ディスディスブログ

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南が美子に「俺のためにおみお付けを作ってくれないか?」プロポーズ。めぞん一刻を思い出しました - 朝ドラ『とと姉ちゃん』143話の感想

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NHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』、2016年9月16日放送の143話で、常子の周囲に2つのおめでたい話が舞い込んできました。

 

 

美子と南の結婚

www.nhk.or.jp

 

ヒロインの「小橋常子(高畑充希)」が社長を務める『あなたの暮し出版』社の、主婦向け雑誌「あなたの暮し」は、雑誌の目玉企画「商品試験」に対して一部からその公正性・公平性を疑いを持たれていました。

全国紙に扱われたことで全国的な話題となったこともありましたし、また愛読者など支持者のためにも疑いを晴らすためにも、常子たちは電気洗濯機の公開試験に臨み、見事に自らにかけられた疑いを晴らして、無事「あなたの暮し」第45号は発売されました。一件落着です。

他方、常子たちが静岡の浜松から東京の深川へ引っ越した当時からお世話になってきた、当初は仕出し屋『森田屋』で昭和33年現在、和洋食『キッチン森田屋』の大将である森田宗吉(ピエール瀧)とその妻・照代(平岩紙)は、引退して娘夫婦のいる群馬の高崎へと戻る決意を固めたようです。

『キッチン森田屋』は従業員のコック見習いである南大昭(上杉柊平)に店を譲ることにし、南はそれを快く受け取っていました。

南は、常子の下の妹である美子(杉咲花)と交際をしており、一人前になったら結婚をする意志があると以前美子に話していたかと思います。いよいよ今回の143話でその約束を果たすときがやってきました。

大将(宗吉)たちの図らいで、仕事を早めに切り上げさせてもらえた南は、店に顔を出していた美子を連れて2人、通りを歩いています。そこで南は美子にプロポーズをしていました。

俺のために御御御付けを作ってくれないか?

南はそう言いました。すると、美子は「いいけど……私が作るより大昭さんが作った方が美味しいと思うわ」とマジレスします。

「……そういうことじゃねぇんだ。だから、御御御付けを作ってくれっていうのは、その、毎日、俺のために作ってくれってことだよ」と説明せざるを得ない南、可哀想に……。

そこまで言われてようやく事態を飲み込めてきた美子、「それって……」と明確なプロポーズの言葉を促します。南はそれに応えるように「結婚しよう」と言いました。

夜、美子と南は小橋家に行き、常子と三姉妹の母・君子(木村多江)に挨拶に行きました。家長である常子は「不束かな妹ですが宜しくお願い致します」とし、君子も常子に倣っていました。快諾です。良かった良かった。

 

 

付き合うきっかけはポテトサラダ

次の休日、小橋の家でささやかなお祝いをすることになりました。常子と君子、美子、南、それに次女の水田鞠子(相楽樹)とその夫の正平(伊藤淳史)、鞠子の娘のたまき(稲垣来泉)が集まりました。

鞠子との会話で、美子と南は披露宴を行わないことにしたことが明らかになりました。今後のお店の家賃など経営のことを考え、貯めておこうということになったそうです。美子はもう少し思いっきりの良い人のイメージがあったので意外でした。堅実です。

水田が、美子と南の馴れ初めを聞いていました。美子はきっかけは「ポテトサラダ」だと答えます。付け合せに出てきたポテトサラダが今までにないくらい美味しくて、感動して宗吉に聞いたら南が作ったと教えてくれ、そのときに南と初めて話して、味にも惚れたけど熱心に研究する姿に惚れたということでした。当時は付け合せは作らせてもらえていて、色々と研究していたみたいですね。南は料理を食べている姿が幸せそうなところが良いな、と思ったそうです。

2人の家は団地を借りたとのこと。時代ですねぇ。高度成長期のALWAYS感。

 

 

鉄郎が久々に登場し、妻を連れてくる

お祝いの真っ最中の小橋家の玄関から「御免下さい」と男性の声が聞こえます。常子が出ると、そこには叔父の小橋鉄郎(向井理)の姿が!! 10年ぶりと言っていましたか、もっと経っていたかもしれません。久々の再会となりました。

以前は確か、戦争の終盤、東京の大空襲の最中にやって来て、小橋の家にしばらく居着いて常子たちと共に終戦を迎え、戦後の混乱期に常子たちが雑誌を始めるための手伝いをしていましたね。鉄郎は。

今回はさらに驚くことに幸子という嫁まで連れてきていました。小橋幸子は岩崎ひろみさんが演じています。幸子は一見すると鉄郎とは異なり物静かな女性ですけど、何しろ鉄郎の妻になる女性ですから、普通じゃないみたいです。鉄郎がずかずかと家に上がると、幸子も同様に上がり込んでいまいたから。一応上がるときには「お邪魔します」と言ってはいたものの、常子たちが「どうぞ、お上がりになって」などと言う前に、でした。普通は言われるまで上がらないものですよね。

鉄郎は今、新潟の魚沼で米農家を営んでいるそうです。結婚して7年になるのだとか。

 

 

おわりに

大きな家を建てることが夢だと、常子は語っていたことを、水田が覚えていて、家を立てたときは水田家も一緒にさせてもらって良いかと常子たちに提案していました。

美子が結婚するとなると常子と君子の2人きりになり、常子が仕事に忙しくて帰りが遅くなると君子一人になるから心配だということが理由の一つ。もう一つは鞠子とたまきも水田の帰りがおそくなったときに君子がいると安心だからということがもう一つです。

それを聞いていた美子と南も一緒に暮らしたいと言っていて、実現すれば大家族となりそうで、常子と君子は大喜びをしていました。君子のタヒ亡フラグが立ったとも言えそうですね、これは……。

 

それより何より、南のプロポーズの言葉「俺のために御御御付けを作ってくれないか」は、私は漫画『めぞん一刻』を思い出しました。私と同じように思い出した方は少なくないのではないかと思います。

単行本でいうと最終巻15巻です。主人公の五代裕作とヒロインの音無響子(管理人さん)が既に付き合っていて、五代が管理人さんにいつプロポーズをするか、五代もいつ言おうか何と言おうかとヤキモキし、管理人さんもいつ言ってくれるのかヤキモキしている状況でした。

五代が夜、管理人室に行き、管理人さんと2人きりになったところで、「あっあのっ、響子さんっ! お、おれ…響子さんの…響子さんの作ったミソ汁…飲みたい」とプロポーズをします。

ところが管理人さんは鈍感な人なので「はい…」と返事をして五代を喜ばせたものの、惣一郎さんのために残していた味噌汁を一杯、五代のために温め直して出すんですね。そのまま。

管理人さんは鈍感だからストレートに言わなきゃ通じないと感じた五代は、管理人さんの手をしっかり握り、意を決して「きょっ響子さんっ! ぼくと…」と言い、さすがに五代の感じ取ったのか管理人さんも嬉しそうな表情で「はっ、はいっ!」と返事をしたところで、一刻館の住人が雪崩込んできてそれ以上話が進まなかった、というオチです。

翌朝、「五代さんのバカ…本っ当にグズなだから。ミソ汁なんか飲んでないで、さっさとプロポーズしてくれれば良かったのよ」と思う管理人さん。いやいやあんたも大概だぞ、と読者から総ツッコミ受けていることも知らずに、今日もせっせと庭の掃き掃除です。それを思い出しました。

 

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