ディスディスブログ

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マットの重さは翔の心の重さ。母への想いを吐露することで軽くなりました - アニメ『orange』10話の感想

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毎週月曜日00:00(日曜深夜)より、TOKYO MXにてアニメ『orange(オレンジ)』が放送されています。

 

orange-anime.com

 

以下、最新話のネタバレ要素がありますので、バレても構わない方のみ下方スクロールをお願いします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2016年9月5日の放送は第10話です。サブタイトルのない作品のようです。

 

 

イントロダクション

高校2年生の春、菜穂に届いた「手紙」。その差出人は、10年後の自分だった。初めはイタズラかと思ったが、書かれていることが次々と現実に起こり、「手紙」がこれから起こることを綴っていると知る。転校生の翔を好きになること。そして、17歳の冬に翔が亡くなってしまうこと。翔を失った<26歳の菜穂>の後悔と願いを知った<16歳の菜穂>ができることとは?

 

このようなイントロダクションです。

 

 

LETTER 10(10話)

10話は9話に引き続いて「体育祭」です。前々回、ヒロインの「高宮菜穂(たかみや・なほ)」と「須和弘人(すわ・ひろと)」の他の仲間たち、「村坂あずさ(むらさか・あずさ)」と「茅野貴子(ちの・たかこ)」と「萩田朔(はぎた・さく)」に対しても、10年後の未来の自分から手紙が届いていることが明らかになりました。皆で協力して転校生の「成瀬翔(なるせ・かける)」を自数する未来から救うことをしています。

菜穂はしばらく10年後の未来の自分から届けられた手紙を読まないことにしていましたが、9話からは再び手紙を読むようにしています。事態がより良い方向へ進むように。

菜穂たち皆は、体育祭に家族が応援に来てくれています。しかし翔には誰も来ていません。翔は皆に、父親はおらず母親は仕事だと説明して、嘘をつきました。それを見越して須和が、彼の両親に頼んで翔の祖母を迎えに行ってもらい、翔の祖母に体育祭の応援に駆けつけてもらっています。

 

 

翔の心が軽くなる瞬間

10話では、元気のない翔に皆が声をかけその理由を聞き出そうとします。悩みがあるなら一人で抱え込まずに俺らに全てを吐き出してくれと。皆が優しく、しかも本気で心配してくれていると感じた翔は、嘘を付いていたことを謝った上で、正直に思いを吐露します。実は母親は仕事ではなく亡くなっていること、亡くなった母親も今日見に来ている(と思っている)のに自分だけが楽しい思いをしていいのかと思っていることを。

亡くなったお母さんも楽しんでいる翔を見られたら嬉しいと感じているよ、俺らだって楽しめていない翔を心配しているんだからお母さんはもっと心配しているよ、辛いときに無理に笑うことはないけど本当に楽しいときは笑っていいんだ、と皆は励ましてくれ、翔は少し心が軽くなっていたようでした。

このとき、翔は菜穂と2人で重いマットを運んでいました。翔が感じていたマットの重さは心の重さも表していたはずです。しかも翔はその前に参加していた棒倒しで足をくじいていたようでした。足を怪我していることを萩田から聞いた須和たちが、翔たちのいるところへ駆け寄りマットを皆で持って負担を軽くしてやり、さらに足を怪我をしているのだから手当してもらってこい、と言ってやりました。

翔は素直に皆の好意を受け入れマットを手放しています。先ほど書いたようにマットは心の重みのはずです。マットを手放した翔の心も軽くなったことでしょう。

 

 

リレー

リレーが始まりました。菜穂たちはアンカーの翔にバトンを渡すために必死で走り、バトンパスを行う際にはなぜか伝言ゲームが始まっていました。

「翔に伝言!」「負けるな!」「約束、ずっと一緒! 十年後も!」「待ってるよ、みんなで!」という結構長い台詞です。

アンカーの翔に声を掛けたのはもちろん菜穂で、バトン(皆の思い)を受け取った翔は手当の甲斐もあって、逆転で1着を勝ち取りました。手紙には菜穂たち赤団が敗けて青団が勝ったと書かれていましたが、リレーで勝ったこともあって赤団が優勝しています。

皆で喜び、それを見届けた翔のお祖母ちゃんが、亡くなった翔の母は、翔が幼稚園のときに運動会のかけっこで1等を取り、これまで見せなかった笑顔を見せてくれたことをとても喜んでいた、だからきっと今も喜んでいる、と翔に声をかけていました。翔は目に涙を溜めていましたね。

手紙に書かれていたことだけが正解じゃない、他にも正解はある。書かれていたことをそのまま行うのではなく、皆で力を合わせたらもしかしたら手紙に書かれている以上のことを成し遂げられるかもしれない、そう感じた菜穂でした。

 

 

おわりに

前回、棒倒しで怪我をした須和が菜穂に手当してもらっていることに、翔は嫉妬していました。今回は、体育祭あがりに翔は菜穂にそのことを正直に話していました。菜穂の頬にキスもしていましたね。それを陰で見ていた須和が顔を真赤にしていたのは意外でした。あれほどまで真っ赤になるキャラではないと思っていたので。

翔は菜穂は須和と付き合って欲しいと前回言っていましたけど、菜穂のことで須和に嫉妬をする、それを正直に話す、頬にキスをする、この変化は生への執着にも繋がるのでしょうから、良い変化と言えるはずです。ただ、まだ10話が終わったところで先はありますから、一波乱あるのだろうなぁとも思いました。

前回崩壊気味だった作画は今回少しマシになっていました。でもマシになっただけで良くはなかったです。最終回に向けて翔の生タヒよりも作画の方が心配です。

 

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