ディスディスブログ

気分変調症の男がテレビ番組の感想やカメラ、ファッションのことなどを書きます

ディスディスブログ

花山伊三次が亡くなりました…常子と鞠子と美子に宛てた遺書が見つかって… - 朝ドラ『とと姉ちゃん』155話の感想

スポンサーリンク

NHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』、2016年9月30日放送の155話で、花山が亡くなりました。

 

 

花山伊三次が亡くなる……

www.nhk.or.jp

 

ヒロインの「小橋常子(高畑充希)」が社長を務める『あなたの暮し出版』の主婦向けの雑誌「あなたの暮し」は、2世紀32号「特集 戦争中の暮し」を以って、とうとう100万部の大台へと部数を伸ばすまでになりました。

前回154話では、「あなたの暮し」の編集長「花山伊三次(唐沢寿明)」は自宅で療養しつつ、自室のベッドの上で仕事を継続していましたが、155話ではとうとうその日がやって来てしまいました。

昭和50年1月時点で、常子たち『あなたの暮し出版』の社員が家に花山の家へと伺って、ベッドの上から花山が話す内容を、テープレコーダーに録音しつつ手元の原稿用紙やメモ帳に記録していく、「口述筆記」の形式を取って花山の記事を書いていました。

その時も、常子が口述筆記をしに伺い花山の言葉を書き上げていましたが、仕事を終えた後にもう一つ頼まれてくれないかと常子に言って話し始めた花山の言葉は、読者へのお別れの挨拶でした。これを自分が死んだときに雑誌の「あとがき」に掲載して欲しいとお願いします。書き終えた後、ありがとうと手を振る花山に後ろ髪を引かれつつ花山家を辞した常子でした。

2日後、『あなたの暮し出版』社編集部に一本の電話が入ります。経理の「水田正平(伊藤淳史)」が出てるとそれは花山の妻「花山三枝子(奥貫薫)」からで、水田は常子に受話器を渡します。三枝子からの電話と知った編集部にいた社員全員が何かただならぬ気配を感じており、常子の表情も一気に強張りました。

皆の予想通り、電話の内容は「花山が息を引き取った」というものでした。常子と下の妹の「南美子(杉咲花)」が花山家に駆けつけると、ベッドの上には横になって動かなくなった花山の姿がありました。花山の表情は穏やかです。

家には花山の娘「森井茜(水谷果穂)」と孫娘「森井みのり(竹野谷咲、三木くるみ、高瀬ひかる)」もいます。みのり役は3人で回しているということでしょうか?

常子たちが来たことを知った三枝子は常子の方へ向いて挨拶をした後、「(花山の)容態が急変して……間に合わなかったわ」と、亡くなってから報告をすることになってしまったことを詫ていました。そういう気配りができる人は素敵です、でもそういうときにも気配りができてしまうことは悲しくもありますね。

 

 

花山から三姉妹へ宛てた遺書が見つかる

夜、常子が家に戻ると、三枝子から預かった花山の最後の原稿を、家にいる皆に見せます。その原稿の中に常子と美子、常子の下の妹「水谷鞠子(相楽樹)」に宛てた花山の遺書が見つかります。遺書というか「あとがき」というか。

美子には、自分と初めて出会った頃にきつく責められたときの顔と自分が一時会社を辞めたときに説得しに来たときの顔を覚えていること、美子の情熱がなければ「あなたの暮し」はあのとき終わっていたかもしれない、ということが書かれていました。

鞠子には、結婚をしても尚執筆を続けていたらどうなっていただろう、だけど結婚をして幸せとたまきという素晴らしい娘を得ることができた、たまきはきっと会社を支える編集者になるだろう、と。

常子には、君に感謝を伝えるには原稿用紙が何枚必要だろうか、たくさんのことを君に教えたしたくさんのことを君に教わった、君がいなければ今の私はいなかっただろう、ありがとう、ということが書かれていました。全文正確に書いたものではありません。

さらに、『あなたの暮し出版』社の主要な社員の似顔絵まで描かれている紙も入っていました。泣きながら、笑顔でその絵を眺める皆です。

 

 

「静子の朝」に常子が出演する?

「あなたの暮し」2世紀35号が発売されました。表紙は花山が生前、常子と最後に会った日に手渡した、赤いコートと赤い帽子をかぶった女性が佇む絵が載っていました。さらにこの号には花山の最後の「あとがき」が載っているものと思われます。

先程の花山が描いた似顔絵は編集部に飾られていました。美子が額縁に入ったそれを飾っている様子は、花山がしているかのように縦横がピシッと整然としており、美子は出会った当時から今もなお、花山に心酔していることが伝わってきます。

「あなたの暮し」が長年の功績が認められ、雑誌の最高栄養といわれる「日本出版文化賞」を受賞したことで、会社の代表である常子はテレビのトークショーに出演することになりました。

『あなたの暮し出版』社の編集部の皆も編集部にあるテレビの前に集まり、実家では鞠子が父「小橋竹蔵(西島秀俊)」と母「君子(木村多江)」の遺影をテレビの前に持ってきて、常子のテレビ出演している様子を観ていました。

番組名は「時代のスケッチ」で、司会の「沢静子」さんは阿川佐和子さんが演じていらっしゃいました。朝ドラの直後に放送されている生活情報番組『NHK あさイチ』では、司会のイノッチことV6井ノ原快彦さんが「静子の朝」と言っていましたが、それは静子役の阿川佐和子さんが司会を担当しているTBSのトーク番組「サワコの朝」のことを指していると思われます。毎週土曜日07:30から放送されています。

「時代のスケッチ」のモデルとなった番組は何でしょう?

 

 

おわりに

ということで明日が最終回ですね。早かったです。最終話はもうまとめるだけですからあまり面白さはないのだろうと予想します。脚本家の方が最も描きたかったのは昨日の153話だったのだろうと思いますので。

そうそう。今日154話の、孫のみのりが花山の死を理解できていなくて、絵を描いて花山に見せようとするシーンは、ちょっと手垢の付いた表現で、脚本家・演出家の、視聴者を泣かせようとする狙いというか下心というか、そういうものが透けて見えてしまって、私は少々ゲンナリしました……悪手だったと思います。

 

dysdis.hatenablog.com