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気分変調症の男がテレビ番組の感想やカメラ、ファッションのことなどを書きます

「青木崇高」さんの俳優人生を変えた、感情を表すための回路を変える話が面白かったです。阿川佐和子さんも泣いていました - TBS『サワコの朝』

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毎週土曜日07:00から、TBSで放送されているトーク番組『サワコの朝』の、2016年12月17日の放送では、俳優の「青木崇高(あおき・むねたか)」さんがゲスト出演していました。

 

 

「サワコの朝」とは?

www.mbs.jp

「サワコの朝」は、タレントでエッセイストの「阿川佐和子(あがわ・さわこ)」さんが、毎回、様々な分野で活躍しているゲストを招いて、その方の半生や仕事への取り組み方などを聞く、トーク番組です。

ゲストに「思い出の中で今でも輝いている曲」と「今、心に響く曲」の2曲を選んでもらって、それをかけて、どうしてその曲を選んだのかとか、その曲に関する思い出話とかを聞いてもいます。この2曲にあまり大きな差がないようにも感じられますが、番組開始当初から続いているはずです。それと、番組が予め用意した椅子をゲストに選んでもらうシステムも初回から続いている決まりごとと思います。

私は、この「サワコの朝」を初回からほぼ毎回観ています。ゲストがあまりにもあれな方の場合はチャンネルを変えますけど、余程のことがない限りは拝見しています。8-9割方観ていると思います。

 

 

青木崇高さん

stardust-blog.net

2016年12月17日放送分は俳優の「青木崇高(あおき・むねたか)」さんがゲストでした。

実は私は青木さんの演技をあまり見たことがありません。『ちりとてちん』や『龍馬伝』『ちかえもん』『トットてれび』といったNHKのドラマによく出演されている俳優さんの印象です。今年2016年にタレントの「優香(ゆうか)」さんと結婚していらっしゃいますよね。

そういえば、初主演したドラマもNHKの『繋がれた明日』で、青木さんが演じたのは殺人を犯した青年の役だったそうですけど、これは私は観ました。といっても記憶はかなり薄いですから、一部だけ観たのだと思います。部分部分ではありますが、妙に印象に残っていますね、失礼ながら青木さんの演技があまり上手く感じなかったからかもしれません。

 

 

青木崇高さんが語る「泣く」エピソード

青木さんが語ったあるエピソードがとても印象的でした。阿川さんもそのエピソードを聞いて泣いていましたね。涙もろい方ですから尚の事。

 

「“何で俺がこんな目に遭うんですか”っていう一言を涙流しながら言う、って(台本に)書いてあったんですよ」「でもう、それまでもうぐったりしながら撮影やってたんで、その気持ちはすごいあったんですよ」

「で、テストで(演技を)やろうとして、もうもうボロボロ出るってなったんで、ブレーキをかけて……はい、じゃあカメラ、セッティングして、じゃあ撮りましょう、じゃあよーいスタートってなったときに……」

「……外からすごい大きな笑い声が聞こえてきたんですね。そのときに気持ちがすっごい白けちゃって、………(演技をしようとしている)でも(カメラは)回ってるし、やったんですけど、テストでやってた感情より全然違うって思った自分が(いて)もっと焦っちゃって、全然(涙が)出ないんですよ」

「それで、ハァ……ってなっちゃって、ちょっと時間をもらってもう一回やったんですけど(涙が)出ないんですよ。で、それでもう自分が苛ついちゃって、今までこう積み上げてて、涙流さないといけないのに……って思ってて、あああって、それでもう白けちゃって、やってもやっても出ない……終わった、って感じに思ってたんですよ」

「そのときのイッシキさんという演出家の方が、“リュウタ”って役だったんで、もうずっとリュウタリュウタって呼ばれてたんです。“リュウタ“って(呼ばれて)、“お前ちょっと台詞を言ってみろ”」

 

青木「何で俺がこんな目に遭うんですか」
イッシキ「わかったそれをもっとゆっくり言え」
青木「何で…こんな目に…俺が遭うんですか」
イッシキ「違う。もっとゆっくり」
青木「何で……俺が……こんな目に遭うんですか」
イッシキ「それを、お前ちょっと、怒れ」
青木「何で……俺が……」
イッシキ「もっとゆっくり言え」
青木「……‥‥なん…で、おれが…………こんなめにあうんでsk」

 

「ってやったら涙がブワーって出てきて……。それでもうそのまま、“よし、回せ回せ”ってなって、fghjkl;:ブワーってなっちゃって……」という話をされていました。

その「何で俺がこんな目に……」の説明をしていたとき、青木さんの目には涙が浮かんでいましたし、それを観ていた阿川さんも涙を流していました。実は私も目がうるっとなりました。

 

青木さんは続けて「その後もずっと泣いて、わんわんわんわん。それまで積み重ねてきたものが。でまぁカットもかかってるんですけど、ちょっと(現場から)離れても、ずっとわんわんわんわん泣いて、…………(泣いたときのしゃっくりみたいな過呼吸みたいなもの)ってなりながら、監督、監督さっきの何だったんですか?って。俺、どうして泣いてるんですかね?って(笑)」

「そうしたら、同じアプローチで気持ちをやってると、人間は慣れちゃう、慣れると新鮮な気持ちが出てこない、だから“回線”を変えたんだ、って。怒りであったりとか、言う言い方をゆっくり変えることで、より新鮮な気持ちを再確認させる、と」

「最終的な涙っていうポイントが必要だとしたら、泣くっていう行為は色んな形があるっていうことを、教えられたんですよ」「そう考えると、笑いながらでも言えるなって思いましたし、何とでもできるんだな。それは本当に自分の心も引っ掻き回されたんで、すごい貴重な体験でしたね」と仰っていました。

演出家の方なのか監督さんなのか混ざってしまっているみたいでしたが、おそらく演出家の方の言葉なのだと思います。

これは演技などしたことがない私にとってもかなり興味深い話でした。最終的な「泣く」という着地点にたどり着けば良いのであって、そこにたどり着くための過程は、台本どおり・役どおりの心境・心情になることだけが正解ではなく、実は幾つかのルートがあるのだということですね。演技に限ったことでなく、考え方として様々なことに応用が利きそうなエピソードに感じられます。異なる視点を持つこと。

 

 

おわりに

青木さんのトークは上記の泣く演技のエピーソードだけでなく全体的に面白かったです。個人的には「サワコの朝」史上一番楽しかったくらい。青木さんは阿川さんの目をじっと見て話していましたし、話す内容も、毛のトーンもとても聞きやすくて、観ていて居心地の良さを感じました。

前述のとおり、これまで青木さんの演技を意識して観てこなかったので、今後は意識を変えて観てみようと思います。

 

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