ディスディスブログ

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「クローズド・ザ・ブックス」の意味は何か?ビジネス用語がわからず落ち込む明美に発破をかけたのは「ゆり」でした - 朝ドラ『べっぴんさん』79話の感想

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NHK連続テレビ小説『べっぴんさん』、2017年1月5日放送の第79話は、明美が壁にぶつかっていました。

 

 

 

第14週「新春、想いあらたに」

www.nhk.or.jp

 

昨日2017年1月4日水曜日の放送分の14週(76話-)から物語の後半が始まりました。

物語は1950年(昭和25年)に入っていて、リアルと同じく正月を迎えていました。76-77話はヒロインの「坂東すみれ(芳根京子)」とその夫「坂東紀夫(永山絢斗)」、長女の「さくら(粟野咲莉)」たちが近江の実家へと帰郷していました。

近江の実家には、すみれの父親「坂東五十八(生瀬勝久)」と、その母「坂東トク子(中村玉緒)」、五十八の兄「坂東長太郎(本田博太郎)」、長太郎の妻「坂東節子(山村紅葉)」、長太郎たちの長男「坂東肇(松木賢三)」、肇の妻「坂東静子(三倉茉奈)」、肇たちの長男「坂東慶一(溜大宙)」がいます。

さらに、すみれの姉「野上ゆり(蓮佛美沙子)」とその夫「野上潔(高良健吾)」、ゆりたちの長男「正太(しょうた)」も近江へ来ていました。

その中で、長太郎と肇の仲が良くないだけでなく、長太郎は肇が自分の言うことにはいちいち反対するくせに五十八の言うことは素直に聞くことを快く思っておらず、長太郎と五十八の仲も険悪になっていきます。

そこでトク子が亡き夫の掛け軸を息子2人に見せると、そこに書かれた「飲んで 食って 歌へ」の言葉を見て、お互い幸せな人生とは何かに気づかされるのでした。

さくらは元日、皆と一緒に静子のこしらえた「善哉(ぜんざい)」を食べ、坂東家の元女中頭「佐藤喜代(宮田圭子)」の作ったもの方が美味しいから作ってくれと言ってしまいます。それをすみれは皆の前で叱ってしまい、こちらも険悪になってしまいましたが、やはりトク子の夫の掛け軸のおけげでお互いに謝ることができました。

 

 

明美が英語で挫折する

正月モードはまだ続きます。78話からはすみれと「小野明美(谷村美月)」、「村田君枝(土村芳)」、「小澤良子(百田夏菜子)」の4人で始めた赤ちゃんと子ども服を扱うお店「キアリス」の話になりました。

今の「キアリス」は洋服だけを扱うだけでなく、食器や家具、オモチャなど赤ちゃんや子供用品の全てを扱う総合店を目指しています。

それを受けて紀夫は、君枝の夫「村田昭一(平岡祐太)」と良子の夫「小澤勝二(田中要次)」に今後海外の会社との取引を考えていることを明らかにし、彼らからの賛同を得ていました。今後は外貨もオープンになるだろうし輸入も可能になるだろうから、今のうちから準備を進めておいた方が良いと。

そのためには外国語、特に米国との取り引きを可能にするための英語が必要だと紀夫は感じています。具体的には「雑貨・家具・玩具・輸入」の4部門にチームを分けて経営を進めていくそうです。

英語は明美が話せますので、早速、「キアリス」の2号店を出店している「大急百貨店(だいきゅう・ひゃっかてん)」の「大島保(伊武雅刀)」の紹介で、米国の家具メーカーの「ジミー(トーマス・リンドブルーム)」と商談することになりました。ベビーベッドを仕入れるとか言っていましたか。

しかし、そこで明美はジミーが「クローズド・ザ・ブックス」と言った言葉の意味がわからず、ジミーに英語がわからないのなら話にならないと言われてしまうのでした。明美は傷ついてしまい、元からすぐに一歩退いてしまう性格ですから、今後の英語の商談は誰か他の英語を話せる人を雇ってください、と紀夫にお願いしています。

ちなみに「クローズド・ザ・ブックス (Closed the books.) 」とは「決算」とか「締めくくり」とかの意味だそうです。本を閉じるから転じた言葉のようですね。専門用語的な。

 

 

ゆりが明美の先生になる

すみれはそんな明美を何とかしてあげたいと、姉のゆりに相談をしていました。ゆりは大学に行っていましたっけ? 学校で英語の勉強をしていた人なので独学で話せるようになった明美より英語が話せる設定です。

最初、すみれは英語の商談をする仕事そのものをゆりにお願いしていましたが、それはゆりに断られてしまいます。

自分たちの会社「坂東営業部」のブランド「オライオン」の名を世に広めるために行っていた「洋裁教室」の仕事も、正太が生まれたことで辞めているくらいですから、今は仕事より家事・育児に注力したいゆりです。

それを受けてすみれは、ゆりに明美の英語の先生になって欲しいと頼んでいました。明美がゆりたちの家に行って、ゆりは家事と育児の合間に教えてあげることになりました。

明美も当初は遠慮していましたけど、ゆりが「キアリス」にやって来て、明美と直接話をつけていました。ゆりは明美に対し「あなたの自意識は要らない自意識やと思うわ」と言い、スパッと切っていました。

ゆりは、すみれからも誰からも明美がどうして退いているのか聞いていないのですが、明美のそれを看破していました。自分も英語を学ぶ中で通ってきた道だから想像がついたのですね。

手に入れたいものがあるなら形振り構わず一所懸命にやらないと手に入れられないと発破をかけられ、明美はゆりから英語を学ぶことにしました。

明美がゆりの家を訪れ初めて英会話をすると、明美は業界で使われる専門用語や特殊な言い回しを知らなかっただけで、会話は十分通用するレベルにあるとわかりました。今後は専門用語のような特殊な言い回しを覚えていくことに重きを置く勉強をしていくことになりそうです。

 

 

おわりに

明美はこれまでも、「クリスティーナ」に育児法を教えていたり、米国が接収した村田邸に住んでいる「ランディ大佐(ブレイク・クロフォード)」やその妻「リサ(ミシェル・タケ)」と仕事の話をつけていたくらいですから、英語力は十分にあると思われます。独学といっても本を読むだけでなく実践で鍛えてきた人ですから、今後も大丈夫でしょう。

ということで第14週はどちらかというと本編というよりお正月用の特別版のような内容だったように思われます。第15週は「さくら」です。時代は10年後昭和35年に進んで、さくらが大きくなっていました。遊びたい盛りのようで、思春期に突入した親子関係が描かれそうですね。さくらが恋をすることになりそう。

 

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