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信じてくれる読者のために我々が戦う姿を見せようと「公開試験」を受けて立つことに! - 朝ドラ『とと姉ちゃん』139話の感想

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NHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』、2016年9月12日放送の139話で、「あなたの暮し」の目玉企画「商品試験」に関する大きな動きがありました。

 

 

「商品試験」を公開するか否か

www.nhk.or.jp

 

ヒロイン「小橋常子(高畑充希)」が社長を務める『あなたの暮し出版』社の主婦向け雑誌「あなたの暮し」は、目玉企画「商品試験」が大受けして販売部数40万部を数えるまでの人気雑誌になりました。しかし、消費者行動への大きな影響力を持ったことにより、今度は商品試験に関して公正性・公平性を疑う人たちが出てきています。

その先鋒が全国紙『大東京新聞』の記者である国実恒一(石丸幹二)です。元は、以前から「あなたの暮し」に酷評されている『アカバネ電器製造』の社長「赤羽根憲宗 (古田新太)」がカストリ雑誌『週刊現実』に「商品試験」の偽装疑惑の記事を書かせるために情報を提供したことがきっかけでした。その週刊誌の記事を国実が見つけて、批評家にコラムを書かせたことで騒動が全国的に広がり大事に発展しています。

家電販売店の約半数半数が「あなたの暮し」の「商品試験」の方法に疑念を抱いているというアンケート結果が『大東京新聞』に掲載されました。自由回答では、正面だけでなくデザインも評価すべき、大量生産による製品のバラつきが考慮されていない、全くの素人テストで話にならない、といった回答もあったそうです。

その後、新聞の読者から商品試験の信ぴょう性について調べてもらいたいという声が多数届き、その反響の大きさに手応えを感じた国実は、各メーカーの担当者に連絡を取って集まってもらい、全員で『あなたの暮し出版』社の編集部に乗り込んでいます。現在行われている「洗濯機」の商品試験の内容とその方法を我々に開示して欲しいと訴えていました。やましいところがないなら見せられるはずだ、と。

それに対して「あなたの暮し」編集長の花山伊三次(唐沢寿明)は、商品試験に一方的に疑いをかけているのはあなた方で、商品試験のやり方も雑誌に記載している、これからも自分たちのやり方を貫くだけだと返答します。それを聞いた国実はいつまでも疑いを持たれたままで良いのか、こちらも追及の手を緩めない、とさらに挑発をしていました。どうぞご勝手に、と花山も譲りません。常子も花山と同じ考えのようです。

 

 

公開試験を受けて立つ!

休日、常子と下の妹の美子(杉咲花)は、上の妹の鞠子(相楽樹)が嫁いだ、『あなたの暮し出版』社の経理である水田正平(伊藤淳史)の家へと遊びに行きました。鞠子も、鞠子たちの一人娘、たまき(稲垣来泉)ちゃんも元気そうです。

どうやら水田家が洗濯機を購入したようで、常子たちはそれを見に行っています。会社で散々見ていますが、やはり一般家庭に置いていある状態というものは常子たちの目にも新鮮に映っているようです。ご近所の奥様方も、三種の神器の一つを拝ませてもらおうと、水田家にやって来ました。

奥様方が洗濯機を見た後に、常子と美子を見て「あなたの暮し」の人たちだと気が付き、大喜びしています。常子も美子も有名人なようです。常子は社長なのである意味当然ですけど、美子はモデルとして誌面に載っていますから美子も有名人な様子。

主婦の奥様方は常子たちの味方でした。雑誌や新聞が「あなたの暮し」を叩いていることを腹立たしく思っていると言っています。

そんな声を聞いた常子は休日にもかかわらず社へと向かいます。社には花山が一人、デスクで仕事をしていました。常子は花山に話があると言うと、花山も常子に話があると返します。

お互いが感じていることは同じでした。自分たちのやってきたことに誇りを持っているし、安定した発行部数と自分たちを信じてくれる根強い愛読者もいる、新聞で叩かれようが部数を落とさない自信もある、だからこそ批判の声など無視して良いと思っていた、まともに読んでいない連中の相手などする必要はないと思っていました。

しかし、悔しいという読者の声が届き、売られた喧嘩を買うなんて子供じみているけど、我々を信じてくれる読者のためにも我々が「戦う姿」を見せよう、ということになりました。公開試験実施です。

 

 

おわりに

公開試験を行うことは直ちに『大東京新聞』の国実の元へと届けられました。国実は実は良い人なのでしょうね。彼は嫌らしい性格にも受け取れますし、実際に制作サイドも視聴者にそのように感じてもらうように作っているのだと思います。しかし、彼は彼の仕事を実直にこなしているだけなのでしょう。真実を伝えるという報道の根本を貫いている人なのでしょう、本当は。

ですから商品試験の結果、「あなたの暮し」の商品試験の内容が、『大東京新聞』で書いたような疑惑や疑念には当たらない、正確なものだったとしても、それはそれで良いはずです。疑念が晴らされただけですから。

今後のスケージュルとしては、明日火曜日と明後日水曜日が公開試験の準備などを描き、木曜日と金曜日で公開試験、土曜日に公開試験の完全決着となるのでしょうか? 商品試験に放送2日分(30分)も使わないですかね。

それにしても赤羽根は自社製品に相当な自信を持っていましたね。ただ、製品のスペックが高いことと、主婦的に使い勝手が良いこととはまた少し違う気もしますから、試験ではその点の齟齬が明らかになるのかなという気がします。

例えば、『アカバネ』は自社の洗濯機に対し安価で高い洗浄力を謳っていたとして、確かに洗浄力は高いのだけれども故障しやすい製品だとしたら、「あなたの暮し」は良い商品とは判断しないと思われます。洗浄力が高いに越したことはないです。でも主婦にとって何より大事なことは、長く使える製品、つまり壊れにくい製品であることのはずです。そういう話になるかなと私は考えています。

 

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