ディスディスブログ

気分変調症の男がテレビ番組の感想やカメラ、ファッションのことなどを書きます

ディスディスブログ

馬締光也の住んでいる下宿屋「早雲荘」の雰囲気が『銀河鉄道999』の「大四畳半惑星」を思い出させます - アニメ『舟を編む』1話「茫洋」の感想

スポンサーリンク

毎週金曜日00:55(木曜深夜)より、フジテレビ「ノイタミナ」枠にてアニメ「舟を編む」が放送されています。

 

www.funewoamu.com

 

以下、最新話のネタバレ要素がありますので、バレても構わない方のみ下方スクロールをお願いします。

 

 

 

 

 

 

2016年10月14日の放送は1話「茫洋」です。茫洋の読みは「ぼうよう」で、意味は「広々として、とらえどころのないさま」だそうです。茫洋たる海原、と1話のラストに書かれていました。ぼうよう、という音の響きが個人的にとても好きです。

 

 

イントロダクション

口下手なのに営業部員の馬締光也と、一見チャラ男だが辞書編集部員である西岡正志は、偶然、街中で出会う。

中型国語辞典『大渡海』の刊行計画が進む、出版社・玄武書房のベテラン編集者・荒木は、自身の定年を間近に控えて後継者を探しに躍起になっていた。そんな中、西岡から馬締の話を聞き、彼をスカウトすることに。

「人をつなぐ言葉を編む」

伝わらない言葉。伝えられない想い。
これは、そんな不器用な人間達の物語である。

このようなイントロダクションです。

「舟を編む」は小説が原作です。著者は「三浦しをん(みうら・しをん)」さん、イラストは「雲田はるこ(くもたはるこ)」さん、掲載誌は光文社『CLASSY.』だそうです。ファッション誌ですよね? ライトノベルということで良いのでしょうか。

私は本作は未読ですけど、2012年の本屋大賞を受賞したニュースは見ましたし、映画に松田龍平さんや宮崎あおいさんが出演していたこともCMなどで知っていたので、タイトルだけは既知でした。三浦しをんさんの作品そのものは一つとして読んだことがありません……。

本ブログで紹介するアニメ版「舟を編む」は、監督が「黒柳トシマサ」さん、シリーズ構成が「佐藤卓哉(さとう・たくや)」さん、キャラクターデザインが「青山浩行(あおやま・ひろゆき)」さん、アニメーション制作が『ZEXCS』です。

 

 

「舟を編む」のタイトルの意味

言葉の海の前に佇む人の、心に思いを運ぶために、僕たちは舟を編む。言葉の海を渡る『大渡海』という舟を。

タイトルの「舟を編む」とはどういった意味なのか、それは1話の終わりに主人公の「馬締光也(まじめ・みつや)」が台詞を言っていました。こういう意味みたいです。

 

 

「舟を編む」の主題歌 (OP/ED) 

「舟を編む」のOP/EDは、OPが「岡崎体育(おかざき・たいいく)」さんの「潮風」で、EDがLeolaさんの歌う「I&I」です。

 

 

「舟を編む」の主な登場人物

「舟を編む」の主な登場人物です。

本作の主人公は「馬締光也(まじめ・みつや)」、CV櫻井孝宏さん。玄武書房・第1営業部に所属。いわゆる営業マンですけど色々と不器用そうな人なので営業の業務は不向きなようです。

馬締は東京の出身ですが両親は和歌山出身だそうです。馬締の姓は、問屋場の別名で、それを聞いた荒木(後述)は「旅人に馬の手配をする馬の元締めということか」と言いながらメモを取っています。辞書作りの参考にするためのようです。

馬締が玄武書房の辞書編集部に転属されるきっかけとなったのが「西岡正志(にしおか・まさし)」、CV神谷浩史さん。玄武書房・辞書編集部に所属。チャラい男で人付き合いが上手そうな男です。営業の仕事が向いていそう。

西岡の話す馬締との出来事から辞書編集の能力を見出したのが「荒木公平(あらき・こうへい)」、CV金尾哲夫さん。玄武書房・辞書編集部に所属。辞書『大渡海』の編纂途中で定年が間近に迫っていて、後継者探しをしているところに馬締と出会いました。

「松本朋佑(まつもと・ともすけ)」、CV麦人さん。『大渡海』の監修を担う老国語学者。荒木と共に様々な辞書の企画・編集に携わってきたそうです。

「佐々木薫(ささき・かおる)」、CV榊原良子さん。玄武書房・辞書編集部の契約社員。辞書編集部の事務作業を担っている人です。

それと公式Webサイトの登場人物ページには載っていませんでしたが、「タケさん」という、馬締が下宿している「早雲荘」の大家さんもいました。そしてタケさんが飼っていると思われる「トラ」という名前の猫もいましたね。

Webサイトの登場人物ページには「林香具矢(はやし・かぐや)」もいました。本作のヒロインのようです。CV坂本真綾さん。

  

 

1話「茫洋」

1話の内容はイントロダクションや登場人物の欄に書いているとおりです。

馬締は真面目ですけど営業の仕事に向いていない営業マンで、自分の仕事に行き詰まりを感じているようでした。営業先で西岡と出会い、そのときの会話を聞いた荒木からハントを受けたところまでが1話です。まだ転属が決まったわけではないですね。

ただ、あの様子だと馬締は営業部の人たちから良くは思われていないと思われますので、彼の第1営業部から辞書編集部への異動はすんなり決まるのでは、と予想されます。適材適所。

 

 

おわりに

 

丁寧に作られていて好感の持てる作品でした。ノイタミナではなくNHKで放送された方が受けが良かったのではないかと思います。「3月のライオン」がNHKの放送でしたがノイタミナらしい作品であったこともあり、この2作品は枠を交換した方が合っていそうだな、などと余計なことを考えながら観ていました。

方向の「右」を説明してくれと荒木から聞かれた馬締がそれに答えていた件はなかなか興味深かったです。ただ、北を向いたときに東の方角、という回答は少しありきたりになっていて、辞書編纂の仕事に向いているかどうかを判断するには、それだけでは少々深みが足りないかなとも感じました。それ以外の言い様がないのでしょうけれども。

個人的には大家のタケさんが好きですし、早雲荘の古臭い下宿屋感がとても好きです。「銀河鉄道999」の「大四畳半惑星」を思い出します。男おいどん。原作の単行本2巻に収録されている話だったと思います。一番好きなエピソードなんですよねぇ。

 

dysdis.hatenablog.com