ディスディスブログ

気分変調症の男がテレビ番組の感想やカメラ、ファッションのことなどを書きます

ディスディスブログ

色鉛筆の塗り絵上手法のうち、影から描く方法と鉛筆の持つ位置で濃淡をつける方法が目から鱗でした - Eテレ『すイエんサー』

スポンサーリンク

毎週火曜日19:25からEテレで放送されている教養番組『すイエんサー』、2016年10月11日と18日の放送は「プロっぽく見える!?ぬり絵上達法」でした。

 

 

プロっぽく見える!?ぬり絵上達法

www4.nhk.or.jp

 

2015年度から『すイエんサー』のMCはユージさん、春香クリスティーンさん、白木彩奈さんの3人になりました。毎回、3人のMCにゲストを加えて収録し、「すイエんサーガールズ」というモデルの女の子たちが視聴者から届けられた疑問などに体当たりでトライして解決していく番組です。台本はないそうですけど……。

2016年10月11日と18日の放送は2回連続で「ぬり絵」の上達法でした。私は今は絵を描いていないですけど、子供の頃は漫画の模写をして遊ぶことも多かったので、興味深く拝見しました。

今回紹介されていたことは絵をやっている方にとっては基本的なことかもしれません。しかし、絵の描き方をきちんと習ったことのない私にとっては初めて聞く話もあって、目から鱗が落ちる内容でした。

 

 

ムラなく塗る方法

色鉛筆で色ムラが出ないように塗る方法が紹介されていました。ムラなく塗る方法は、格子のように、網目を描くように縦と横の線を交差させるように塗ると良いそうです。

塗る方向がバラバラだと、色鉛筆で塗るときの力のかかり方にバラつきが出やすくなって、それが結果として濃い部分と薄い部分を生み出してムラになる、ということでした。

これは漫画でもよく見られる「カケアミ(掛け網)」と同じことかと思います。「クロスハッチング」とも言いますか。ハッチングというのは、細かい線を重ねて形を描く方法かと思います。そのハッチングを交差させるからクロスハッチングですね、たぶん。

具体的には、まずは上下に一方向に塗ってから、次に先述の方向と交差するように左右方向に塗るようにする、ということです。このように塗ればムラは出にくくなります。

 

立体的に見えるように塗る方法

四角い箱を塗って箱を立体的に見えるように塗る方法です。全体を同じように塗ると立体的には見ませんから、正面と横(斜め)と上の面を別に塗る必要が出てきます。

具体的には、まずはムラなく塗るところで書いたように、縦と横の線を交差させるようにして、正面の面を塗ります。次に横(斜め)の面や上の面は、面の向きに合わせるようにして、線の向きと変えて塗るようにします。

 

影を先に塗って立体感を出す

また、『すイエんサー』では「影」の付け方がポイントだと言っていました。

光がどこから当たっているのかを決めてから、「影を色より先に塗ってしまう」ことで不自然な影がつきにくくなるだけでなく、より立体的な絵になります。

 

色の濃淡で立体感を出す技

さらに、私たちは太陽の下で生活をしていることから、光は上から当たって影は下にできるものだと思い込んでいるため、平らな面であっても上が明るく下に影が描かれていると、私たちの脳は「出っ張っている」と錯覚してしまうのだそうです。

その錯覚を絵に利用することで、絵がより立体的に見えるようにできます。つまり「上の方を明るく塗り、下の方を暗く塗る」という方法です。「明るく」とは「薄く」と言い換えて良いですし、「暗く」とは「濃く」と言い換えて良いですね。このようにして色を塗るとより立体的に見えるそうです。

 

色を濃く塗ったり薄く塗ったりするコツ

具体的にどのように塗れば、より安定して濃く塗ったり薄く塗ったりすることができるかというと、手の力加減ではなく「色鉛筆の持つ位置」を変えてあげると良いそうです。

色鉛筆の先の方を持つほど濃い色を塗ることができ、色鉛筆の後ろの方を持つほど薄い色を塗ることができます。持つ位置を同じにして力加減を変えるよりも、持つ位置を変えて塗ることの方がより自然な力の入り具合が変わって色の濃さを調節することができますよ、ということです。

最も薄い部分(光が強く当たっている部分)には「あえて塗らない」ことも技として覚えておくと良いかもしれません。紙の白を活かす、ということですね。

 

 

おわりに

私は、掛け網は漫画を模写しているときに見よう見まねでやっていたので知っていましたし、面の角度に沿って線を入れることも感覚として分かっていたので子供の頃から自然にやっていました。

知らなかったことは、影から描くと良いことと、色鉛筆の持つ位置を変えることで色の強弱をつける方法ですね。特に前者は、色は薄い方から順に塗った方が良いと思い込んでいましたから、個人的には目から鱗でした。

全てのVTRを見た後に、スタジオではユージさんと春香クリスティーンさん、白木彩奈さんのMC3人と、ゲストのJOYさんとで色塗りをしていました。皆さんVTRで学んだだけあってたいへん上手でしたが、中でもユージさんは最も影の付け方と色の強弱が自然に出来ていて、立体的に見えていました。ユージさんは元から絵が上手なのかな、と思います。

dysdis.hatenablog.com