毎週金曜日23:00よりTOKYO MXにてアニメ『DRIFTERS』が放送されています。読みはドリフターズです。
以下、最新話のネタバレ要素がありますので、バレても構わない方のみ下方スクロールをお願いします。
金曜日はドリフの日!
— アニメDRIFTERS(ドリフターズ) (@DriftersAnime) 2016年12月9日
第十幕Baba Yetu まで
後4時間となりました!
今夜はなんだかご機嫌な与一…
そして、HELLSING4話は月曜日の放送ですので今日は思う存分ドリフターズをお楽しみください!#drifters pic.twitter.com/kpq8qaz6Sw
2016年12月9日の放送は10話「Baba Yetu」です。
イントロダクション
西暦1600年 天下分け目の大戦、関が原の戦い--
薩摩、島津家の武将、島津豊久は身を挺した撤退戦の後、死地から抜け出し一人山中をさまよっていた。
降りしきる雨の中、たどり着いたのは無数の扉のある廊下のような部屋--豊久はそこにいた謎の男、「紫」を問いただす間もなく石扉の向こう側へと送り込まれてしまう。
--そこにはオルテと呼ばれる国家が支配する世界、人間とデミ・ヒューマンと呼ばれる国家が支配する世界、人間とデミ・ヒューマンと呼ばれる「人ならざる」ものが暮らす異世界だった。
異なる世界から先に流れ着いていた織田信長、那須与一ら歴戦の英雄とともに豊久は揺らぐことのない武士(さぶらい)の思想で異世界の戦場を疾駆ける!
このようなイントロダクションです。
10話「Baba Yetu」
「漂流者 (DRIFTERS) 」のうち、本作の主人公「島津豊久(しまづ・とよひさ)」と「織田信長(おだ・のぶなが)」と「那須与一(なす・の・よいち)」は、亜人のうちエルフたちを解放したのち仲間(配下)にし、さらにドワーフたちを解放しました。
信長の、ドワーフたちを解放した目的は、自軍の銃や弾丸、雷管といった武器を製造するためでもあります。何故武器を手に入れたいか、それは豊久たちの目的が「オルテ帝国」からの「国盗り」だからです。
ドワーフによる銃の量産
救出時には痩せ細っていたドワーフもすっかり回復しました。
信長は早速ドワーフたちに「火縄銃(ひなわじゅう)」と思われる銃を見せると、ドワーフたちは即座に素材や作りを理解できたようです。驚く信長、さらにそれを造って欲しいと頼むと、ドワーフは造作もなさげにそれを了承していました。
実際にドワーフたちは翌日でしたか、全く同じ銃を造ってみせ、さらに信長を驚かせます。それを見て、日に十丁でしたっけ、銃を量産することになりました。
ドワーフは、どうして弓矢やクロスボウではなく銃でなければならないのか、を信長に問うていました。信長は完全な回答を避けていました。ドワーフやエルフに全てを言ってしまうことに危険を感じたのでしょうか。しかし豊久が会話に割って入ってきて簡潔に答えています。
「銃火は鉄砲の“トキの声”」だと言っています。 お前を狙っているという「口上」だと。それに、鉄砲は調練が早く、昨日まで農民だった人が翌日には武者を倒せるようにんなる、と。調練(ちょうれん)とは「兵士を訓練する」ことです。
信長が心の声で豊久の言葉に付け加えています。「殺すことと殺意と罪悪感の簡便化」だと。即ち、エルフもドワーフも、後に仲間・配下にするであろう亜人の種族たちも全員、簡単に兵士にすることができる、ということです。
銃は、弓や剣といった武器との威力や役割の違いを生み出すだけでなく、もっと根本的な、戦争の在り方そのものを変え得る存在だ、といういうことなのですね。
「サン・ジェルミ」が信長の前に現れる
10話ではオルテ帝国の「サン・ジェルミ」が信長のところへ訪れました。
