ディスディスブログ

気分変調症の男がテレビ番組の感想やカメラ、ファッションのことなどを書きます

ディスディスブログ

すみれと紀夫の長女「さくら」が産まれたと思ったら近江に疎開して、そして終戦へ。展開がめちゃくちゃ早いです - 朝ドラ『べっぴんさん』12話の感想

スポンサーリンク

NHK連続テレビ小説『べっぴんさん』、2016年10月15日の放送は第12話、終戦を迎えました。

 

 

すみれの子は「さくら」

www.nhk.or.jp

 

ヒロインの「坂東すみれ(芳根京子)」は、夫の「坂東紀夫(永山絢斗)」との間に子どもができました。しかし、悦びも束の間、紀夫に軍から召集令状が届き、紀夫が戦地へと赴くことになります。

ある夜、寝室ですみれは紀夫から子どものことを託されました。その際、子どもの名前も命名されています。産まれてくる子が男の子であれば坂東の家の跡継ぎになることから父の「坂東五十八(生瀬勝久)」に付けてもらうように、女の子であれば「さくら」と付けるように、紀夫から言われます。紀夫は学生時代に神戸に帰省した(神戸にはいなかったようです)際、桜の花吹雪が舞う中ですみれが佇んでいる様子を見た紀夫は心を奪われたそうです。そのときのことを思い出して、生まれてくる子には綺麗な花を咲かせて欲しい、すみれや母「はな(菅野美穂)」のように、と。

昭和19年(1944年)6月、すみれは女の子を出産しました。紀夫に言われたとおり「さくら」と名付けています。

 

 

坂東家が近江の実家へ疎開

戦況は日本不利へと大きく傾いてきて、日本本土への爆撃が始まりました。いよいよ神戸も危うくなってきたことから、五十八は神戸の家を離れて、近江の実家へ疎開することに決めました。すみれとさくら、それと姉の「野上ゆり(蓮佛美沙子)」、坂東家の執事「井口忠一郎(曽我廼家文童)」、女中「佐藤喜代(宮田圭子)」も一緒です。五十八は神戸に残っているのでしょうか。

本家は、五十八の母ですみれの祖母である「坂東トク子(中村玉緒)」と、五十八の実兄「坂東長太郎(本田博太郎)」、長太郎の妻「坂東節子(山村紅葉)」、長太郎たちの息子の妻「坂東静子(三倉茉奈)」、長太郎の孫(慶一でしたか?)などが暮している大きな日本家屋です。

トク子は優しく迎えてくれましたが、長太郎と静子はすみれたちに冷たく当たっていて、さくらがまだ幼いこともあってすみれたちは辛い時期を過ごしていました。

 

 

そして終戦へ……

坂東の仕打ちにも耐えながら、何とか昭和20年(1945年)8月15日の終戦を迎えました。日本の敗戦です。

ちなみに戦争末期には五十八とはなが頑張って大きくした繊維会社「坂東営業部」は政府の決定で統廃合により廃止の決定を受けたようです。会社が潰れたというより潰されたと。

終戦後、神戸へと一時的に戻ったすみれは、荒廃して変わり果てた神戸の街を目の当たりにします。坂東家の大層立派な屋敷も爆撃によって、ほんの一部を残すだけでほぼ全壊していました。さくらを背負ったまま立ち尽くすすみれ。瓦礫の中から、母から譲り受けたウェディングドレスが見つかりました。一部焼け焦げているようですけど、無くなった訳ではありません。

すみれがどうして神戸に戻ってきたかというと、家財の確認もそうでしょうけど、紀夫やゆりの夫「野上潔(高良健吾)」が戦地から戻ってきたときに家族がどこにいるかを知らせるためのようでした。すみれたちは近江の実家にいると書かれた立て札を坂東家の屋敷の跡地に立てかけています。

 

 

おわりに

おそらく今週までが、朝ドラ特有の幼少期を描いているのだと思います。なのでかなりテンポが早かったのでしょう。次週からが本番と思われますので、もっとゆっくりした展開になるはずです、たぶん。すみれは結婚をして子供まで出産しているのですから幼少期とは異なりますが……。

次週は第3週「とにかく前に」です。同じく朝ドラ『マッサン』のヒロイン「エリー」役を演じていた「シャーロット・ケイト・フォックス」さんが再出演するようです。懐かしいですね。潔は戦地から戻ってきているようでした。紀夫は映っていなかったですが……。

そういえば、女中の「小野マツ(中島ひろ子)」の娘「小野明美(谷村美月)」は昭和19年時点で看護学校を卒業してベビーナースをしているようでした。独学で英語も学んだようです。外国人に向けておむつの講義をしている様子がありましたね。明美は次週も登場するようです。

それにしても「べっぴんさん」は暗い展開が続きますね。演出や演技も全体的に暗いです。最近の「とと姉ちゃん」や「あさが来た」、「まれ」といった作品はヒロインも、また作品自体も明るいものが続いていたので、特に目立ちます。個人的には朝らしく、もう少し明るい話が良いのですが、これから明るくなるのでしょう。

「べっぴんさん」は「坂野惇子(ばんの・あつこ)」の人生を描いているのですね。坂野惇子さんはアパレルメーカー「ファミリア」の創業者だそう。すみれのモデル。板野惇子さんのWikipediaもありますが、ネタバレになるでしょうから、バレが嫌な方は見に行かない方がよさそうです。

 

dysdis.hatenablog.com