ディスディスブログ

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「完璧な世界の卵」が飲み込んだ赤ん坊は誰の子ですか? 赤子がグリフィスになる予感しかしません - アニメ『ベルセルク』11話「イデアの影」の感想

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毎週土曜日02:40(金曜深夜)より、TBSにてアニメ『ベルセルク』が放送されています。

 

berserk-anime.com

 

以下、最新話のネタバレ要素がありますので、バレても構わない方のみ下方スクロールをお願いします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2016年9月17日の放送は第11話「イデアの影」です。

 

 

イントロダクション

胸のうちにくすぶる激情の炎に突き動かされ、終わりのみえない復讐の旅を続ける「黒い剣士」ガッツ。
彼の前に立ち塞がるのは、残虐非道な無法者、妄執に囚われた悪霊、そして敬虔なる神の使徒。
おぞましい人ならざる力を振るう敵に、鍛え上げ体と磨きぬいた技--人として力をもって、ガッツは戦いを挑み続ける。命を削りながらも。旅路の果てに何が待つのか。たとえはただ、“夜”の中にある。
目を凝らし、闇を見つめよ--!

 

このようなイントロダクションです。作品のジャンルはダーク・ファンタジーだそう。

 

 

11話「イデアの影」

主人公「ガッツ」は、ヒロイン(?)の「キャスカ」とようやく会えましたが、キャスカを聖鉄鎖騎士団によって聖地「アルビオン」の「断罪の塔」へと連れて行かれました。

ガッツは、キャスカを断罪の塔から救い出すべく、キャスカを「エレーン」と名付け匿っていた○婦のリーダー的存在である「ルカ」と、ガッツにまとわり付いている少年盗賊「イシドロ」と共に塔へと潜入しました。エルフの「パック」はガッツたちに先行しています。

断罪の塔では異端審問官「モズグス」と彼の弟子たちが待ち構えていました。モズグスとその弟子には天使のような羽根の付いた羽が生えており、もはや人間とは言えない存在へと変化しています。モズグスは口から炎を吐いてもいました。

キャスカはモズグスに魔女と見なされ、火あぶりの刑に処せられようとしています。また、火あぶりとなる前には拷問を受けようとした際に、キャスカの周囲に紫色をした怨霊が多数現れ、塔内から塔の周辺を暴れ回り始めました。

 

 

モズグスが更なる使徒化?

ガッツは弟子たち4人を葬り、モズグスの前に現れると、モズグスは弟子たちのタヒに血の涙を流して哀しみ、そして激昂していました。そういうモズグスの神の教えに忠実な者に対する慈悲の心は大変大きく深いものがある人物(?)なのですね、信仰している人達からすれば相当に頼りになる存在のようです。逆に進行していない人間からすれば悪魔のような存在。

ガッツはモズグスの胸に大剣「ドラゴン殺し」と突き刺し、彼を数したかと思われましたが、モズグスは更なる変化というか進化を見せ、羽を含めた全身を鋼鉄の鱗のようなものに覆われた存在へと姿を変えました。あれも全て羽だったのかもしれません。もはや天使ですらない何者かになっていますね……。変化したモズグスを見た聖鉄鎖騎士団団長の「ファルネーゼ」は、「怪……」と何かを言おうとして途中で言い淀んでいました。おそらく「怪物」と言いたかったのでしょう。

モズグスは胸に教典を抱えており、そのおかげでガッツに胸を突かれても生命が助かった的なことを言っていましたが、イシドロや騎士団の「ジェローム」は教典が完全に貫かれているところを見て「貫通してんじゃねぇか」とツッコんでいました。モズグスの身体が固いだけだろ、と。モズグスは生命が助かったのも神の教えに忠実だったからこそ、と自らの正当性を塔の外部にいる信徒に知らしめたかったのでしょう。

 

 

モズグスの弱点と怨霊の弱点

戦闘が始まり、ドラゴン殺しもモズグスの身体には刃が立たず、どうやって倒すのか興味深く見ていると、ガッツは「モズグスの胸」に突破口を見出しました。

どうやら教典が埋め込まれていたであろう胸の中心部分には鱗状の羽根が生えておらず、そこは他より柔らかかったようです。アキレスみたいです。ガッツはその胸の中心部分にドラゴン殺しを突き刺して、モズグスを倒していました。案外呆気なかったです。

教典によって救われ、教典によって身を滅ぼされるという皮肉。

こうしてモズグスは倒れ、その弟子たちも倒された様子を見て、塔の周辺にいた信徒や聖鉄鎖騎士団は混乱を来たします。大量に発生した怨霊を前に逃げ惑う信徒たち。ガッツたちも塔の頂上からどうやって逃げ出すかを考えていると、怨霊たちが地上に倒れ落ちたモズグスの身体から発生した炎を認め、怨霊は火を苦手としていることに気が付きます。

ガッツは、木を集めてそれに火をつけ松明代わりにし、怨霊の群れを突破する算段です。ファルネーゼは塔の中に避難することを訴えていましたが、それはガッツによって即却下されました。というのも、怨霊は日が昇れば太陽の光によって消え失せるか力を弱めますが、塔の中に入ってしまうと日光が入りにくい環境になるため脅威が続いてしまうからです。それなら塔には入らず日が昇るまで辛抱しようということで、皆がそれぞれに松明を持って活路を見出すことになりました。

 

 

おわりに

前回登場した、使徒と思われる「完璧な世界の卵」は、今回、断罪の塔の頂上へと登り始めていました。その途中で産まれたばかりのような赤ん坊を見つけ、それを食べています。食べると言っても咀嚼したのではなく、飲み込んで体内に留めておいただけのようです。

世界が崩壊したあの赤ん坊は、おそらくですけど純粋な人間ではないでしょう。何だったのか、誰と誰の子なのか。でもまぁアニメ最終回(次回と思われます)でグリフィスへと育ちそうですけどね……あの赤ん坊が。

それと、モズグスの天使バージョンは結局何だったのでしょう。完璧な世界の卵が力を与えたことは間違いないでしょうけれども、あれは使徒だったのでしょうか? 完璧な世界の卵はゴッドハンドではなく、ゴッドハンドになろうとしている使徒だと思いますので、そうなるとモズグスと弟子たちは使徒以上の存在ではないことを意味するでしょうから……。でも使徒と同等レベルに強そうでしたし……ん〜、頭が混乱します。

それにしても今回はイシドロが大活躍でしたね。火あぶりにされそうなったキャスカを、塔の上から自身の身体をロープで結きバンジージャンプのように飛び降りて助けていましたし、モズグスの弟子の双子に石をぶつけて空中から落としていました。本作唯一の癒やしのような存在になっています。 

 

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