「サン・ジェルミ」は派手な風体をしたオカマで、状況判断や交渉力に優れた切れ者の設定です。また、オルテ帝国建国の立役者でオルテの領土のうち1/4を有している貴族です。
サン・ジェルミは、信長が既に火薬を量産し、ドワーフたちに銃を量産させようとしていることを知り、オルテ帝国の終わりを感じたようでした。サン・ジェルミは信長に驚きの提案をしています。それは「オルテ帝国を売る」ことです。
1/4の領土を持っている自分が、豊久たちに自らの領土を売って、オルテ帝国を一気に弱体化させ、そして滅ぼす。オルテ帝国を滅ぼすというか、オルテをより優秀な支配者に取って換えようとしているのでしょう。これはサン・ジェルミが豊久側に付くことも意味しています。
そして、今回の信長との会話の中で、サン・ジェルミはかなり重大な発言をしていました。それは自らが「漂流者」であること、それとオルテ帝国の建国者が「アドルフ・ヒトラー」であることです。ヒトラーも漂流者と言っていたでしょうか。
サン・ジェルミは、現在こそ衰退しているオルテ帝国ですが、建国者のヒトラーの「結果はどうであれ民衆をまとめて中央集権を作った」業績は高く評価しているようです。
今回わかったことは、漂流者のサン・ジェルミは「黒王(こくおう)」たち「廃棄物 (ENDS) 」側に付くことはない、でも廃棄物ではないなら豊久より有力な人物が異世界に現れたときには、かつてヒトラーに付いたときや今回豊久に付いたようなことをするかも……という可能性があることです。危うい。
黒王が青銅竜を支配する
9話の終盤に、「青銅竜」が黒王の居城に現れていました。理由は黒王が自分たちの種族の一つである「飛竜」を使役していることに対して脅しをかけようとした、のでしょうか。
黒王は逆に、そんな青銅竜に対して自分の「盟」に加わるかと問うと、それを聞いた青銅竜は怒り黒王に襲いかかりました。黒王は青銅竜を諸共せずに、細胞の活性化・増幅の能力を用いて青銅竜を倒しています。青銅竜にあった肉腫の細胞を増殖した、と。
捉えられた青銅竜は、自らの鱗にできる青銅を採られるために使われそうです。生きながらにして青銅製造機にさせられるとか……酷い。何に使われるのでしょうか?青銅というと、ドラクエに出てくる「せいどうのよろい(青銅の鎧)」のイメージが強いですけど。使い道はあまりなさそうに感じられます。
また、黒王軍の廃棄物「ラスプーチン」から、黒王軍のシンボルを拝火・ケルト・ヴァルナ(古代インドですか)・エジプトなどを元にした「目」としたことと、アルファベットを元にした言語を作っことが黒王に伝えられていました。以前はゴブリンやコボルトの亜人に農耕も教えていましたから、彼らに知的な文化を植え付け、人間に変わる文明を作ろうとしているようです。
統一宗教の話も出ていましたね。となるとやはり黒王はイエスなのでしょうか。
今回も、黒王はゴブリンたちに大量の穀物を生み出していました。その後に身体から塩の結晶のようなものが地面に落ちていました。「ジルドレ」が死んだときも塩の塊になっていましたが……。
おわりに
「源九郎判官義経(みなもと・の・くろう・はんがん・よしつね)」がある人物を見つけて声をかけていました。その人物は身体中から血を流して、うつ伏せに倒れており、声も発していなかったので詳しいことはわかりませんでした。
しかし、倒れていた人物の格好が武士のそれであること、家紋が「桔梗紋」であったことから、「明智光秀(あけち・みつひで)」である可能性が極めて高いです。まだ漂流者か廃棄物かはわかりませんけど、信長を討った光秀が信長と共に戦うなど考えられないですから、廃棄物なのでしょう。
「土方歳三(ひじかた・としぞう)」が久々に出ていて、台詞を発していました。台詞は初めてかと思います。土方は黒王に心酔している様子はなさそうでしたね。