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紫が言う「差異による万象の変質」こそが豊久たち漂流者が異世界にいる理由とはどういう意味でしょう? - アニメ『DRIFTERS』9話「本気ボンバー」の感想

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毎週金曜日23:00よりTOKYO MXにてアニメ『DRIFTERS』が放送されています。読みはドリフターズです。

 

www.nbcuni.co.jp

 

以下、最新話のネタバレ要素がありますので、バレても構わない方のみ下方スクロールをお願いします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2016年12月2日の放送は9話「本気ボンバー」です。

 

 

 

イントロダクション

西暦1600年 天下分け目の大戦、関が原の戦い--
薩摩、島津家の武将、島津豊久は身を挺した撤退戦の後、死地から抜け出し一人山中をさまよっていた。
降りしきる雨の中、たどり着いたのは無数の扉のある廊下のような部屋--豊久はそこにいた謎の男、「紫」を問いただす間もなく石扉の向こう側へと送り込まれてしまう。
--そこにはオルテと呼ばれる国家が支配する世界、人間とデミ・ヒューマンと呼ばれる国家が支配する世界、人間とデミ・ヒューマンと呼ばれる「人ならざる」ものが暮らす異世界だった。
異なる世界から先に流れ着いていた織田信長、那須与一ら歴戦の英雄とともに豊久は揺らぐことのない武士(さぶらい)の思想で異世界の戦場を疾駆ける!

このようなイントロダクションです。

 

 

9話「本気ボンバー」

本作の主人公「島津豊久(しまづ・とよひさ)」と「織田信長(おだ・のぶなが)」と「那須与一(なす・の・よいち)」たち「漂流者 (DRIFTERS) 」は、自分たちの軍の、銃や弾丸、雷管といった武器を製造するために、ドワーフの村を解放することにしています。

豊久たちの目的は「オルテ帝国」からの「国盗り」です。

今回の目的のドワーフたちは、ドワーフ族居留地「ガドルカ鉱山」にいるとのことでしたが、エルフの村とのときと同じように「オルテ帝国」によって支配されており、今回は豊久率いる軍によるオルテ官兵「ガドルカ大兵工廠」の「攻城戦」と相成りました。

 

 

最大の武器は轟音?

信長たちは、火薬を手に入れていることで、「玉薬(たまぐすり)」なる爆弾と、矢に爆弾を取り付け、与一たちに放たせる「爆撃弾」によって城市を強襲していました。その効果は絶大でオルテ兵を混乱に陥れていました。

ただ、信長は「音と光、衝撃と畏怖、恐れ(?)。石火矢でも棒火矢でも鉄砲でも皆同じ」と言っていましたか。私の耳では信長の低い声の台詞が非常に聞き取りづらく、この台詞も合っているかわからないのですが、どうやら轟音レベルの大きな音こそが最大の武器になるということを言いたいようです。

豊久は剣で斬りつけるときに、奇声ともいうべき大きな声を発しますよね、あれも含まれるのでしょう。

 

 

オルミーヌ活用法2

7話でしたか、「黒王(こくおう)」率いる「廃棄物 (ENDS) 」の軍隊が、豊久たちの拠点である廃城を襲ったとき、豊久は「安倍晴明(あべ・の・せいめい)」の「十月機関」の一人、魔術師「オルミーヌ」の手助けを得て「ジャンヌ・ダルク」を倒しました。

オルミーヌは札を使って大きな石壁を呼び出すことができ、豊久はそれを自らのカタパルト(射出装置)として利用して、炎を操るジャンヌとの距離を一気に詰めることに成功しています。

今回も、オルミーヌの石壁を使ってガドルカ大兵工廠のヘビーアーマー(?)を装着したオルテ兵の打開と、城門が閉じられたガドルカの城壁を突破していました。具体的には、刀や弓が通用しなさそうなヘビーアーマー兵には、彼らの周囲を石壁で囲んでその中に爆弾を放り込んで窯焼き状態にしていて、閉じられた城門突破には札に矢を通してそれを城壁に飛ばし、城壁にから石壁を発生させて階段状にして兵のための外階段を作っていました。

