ディスディスブログ

気分変調症の男がテレビ番組の感想やカメラ、ファッションのことなどを書きます

ディスディスブログ

鞠子の扱いが相変わらず酷くて可愛そうですけど面白かったです - 朝ドラ『とと姉ちゃん』144話の感想

スポンサーリンク

NHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』、2016年9月17日放送の144話で、常子たちが叔父の鉄郎と久々の対面を果たしていました。

 

 

叔父・鉄郎との再会

www.nhk.or.jp

 

ヒロインの「小橋常子(高畑充希)」は、下の妹の美子(杉咲花)が結婚をすることになり、小橋の家で小さなお祝いをしています。

美子の相手は、元仕出し屋『森田屋』で昭和33年現在、和洋食『キッチン森田屋』を営んでいる森田宗吉(ピエール瀧)とその妻・照代(平岩紙)の元で、コック見習いとして修行をしている従業員の南大昭(上杉柊平)です。

南は、大吉たちから店を譲ってもらうことになり、かねてから結婚を前提に交際していた美子にプロポーズをしていました。もちろん美子はプロポーズを受けています。南は自分が一人前になるまで待っていてくれ、と美子に言っており、店をもたせてもらうことになったことで自分がようやく一人前になったと考えたのでしょう。

前述したように、結婚が決まったことで常子と母の君子(木村多江)は、美子と南を呼び、さらに上の妹の水田鞠子(相楽樹)とその夫の正平(伊藤淳史)、鞠子たちの娘のたまき(稲垣来泉)を小橋家に呼んで、ささやかな結婚祝いをしています。

そこへ訪問客が現れ、常子たちは大いに驚きます。訪問客は常子たち三姉妹の叔父、君子にとっては亡き夫・竹蔵(西島秀俊)の弟である小橋鉄郎(向井理)です。常子たちにとっては音信不通だった鉄郎が10年ぶりに現れただけでも驚きだったのに、鉄郎は更なるサプライズを用意していました。鉄郎は驚かせるつもりは更々なかったでしょうけれども。

鉄郎のサプライズは「妻」の幸子(岩崎ひろみ)です。鉄郎は7年前に結婚をしており、幸子の家の農業を継いでいて、今は新潟の魚沼で米農家を営んでいるということでした。婿に入ったということでしょうか? いや、姓は小橋のままだったと思うので婿養子になった訳ではなさそう。

この7年間で、鉄郎はハタハタ漁で失敗したと言っていましたが、それは実はハタハタ漁で失敗をしたのは幸子の兄でして、鉄郎は兄の漁を手伝っていただけだった、と幸子は鉄郎が外出している間に常子たちに話していました。幸子の家は兄のハタハタ漁の失敗で家は多額の借金を抱え、家も土地も売られそうになったところを、鉄郎に助けてもらったのだそう。手伝った自分にも責任があるから、と借金取りと掛け合ってくれて、農作業も手伝ってくれたおかげで借金を返すことができた、と。

常子たち、特に鞠子は鉄郎の行動に意外そうな反応を見せていましたね。鞠子は鉄郎に、水田のような冴えない男のどこが良いんだとか、お祝いの乾杯のときに美子ついでのように祝われたり、散々な目に遭っていますから余計に意外に思うのかもしれません。鞠子は子供の頃から「ついで扱い」を受けていて可哀想な役割です。でもその反応が可愛いんです。

鉄郎と幸子夫婦はその日のうちに新潟へ帰って行きました。農家に休みはなく、今も田んぼの様子が気になるということでした。農家さんだったり酪農家さんだったりは休みはないかもしれませんね……生きているものが相手ですから。

 

 

おわりに

今回は内容的には大きな出来事や展開はなかったです。全体的に最終回のような和やかな雰囲気に包まれていました。10年前に小橋家を出ていった鉄郎は、常子たちが最初に作った雑誌「スタアの装ひ」の続きをずっと待っていたみたいですね。

「スタアの装ひ」は花山伊三次(唐沢寿明)が編集長をしてくれた2号までしか作らなかったはずですから、「あなたの暮し」のことは鉄郎は全く知らない様子でした。ただ、今回で鉄郎は「あなたの暮し」が常子たちの雑誌と知ったのですから、これからは常に雑誌を通して繋がれますね。

144話の終盤には昭和39年4月まで時代が進んでいました。昭和39年は西暦に直すと1964年、『オリンピック東京大会』の年です。東京オリンピック。この時点で「あなたの暮し」は第73号まで発刊されていて、75万部にまで発行部数を伸ばしているようです。順調に成長を続けています。

さて、次週は第25週「常子、大きな家を建てる」です。143話で常子たちが話していた、大きな家を建てるという常子の夢が実現されていました。大きくなった小橋の家には、水田家も南家も入っていたのでしょう。たまきちゃんが大きく成長してセーラー服を着ていて、小さな子供も2人いましたから、鞠子たちの2人目と美子たちの1人目の子供かもしれません。

143話では君子のタヒ亡フラグが立ったかなと書いたと思いますけど、それは当たっているようです。君子が体調を崩していて床に伏せていました。来週で君子がなくなり、再来週でフィナーレという流れですね。「あなたの暮し」の編集長の花山は最後までご存命かどうかは、モデルの花森安治さんはお幾つまで元気でいらしたかによりますか……調べないでおきます。

 

dysdis.hatenablog.com