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林香具矢が馬締と運命の出合い?香具矢とタケお婆さんの関係は何でしょうか? - アニメ『舟を編む』2話「逢着(ほうちゃく)」の感想

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毎週金曜日00:55(木曜深夜)より、フジテレビ「ノイタミナ」枠にてアニメ「舟を編む」が放送されています。

 

www.funewoamu.com

 

以下、最新話のネタバレ要素がありますので、バレても構わない方のみ下方スクロールをお願いします。

 

 

 

 

 

2016年10月21日の放送は2話「逢着」です。逢着の読みは「ほうちゃく」で、意味は「思いがけず出合うこと」だそうです。例として「さまよいの末、大変な困難に―した」とありました。「出会い」と「出合い」の違いが気になるところですが、この場合は出会いの意味も含まれている出合いのように受け取れます。

 

 

イントロダクション

口下手なのに営業部員の馬締光也と、一見チャラ男だが辞書編集部員である西岡正志は、偶然、街中で出会う。

中型国語辞典『大渡海』の刊行計画が進む、出版社・玄武書房のベテラン編集者・荒木は、自身の定年を間近に控えて後継者を探しに躍起になっていた。そんな中、西岡から馬締の話を聞き、彼をスカウトすることに。

「人をつなぐ言葉を編む」

伝わらない言葉。伝えられない想い。
これは、そんな不器用な人間達の物語である。

このようなイントロダクションです。

 

 

「舟を編む」2話からの登場人物

2話のラストで本作のヒロインが登場していました。1話の感想記事にも書いているのですが、作品内では2話が初登場なので、こちらにもう一度書きましょう。

彼女を本作におけるヒロインという役どころで紹介することが適当かは難しいのですが、2話ラストに登場したのは「林香具矢(はやし・かぐや)」、CV坂本真綾さん。 

香具矢は、主人公「馬締光也(まじめ・みつや)」が下宿している「早雲荘」の大家・タケおばあさんの孫娘だそうです。今後、早雲荘に住むことになって……ということのようですね、具体的には書きませんけど、まぁ想像通りの展開でしょう。

香具矢は夜中に早雲荘に一人でやって来て、早雲荘のベランダで猫の「トラさん」を抱きかかえて佇んでいるところが描写されていました。馬締がトラさんの鳴き声を追って屋内を歩き回った末にベランダにたどり着き、トラさんに向かって「迎えに来たよ」と言ったところ、香具矢に言ってしまったかのような状況に陥っていました。馬締は香具矢が家に入っていることを知らなかったんですね。

 

 

2話「逢着」

2話は、玄武書房・第1営業部から辞書編集部へと異動することになった馬締が、中華料理屋でしたか、お店で歓迎会を開いてもらい、そこで馬締は定年退職が近づいている大先輩の「荒木公平(あらき・こうへい)」と、企画・編集を担う国語学者の「松本朋佑(まつもと・ともすけ)」の、絶賛編纂中の中型辞書『大渡海』対する熱い情熱を知ります。後に、辞書制作に関する具体的な内容を聞いていました。

下宿に戻った馬締は、自分が荒木や松本がかけてくれている期待に応えることができるのか、と不安に苛まれているようです。落ち込んでいる様子は大家のタケさんに見透かされており、2人で夕飯を摂っているときにタケさんに正直に自分の気持を話すと、タケさんから「頼ったり頼られたりすればいいと思うよ」というような言葉をかけられていました。普段、私と「みっちゃん(馬締の愛称)」がそうしているように、と。

また、時間が前後して恐縮ですが、馬締が先輩編集部員「西岡正志(にしおか・まさし)」から趣味を聞かれたときに、「強いて言えば、エスカレーターに乗る人を見ることです」と答えました。その理由を聞かれ答えた馬締の言葉から、荒木と松本はいかに馬締が辞書編纂に向いているかを実感できたようです。

馬締は、電車からホームに降りたら、わざとゆっくり歩くのだそうです。他の乗客は自分を追い越してエスカレーターに殺到して行きます。でも混乱が生じるでもなく整然と並んでエスカレーターに吸い込まれていく。左側は立ち止まり、右側は階段を昇る(降りる)ように進んでいく。その様子を見ていると、まるで誰かが人々を操っているようで、美しい情景に感じられる、と、およそこのようなことを話していました。台詞そのままではありません。

それを聞いた荒木と松本は確信したようです。無数に存在する言葉を一つ一つを拾い上げ、分類し、関連付けていく、そういった辞書編纂の仕事に馬締は向いていると。

 

 

おわりに

 

実は2話は物語の内容的にはあまり進んでいなかったです。馬締の辞書編集部への異動が決まったので歓迎会が行われ、業務内容を聞かされ、帰宅して不安になり、香具矢と出合う、たったそれだけでした。それでも30分が長く感じることは全くなく、あっという間に終わった感覚です。

上記の香具矢との出合いのシーンなど、演出が過剰に感じられる箇所はたまにありますけれども、物語が決して派手とは言えない、はっきり申し上げると地味なため、物語の風味を落とさない程度に演出を用いてカバーしようという意図が感じられます。その気持もわからなくないですけど、個人的には不要な演出に感じられます。全編、凪のような作品があっても良いと思うので。

 

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