外階段のアイデアは、前回豊久と合流した漂流者の「ハンニバル・バルカ」のアイデアです。軍師(?)の信長はハンニバルに呼び止められて、手を使ったちょっとしたジェスチャーをするハンニバルの様子を見て、城門を飛び越える策を思いつきました。ハンニバルの頭の良さもさることながら、ハンニバルのちょっとしたジェスチャー一つで彼の言わんとすることを瞬時に理解した信長も相当な切れ者です。

普段のハンニバルは周囲には認知症の進んだお爺さん的な扱いしか受けていないみたいですけど……木苺が好きみたいです。

 

 

水晶の通信機

信長がハンニバルのヒントに気づいたときに、近くにいるエルフに伝令を指示していました。エルフはオルミーヌから預かった水晶を使うように言っていて、それは無線の通信機の機能を果たしていました。

水晶を使った信長は驚愕しています。オルミーヌたちは気づいていないみたいですけど、実は伝令が瞬時に現場に届けられるということは、ある意味で鉄砲や火薬を手に入れるよりも重要なことだということです。今のインターネットが普及した時代ならいざ知らず、信長の安土桃山時代というか戦国時代というか、その時代には考えられない技術ですから。技術の流れを飛び越える技術。

オルテを盗ろうとする漂流者として、信長は非常に大きな武器を手に入れたことになります。

 

 

ドワーフたちに飯を食わす豊久

ガドルカ大兵工廠内への潜入に成功した豊久とエルフたちは、ついにドワーフたちを見つけ出しました。しかし、見つけたドワーフたちは誰もがやせ細っています。それを見た豊久は、敵を目の前にして攻め入ることを中断しドワーフたちに食べ物を提供し始めました。

それを聞いて愕然としたのは信長で、全くもって豊久の考えや行動を理解できないものの、豊久の人間をよく表している行為と受け取れているみたいで、信長は諦めて、ドワーフに与える食糧は「お粥」にしろとオルミーヌに指示しています。

飢えでやせ細っているということは、ろくに食事を摂っていない訳ですから、そんな状態の人間(ドワーフ)にいきなり肉など固形物をガッツリ食べさせると逆に死なせてしまう危険があるから、まずはお粥のような流動食から身体に慣れさせろ、ということです。

その後、豊久は降参したガドルカ大兵工廠の長を前にして「腹を切れ」と宣告しました。しかし、日本の国のルールはオルテには通用せず兵長から拒否されていて、豊久は兵長の首をハネています。

 

 

豊久が与一の心を解放

戦いが終わり、逃げるオルテの残存兵に対して、与一は逃すまいと追い打ちをかけようとしました。ところがそれは豊久が止めています。

「もうやらされぬばなか。こいはワイらの戦じゃ」

と言ったでしょうか。豊久は与一の事情をほとんど知らないと思いますが、与一の呪縛の核心を突く言葉を発し、「源九郎判官義経(みなもと・の・くろう・はんがん・よしつね)」から受けた与一の呪縛を解いてやっていました。

いやぁ、豊久カッコイイですねぇ。

 

 

おわりに

豊久たちを異世界に送り込んだ「紫(むらさき)」は、「世界を回す」ことが漂流者の役割だ、「差異による万象の変質」こそが彼らが異世界にいる理由だ、と言っていたかと思います。あるべき世界などないからかき回せと。色々な時代の、色々な国の、色々な文化・価値観・技術を投入して、オルテに支配されていた異世界をかき回そうとしている、ということでしょう。

実際に、豊久の武士としての思考や価値観、信長の火薬を使った戦法、オルミーヌの札や水晶、これらはいずれもオルテ帝国にはないもののようで、異世界を大きく変えようとしています。

思うと、紫色は色の三原色のうち赤と青を混ぜて出来上がりますよね、上記の彼の台詞をあわせてみると、なかなかに象徴的な色に感じられます。

最後、黒王はゴブリンだかコボルトだかに畑を耕させていました。傷を癒し、食糧を生み出すことができるだけでなく、亜人(妖精ではないのですか?)に文化的な振る舞いを教えているということは一体何を意味しているのでしょうか。黒王は何者なのでしょうね。

 

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