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「出る杭」西岡の立場が危うい。みっちゃんと香具矢が観覧車デートをしていました - アニメ『舟を編む』4話「漸進」の感想

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毎週金曜日00:55(木曜深夜)より、フジテレビ「ノイタミナ」枠にてアニメ「舟を編む」が放送されています。

 

www.funewoamu.com

 

以下、最新話のネタバレ要素がありますので、バレても構わない方のみ下方スクロールをお願いします。

 

 

 

 

 

 

 

2016年11月4日の放送は4話「漸進」です。

 

漸進の読みは「ぜんしん」です。漸進の意味は「立ち止まらず、少しずつ進むこと」だそうです。例は「困難だと分かったいても―する」とありました。

 

 

イントロダクション

口下手なのに営業部員の馬締光也と、一見チャラ男だが辞書編集部員である西岡正志は、偶然、街中で出会う。

中型国語辞典『大渡海』の刊行計画が進む、出版社・玄武書房のベテラン編集者・荒木は、自身の定年を間近に控えて後継者を探しに躍起になっていた。そんな中、西岡から馬締の話を聞き、彼をスカウトすることに。

「人をつなぐ言葉を編む」

伝わらない言葉。伝えられない想い。
これは、そんな不器用な人間達の物語である。

このようなイントロダクションです。

 

 

4話「漸進」

主人公「馬締光也(まじめ・みつや)」が『玄武書房』第一営業部から異動した「辞書編集部」では、「大渡海」というタイトルの中型辞書を編纂することになっています。

しかし、3話ラストで、馬締の先輩編集部員である「西岡正志(にしおか・まさし)」が、本社ビル内のトイレで、「大渡海」の企画が中止されるという噂話を偶然に聞いてしまいます。

西岡は慌てて編集部に戻り、部の大先輩である「荒木公平(あらき・こうへい)」や、企画・編集を担う国語学者の「松本朋佑(まつもと・ともすけ)」を部へ呼び出し、聞いてきた噂話を報告し、契約社員の「佐々木薫(ささき・かおる)」と馬締を含めて、編集部全員で対策を考えることになります。

なかなか良いアイデアが出ない中で、西岡があることをひらめきます。それは「既成事実を作る」ことです。専門の先生方にじゃんじゃん執筆をお願いしていけば、「大渡海」編纂の噂が自然に流れ、そんな中で中止になどしてしまうと玄武書房への良くない噂が立つであろう、と。良くない噂とは経営が危ないのかなぁとか、目先の利益ばかりを気にしているんじゃとか。例え噂であっても、社のマイナスになる情報は広げたくないでしょうから、社としては迂闊に「大渡海」に手を出せなくなる、ということです。

荒木も松本先生も西岡の作戦に乗り気で、早速実際に動くことになります。特に西岡は執筆を願いすべく先生方へアポイントメントを取ったり、実際に職場へ赴いたり積極的に動いていました。やはり彼は地道な編纂作業よりも、人懐こさをいかした営業の方が向いていそうです。彼自身も「大渡海」の仕事にやりがいを感じていたようでした。

 

 

馬締と香具矢がデート

前回3話から馬締が下宿している「早雲荘」に新たな住人が入ってきました。下宿屋の大家「タケ」おばあさんの孫娘「林香具矢(はやし・かぐや)」です。香具矢は割烹料理屋「梅の実」で板前修業のために東京へ出てきました。

馬締が西岡や松本先生の勧めもあって、休日を取ることにしました。朝、馬締は早雲荘の庭で香具矢と出くわしました。香具矢はネコの「トラさん」を抱きかかえています。前日、会社で西岡から香具矢さんとデートでも行ってこいと言われたことを思い出し、いつも以上にしどろもどろになっている馬締。それを見たタケさんは、2人でどこかに出掛けてきなよ、とナイスアシストをし、馬締は図らずも香具矢とデートすることになります。

2人が行った先は遊園地です。舞台は東京ですから『東京ドームシティアトラクションズ』にでも行ったのでしょうか。『浅草花やしき』でしょうか、いや花やしきの観覧車は小さいですから違いますか。ではお台場でしょうか、いずれにしても比較的大きな観覧車に乗っていました。

観覧車の中で2人は、サブタイトルである「漸進」のようなことを話しています。板前の仕事も辞書編纂も、止まらずに少しずつ前へ進み続ける仕事である、という共通項を見出していて、お互いが実は似ている人間なのだと感じていたようでした。

最後のCパートで、物思いに耽っていたのか、馬締だけが観覧車から降りそこねてもう一周している様子が映し出されていましたね。らしいといえばらしい。待たされる香具矢も怒っているとか呆れているとかではなく、降りられるかしらとにこやかに待っているみたいでしたから、心の大きな人です。

そうそう、4話の途中から香具矢は、タケさんに倣って馬締のことを「みっちゃん」と呼んでいました。距離は確実に縮まっています。

 

 

おわりに

「御社の」と言っていたので社外の人間と思いますけど、西岡に対して「出る杭は打たれる」と言っていた人がいたので、社内で辞書編集部に対する不穏な空気が流れていることは確かなようです。部ではなく西岡個人に「出る杭」と言っているのですから、「既成事実」作戦の首謀者は西岡だと社の上層部が知っているのでしょうし、そうなると彼に対して社から何らかのペナルティが発せられる可能性は高くなっていると思われます。

西岡へは、減給などの処罰で済めば良いのですが、最悪の場合『玄武書房』を辞めさせられることになるのではないかと心配です。彼は地道な辞書編纂作業には向いていないですけど、彼のコミュニケーション能力は部内では突出していますから、貴重な戦力に思えます。マイナスに働くこともあるかもしれないですが、編集部のムードメーカーでもありますし。

4話EDの直前、馬締が早雲荘の自室で手紙を書いていました。その直前には、香具矢と、たくさんの文字が溢れている描写がありましたが、あれは何を意味していたのでしょうか。馬締がラブレターでも書いていたのでしょうか?

 

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