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馬締が香具矢に宛てた15枚もの「恋文」の内容はどのようなものだったのでしょう? - アニメ『舟を編む』5話「揺蕩う」の感想

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毎週金曜日00:55(木曜深夜)より、フジテレビ「ノイタミナ」枠にてアニメ「舟を編む」が放送されています。

 

www.funewoamu.com

 

以下、最新話のネタバレ要素がありますので、バレても構わない方のみ下方スクロールをお願いします。

 

 

 

 

 

 

 

 

2016年11月11日の放送は5話「揺蕩う」です。

 

「揺蕩う」の読みは「たゆた・う」です。揺蕩うの意味は「ゆらゆらとゆれる」で、零として「行き場を見失った心は、大海を―小舟のようであった」とありました。良い響きの言葉ですね。

 

 

イントロダクション

口下手なのに営業部員の馬締光也と、一見チャラ男だが辞書編集部員である西岡正志は、偶然、街中で出会う。

中型国語辞典『大渡海』の刊行計画が進む、出版社・玄武書房のベテラン編集者・荒木は、自身の定年を間近に控えて後継者を探しに躍起になっていた。そんな中、西岡から馬締の話を聞き、彼をスカウトすることに。

「人をつなぐ言葉を編む」

伝わらない言葉。伝えられない想い。
これは、そんな不器用な人間達の物語である。

このようなイントロダクションです。

 

 

5話「揺蕩う」

主人公「馬締光也(まじめ・みつや)」は、『玄武書房』第一営業部から「辞書編集部」に異動し、、中型辞書である「大渡海」を編纂することになっています。編纂(へんさん)とは、多くの文献や資料を集めてまとめ、加筆をすることで著作物などを作成すること、という意味でしょうか。

しかし、「大渡海」の企画が中止されるという噂話を、馬締の先輩編集部員である「西岡正志(にしおか・まさし)」がたまたま耳にしていまいました。西岡は編集部の大先輩である「荒木公平(あらき・こうへい)」や、企画・編集を担う国語学者の「松本朋佑(まつもと・ともすけ)」を部へ呼び出し、聞いた噂話を報告し、契約社員の「佐々木薫(ささき・かおる)」と馬締を含めて、編集部全員で対策を練ります。

そんな中で西岡があるアイデアを閃きます。それは「既成事実を作ること」で、中止の決定が正式に下される前に、専門の先生方に執筆をお願いしていき話を進めてしまえば、会社としては中止を出せなくなるよ、ということです。執筆依頼をした後でやっぱり中止しますなどと言ってしまうと、経営が危ないのかな?と良からぬ噂が立つ可能性があり、それは社にとってもマイナスに働く、ということですね。

辞書編集部は西岡のアイデアを採用して動き始めました。ここまでが前回4話です。5話では西岡が『玄武書房』の局長に呼び出され、営業部への異動が決まったことを伝えられ、さらに「玄武学習国語辞典」の改訂(かいてい)も「大渡海」と並行するように命ぜられます。つまり、「大渡海」企画続行を認める代わりにこれらの条件を出された、ということ。

西岡は覚悟をしていたようです。前回「出る杭」と陰口を叩かれていましたし、本人も上層部から目をつけられることを覚悟の上で、既成事実作戦を実行していました。しかし、西岡は馬締の真面目な人間性と真摯な姿勢に影響を受けていて、辞書編纂作業へのやりがいを見出しつつあったところですから、覚悟していたこととはいえショックは小さくなかったようです。西岡は、馬締たち辞書編集部の面子には一言も異動の話をしていませんでした。

西岡は外回りをして部に戻ると、馬締と荒木と松本は「大渡海」の「見本刷り」を見て話し合いを進めていました。字体の話などですね。また、早速小型辞書「玄武学習国語辞典」の改訂作業を始めています。西岡は馬締たちの姿を目の当たりにし、「異動までに俺ができることは全部やってやる!」と心に決めていました。

 

 

馬締の恋文

4話の終盤だったかと思いますが、馬締が、下宿している「早雲荘」の自室で、何かを書いている様子が映っていました。何を書いていたかは5話で明らかになりました。

同じく「早雲荘」に下宿している、大家「タケ」おばあさんの孫娘で、割烹料理屋「梅の実」で板前修業をしている「林香具矢(はやし・かぐや)」に宛てた恋文です。

それは「ラブレター」と呼ぶよりも「恋文」と呼んだ方が相応しい、西岡が言うには「果たし状」ような書状でした。しかも恋文は15枚もあります。馬締は部屋で香具矢への恋文を認めて、会社の西岡に手渡して内容を全てチェックしてもらっています。普通はラブレターといった大切なものは他人に見せるものではないのですが、恋愛経験が乏しい馬締のことですから、そういう色恋の話は西岡に頼りっきりになっているようです。

恋文の内容は全てを明かされてはいません。西岡が読んだところ、「謹啓 吹く風に冬将軍の訪れ 間近なるを感じる……」など書き出しが書かれていました。非常に堅苦しく、凡そラブレターとは思えない内容です。途中に漢文も入っているようです。

西岡は始めは呆れながら読んでいましたが、読み進めていく内にとても馬締らしい文章だと思うようになったようで、そのまま直さないで渡せと言っていました。馬締は家に帰ると、玄関で正座をして香具矢を待ち、帰宅してきた香具矢に直接手渡していました。タケさんも察したようで、優しく見守ってくれています。良い人。

 

 

おわりに

 

何だか、主要な登場人物は皆良い人ですね。局長は怖かったです。西岡もチャラいですけど良い人ですし、西岡の彼女「三好麗美(みよし・れみ)」も西岡を気遣っている様子が映っていました。ていうか西岡と三好は社内恋愛だったんですね、しかも大学の後輩でしたっけ? 三好のCVは斎藤千和さん。できれば西岡も編纂の仕事をさせてあげたかったですけどねぇ……交換条件を出されてはどうしようもないですか。

馬締の恋文は香具矢に手渡されました。しかし、おそらくですけど香具矢はあの書状がラブレターとは思わないのではないでしょうか。

 

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