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「血糖値スパイク」とは何か? 病気を解消したり予防したりするには何をすればいいか?まで放送されていました -『NHKスペシャル “血糖値スパイク”が危ない〜糖尿病・心筋梗塞の新対策〜』

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『NHKスペシャル “血糖値スパイク”が危ない〜糖尿病・心筋梗塞の新対策〜』という健康情報番組が、2016年10月8日土曜日19:30-20:45にNHK総合で放送されていました。結構ショッキングで、食事には気をつけねばと強く感じさせる内容でした。

 

 

血糖値スパイクとは何か?

www.nhk.or.jp

 

まず「血糖値スパイクとは何?」ということが頭に思い浮かびますよね。

 

血糖値(けっとうち、blood sugar concentration / blood glucose level)とは、血液内のグルコース(ブドウ糖)の濃度である。健常なヒトの場合、空腹時血糖値はおおよそ80-100mg/dL程度であり、食後は若干高い値を示す。

 

その前にそもそも「血糖値とは何か?」から考えていきたいのですが、血糖値のWikipediaには上記引用文のように書かれています。血糖値とは「血液内のブドウ糖の濃度」の意味ですよ、ということです。「血液中の糖分の量」と言い換えても良いかもしれません。この血液中の糖分の量が多い状態が一定期間続いていると「糖尿病」と診断されるのでしょう。

人間は誰しも食事をすれば、食後、一時的に血糖値が上昇するものです。しかし、その血糖値の上昇が急激なことを「血糖値スパイク」と番組では名付けていました。すい臓(膵臓)が急上昇した血糖値を下げようと「インスリン」を大量に分泌して正常値に下げようとするため、食事の度に針のような血糖値の急上昇・急降下を起こす、ということ。

ちなみに、上記引用部にあるように、空腹時の血糖値は80-100mg/dLほどとのことですが、番組では食後1-2時間のうちに「140mh/dL」を超えた場合を「血糖値スパイク」と判断していました。

 

会社の健康診断や病院で血糖値を測るときは、たいていの場合が一定の間食事を取らず、空腹の状態にしているかと思います。ところが、「血糖値スパイク」は空腹時の、最も「低い」血糖値ではなく、食後の最も「高い」血糖値を見るため、健康診断では現れない(現れにくい)症状だということです。

番組の調査では空腹時の血糖値が正常値の方にも「血糖値スパイク」に陥っていた方が何人もいました。血糖値が高い人は肥満の人がなったり、中高年の人がかかる病気なのでは?とおもいがちですけど、番組では20代の、見た目はスリムな体型の女性にも何人か「血糖値スパイク」の状態に陥っていた方がいらっしゃいました。

20代の女性の5人に1人が「血糖値スパイク」と言っていたでしょうか。パーセントに直すと20%ですから、かなりの高確率です。しかも、何と1400万人以上の日本人がこの「血糖値スパイク」が生じている可能性があるのでは?、という調査結果もあると番組では言っています。

 

 

「血糖値スパイク」が及ぼす身体への影響

血糖値スパイクを起こしている人がそのまま放置していると、身体に様々な悪影響をおよぼすことがわかってきました。

番組では、40大の男性は心筋梗塞で病院に運ばれ、検査をした結果、心臓から伸びる血管が動脈硬化を起こしていて、血流が滞っていました。男性は健康診断では心臓の問題をしてきされたことはないそうです。この動脈硬化の原因を調べると「血糖値スパイク」と認められたということでした。

血糖値スパイクの状態が続いていると、血管の細胞の壁が傷つけられ、血管壁を修復しようとして免疫細胞が活発に動いて、結果血管の内側を狭めてしまい、動脈硬化へと進んでしまうということでした。同様に「脳梗塞」の危険もあるそうです。

また、「認知症」や「がん」のリスクを高めるとも言われていました。血糖値スパイクを起こしている人は、身体の細胞が糖を取り込む能力が低いそうで、血糖値を下げる「インスリン」の多い状態が続いていしまい、体内にインスリンの多い状態が続くと記憶力が低下する事態が起こるそうです。

マウス実験で調べたところ、マウスの脳に「アミロイドベータ」という物質が蓄積されていることがわかったということでした。アミロイドベータは脳の神経細胞を殺す有害が老廃物で、アルツハイマー型認知症の原因となる物質だそうです。

また、インスリンには細胞を増殖させる働きがあるため、がん細胞の増殖を促す危険があるとのこと。

 

 

「血糖値スパイク」を解消する方法

番組では「血糖値スパイク」の解消法が紹介されていました。当然ですけど予防法にも繋がるでしょう。

解消と予防の方法そのものは至って簡単で、「料理を食べる順番を野菜、肉・魚、ご飯・パンの順番にすること」「朝ごはんをきちんと摂ること」「食後にちょこちょこ動くこと」の3点です。

ポイントは、ご飯やパンなどに多く含まれる糖質が体に吸収されるスピードを遅くすることによって、血糖値が急に上昇することを抑えましょう、ということ。 

 

まず食事です。野菜から食べることによって、野菜に含まれる「食物繊維」が腸の壁をコーティングしてくれて後から腸に入ってくる糖分の吸収を遅らせてくれます。つぎに肉や魚の「タンパク質」を摂ることで「インクレチン」というホルモンが放出され、胃腸の動きを遅らせてくれます。そうした準備を整えた後でご飯やパンといった糖質を摂れば消化吸収に時間がかかるため、血糖値の急激な上昇を防ぎやすくなる、ということです。順番を守ってもご飯やパンを食べすぎれば元も子もないですが。

朝ごはんに関しては、朝・昼・晩の3食をしっかり摂らないと、「血糖値スパイク」が起こりやすいことがわかったそうです。しかも食事の間隔を開けるほど上昇の度合いも大きくなるみたいです。

食後すぐの「ちょこちょこ動き」は、血糖値を平常値にまで下げるためには運動も大切ということでした。「食後すぐ」、具体的には15分間ほどの時間に軽く動くだけでも血糖値が下がることがわかっています。ですから食後すぐに散歩をするなどをして歩くだけでも良いそうです。

 

 

おわりに

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番組のWebサイト内で「血糖値スパイク危険度チェック」を行えます。性別や年齢、BMI値、家族の糖尿病歴、体型、喫煙、運動といった質問に答えて行くと、回答から得られた解答者の危険度の結果が表示されます。

上の画像は私が質問に答えた結果のスクリーンショットです。私は血糖値スパイクのリスクは低いと出ました。運動は少なめですが、最近はほぼ毎日筋トレをしていますし、1時間半-2時間の散歩は週4-5日しています。お菓子、特にチョコレートが好きなので、もう少し糖質の量を減らさねばいけませんし、有酸素運動をもう少し増やしたいですね。

それと、食事に関してはゆっくり食べることも血糖値の上昇を防ぐでしょうから、一口一口よく噛むことも、今までより意識して行うようにしないとなぁと感じました。そういえば以前、NHKの番組『ガッテン!』で「オクラ」が糖分の吸収を抑える働きがあると言っていたことを思い出しました。

自分で血糖値を測定する器具はネットショップなどで手軽に手に入るみたいです。2,000円前後で購入できるみたいですから、食生活や運動など生活習慣に問題がある方や自分が血糖値スパイクかどうか知りたい方は、購入してご自身の血糖値を測ってみると良いかもしれないですね。

 

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