昇進し「助六」となった後ではアニさんが助六の前座として噺をしていたので、抜かれてしまったのでしょう。

アニさんは芸名を「○家のり平」というみたいですね。亭号の○の部分はよく見えませんでした。「霞」でしょうか。などと書いているうちに、1期にも登場していたような気がしてきました。

もう一人が「アマケン」です。CVは山口勝平さん。落語評論家だそう。『おそ松くん』の「イヤミ」のような『ドラえもん』の「スネ夫」のような風体をした、内面や口調、話す内容、態度も外見から外れない人のようです。しかし、助六の落語に対して憤っていたり、八雲のことを詳しく知っていそうだったり、と落語に対する愛情は人一倍ありそう。

それと後述する「信之助(しんのすけ)」もそうですね。

 

 

『昭和元禄落語心中』2期2話(15話)

2期1話(14話)からまたしばらく時間が経っているようです。2期1話では「二代目・助六(すけろく)」と「みよ吉(みよきち)」の子供「小夏(こなつ)」が身ごもっている様子を窺えましたが、2期2話では子どもが生まれていました。ハイハイまでしています。

みよ吉の子どもの名前は「信之助(しんのすけ)」といいます。CV小松未可子さん。

三代目・助六(与太郎)は小夏と結婚をしており、今は「八代目・有楽亭八雲(ゆうらくてい・やくも)」と一緒に4人で暮らしているようでした。戸籍上、助六は信之助の父親ということです。

そんな幸せな助六でしたが、どうもスランプに陥っているようでした。スランプの原因は2つありそうです。

一つは週刊誌の記事に自らのヤクザだった過去が暴かれて、ワイドショーなどでも扱われていること。これによってテレビの仕事が、半分と言っていましたか、減ってしまっていて、客の目も変わってきています。

もう一つは、真打になり三代目・助六を襲名したことにより、八代目・八雲と二代目・助六(初太郎)の重圧に押しつぶされそうになっていること、でしょうか。八雲や先代の助六の落語を物にしようとし、そのまま彼らになりきろうとしている様子。いつもの生き生きとした与太郎らしい落語が影を潜めています。

アマケンに「どうせ君、行き詰まっているんだろ? 八雲・助六、双方の影響が強すぎるが、中途半端にどちらの本質にも迫っていない。数多の落語を聞いてきた者として、断言しよう、君には自分の落語がまだない!」と突かれてしまいました。正解。

「名人の弟子も永遠の名代なのだ。二つ目までは許されても、真打ってものは師匠以上のものを見せてくれなくては」と。これまた真理なのでしょう。

焦っている助六は、高座で事もあろうか自らの着物を脱いで背中に彫られた入れ墨をお客様に見せつける、なんてことをしでかしました。ウケるはずのところで滑ってしまい、捨て鉢になったのですね。思いきりの良さと捨て鉢とでは、一見似ているようで全く異なります。これにはアマケンも怒り、立ち去ってしまいます。

 

 

筋彫りと鯉金

落語を見に来ていた売れっ子作家の「センセイ」こと「樋口(ひぐち)」が与太郎を誘って料亭へ行くと、師匠である八雲も来ていました。どうやら八雲は人と会う予定だったようですけどドタキャンされたみたいです。与太郎のスキャンダルが原因?

八雲は背中の入れ墨を見せてみろと与太郎に言います。みっともない古傷で、と断ろうとする与太郎に対して「芸人なんて見られてなんぼだろう。お前さんに何を隠すことなんてあるんだい」と言い、脱がせます。

ヨタの背中には筋彫りの「鯉金」があります。筋彫りとは縁取りだけで色が入っていないことなのでしょう。たぶん。鯉金とは鯉と金太郎でしょうか。昔話にある「金太郎」が大きな鯉を捕まえる様子を描いていると思われます。

鯉金の筋彫りを見た八雲は「お前さんもこれから過去と向き合わねぇとならねぇ。決別じゃなく抱ぇて生きろ。罪も忘れるな。それが人間の業ってもんさ」と言ってやります。

大粒の涙をながしながら師匠の言葉を噛みしめる与太郎。向き直ると、師匠とセンセイに挨拶をし、やっぱり稽古がしたいと料亭を後にしました。

 

 

おわりに

いや、良い言葉でしたね。菊比古は。私も目がウルッとなりました。

おそらくですけど、与太郎は今後、墨に色を入れますね。鯉金を完成させると思います。過去との決別するためではなく向き合うためと、罪を忘れないために、ですね。

ただこれもまた雑誌などに取り上げられることになるでしょう。こういう心は伝わらないことではないかと思われますので。

作中ではほとんどの人が助六を与太郎とかヨタとか言っていますね。真打になり名前が変わったのだから、しっかりと呼んであげないと失礼でしょうけど、それもこれも彼自身がまだ三代目・助六になり切れていないからです。ヨタが一皮向けた様子を見たら自然と周りも助六と呼ぶようになるのでしょう。その変化が今から楽しみです。

それにしても、センセイはどうして「みよ吉」のことを知っているのでしょう? ということは菊比古や初太郎とのことも知っているのでしょうね……怖い。

 

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