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退社希望の寿美子を演じる趣里さんは、水谷豊さんと伊藤蘭さんの娘さんです - 朝ドラ『とと姉ちゃん』150話の感想

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NHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』、2016年9月24日放送の150話で、たまきが『あなたの暮し出版』社へ入社しました。

 

 

水田たまきが『あなたの暮し出版』社へ入社

www.nhk.or.jp

 

148話から、物語の舞台は昭和39年から10年近く時間が進み、昭和48年1月です。西暦1973年。この頃の日本は、「東洋の奇跡」と呼ばれる未曾有の高度経済成長が一段落ついた頃で、世界第2位の経済大国になっていたのだそうです。

戦争を知らない世代が社会の主役になりつつあり、ヒロインの「小橋常子(高畑充希)」が社長を務める『あなたの暮し出版』社でも、戦後生まれの社員が多数在籍するようになっています。

前回149話で、常子の姪にあたる「水田たまき(吉本実憂)」が、常子の部屋へ訪れ常子に『あなたの暮し出版』社に就職したい、と話しました。縁故入社、つまりコネを使って入社させるつもりは常子にはなく、他の受験者と同様に入社試験を受けてもらうとたまきに言います。たまきもコネを頼りにする気は毛頭ないようでした。

『あなたの暮し出版』社の入社試験は他社とは違う一風変わったものでした。一室に集められて編集長である「花山伊三次(唐沢寿明)」からのスピーチを聞いた後、別室に移されて中国料理の料理人がチンジャオロース(青椒肉絲)を作っている様子を一通り見させられた後、チンジャオロースの記事を書きなさいと言われたり、またその後には始めに花山が話していたスピーチの内容を原稿用紙1枚にまとめるように指示されたり、原稿を書いているときにもけたたましく鳴り響く騒音が収められたカセットテープを再生されたりしました。『あなたの暮し出版』社の記者として適性があるかどうかが試されていました。

150話冒頭、採用試験から二週間後のある日、たまきが小橋家・水田家・南家が共同で住まう自宅で気もそぞろに待機しており、そこへ郵便物が届けられました。ドキドキしながら自ら封を解くと、自らの履歴書に「採用」の朱印が押されています。合格です。緊張が解かれたたまきは、安堵と歓喜が入り混じった表情を浮かべていました。

『あなたの暮し出版』社では、花山と常子がたまきの入社に関して話をしていました。たまきの採用を決めた人物は社長の常子ではなく花山だったようです。さすがに親戚の採用の成否を決められませんか。

花山曰く「縁故入社などでは断じてないよ。あの環境の中でも自分を保ち、率先して動けていた。料理の記事はわかりやすい言葉で書かれ、一般家庭で作ることが想定できていた。我が社でやっていくには大事な才能だよ」という花山のたまき評でした。花山の言葉を聞いて常子もホッとした様子です。

 

 

水田潤と南真由美の役者さんが変わる

常子の上の妹で、『あなたの暮し出版』社の経理を担当している水田正平(伊藤淳史)と結婚し水田姓になった「鞠子(相楽樹)」の長男、たまきの弟ですが、「水田潤」くんは昭和48年に時間が進んだことで役者さんが変更しています。

確か、昭和39年では潤は「山下心煌」くんが演じていましたが、150話のクレジットを拝見したところ、山下真人さんと森田甘路さんのダブルネームでした。

同様に、常子の下の妹で、『キッチン森田屋』を受け継いだコックの南大昭(上杉柊平)と結婚し南姓になった「美子(杉咲花)」の長女「南真由美」ちゃんも、昭和48年になったことで役者さんが変わっています。

昭和39年時の真由美はは上杉美風ちゃんが演じていましたが、150話のクレジットには、吉岡千波ちゃんと横田美紀ちゃんのダブルネームでした。

ダブルネームのどっちがどっちなのかはさっぱりわかりません。

 

 

『あなたの暮し出版』の社内の仕組みを変える

昭和48年になってから、昭和30年からだったと思いますけど、当時から『あなたの暮し出版』社に入社して記者として活躍していた「藤ヶ谷寿美子(趣里)」は、仕事と家事・育児との両立に苦しんでいる様子が描かれていました。

藤ヶ谷寿美子は、初登場時は大塚姓だったと思いますけど、いつからか名字が変わっていました。そのタイミング以前に結婚したのでしょう。

寿美子さんは、仕事に意義なりやり甲斐なりを感じて『あなたの暮し出版』社での仕事を続けていましたが、自分が遅く出社したり早く退社することで他の社員にしわ寄せが行っていることを感じていて、社の皆に今以上の迷惑はかけられないと感じているようでした。

また、家の周囲からは女性が家事や育児に専念せず外に働きに出ているのあからお金に苦労しているのだろうと陰口を叩かれてもいるようで、女性が働くことへの偏見は戦争が終了してから四半世紀が経とうとしている昭和48年でも根強く残っている様子です。

150話では、寿美子さんが常子のデスクへ赴き退社の旨を伝えていました。さらに常子は、家でのたまきたちの会話を聞いていると、『あなたの暮し出版』社は他の会社よりも女性が働きやすい幸せな環境ではあるものの、寿美子さんのような「核家族」では女性が育児をしながら働くことは大変そうだという声が聞こえました。

常子はある決心を固めて花山に相談をします。相談というより既に心は決まっているようですから決意表明的なものだったかもしれません。具体的なことは会議で決めるそうですけど、常子が決意を固めたこととは「社内の仕組みを変えたい」です。

変革が実現することで寿美子さんが会社に残ってくれるかは別問題ですが、今後は核家族が増えることが考えられ、そうすると寿美子さんのような人が増えることが考えられます。女性の役に立ちたいと創刊された「あなたの暮し」ですから、女性が働きにくい今の社会に一石を投じるような「社内環境の整備」をするべきではないかと常子は考えました。『あなたの暮し出版』社が率先してそのような姿勢を見せれば、他の会社も変わるかもしれない、そうすればより多くの働く女性たちの力になれるのでは、ということです。

 

 

おわりに

ちなみに、寿美子役を演じている俳優の「趣里(しゅり)」さんは、『相棒』の主人公「杉下右京(すぎした・うきょう)」を演じている俳優「水谷豊(みずたに・ゆたか)」さんの娘さんです。もちろんお母様は元キャンディーズの「伊藤蘭(いとう・らん)」さんですね。

さて、次週はいよいよ最終週です。第26週ですか。週タイトルは「花山、常子に礼を言う」です。花山が亡くなりそうですね……150話のラストでも胸を抑えて苦しんでいました。花山は、5年ほど前に心筋梗塞で倒れていて、昭和48年時は執務室(?)にベッドを持ち込んでいるほどでしたから。

さらに、次週の予告を見ると「とと」こと「小橋竹蔵(西島秀俊)」が登場するようです。おそらく幻想のような幽霊のようなものとして登場するのでしょう。そして、常子が「とと姉ちゃん」として役割を果たしたことを労ってあげるのではないでしょうか。常子は結婚せずに終わりそうですね。星野の再々登場も可能性はごくごく低いでしょう。

 

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