NHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』、2016年9月1日放送の130話で星野に嫌なフラグが立っていました。
『アカバネ』の妨害工作始まる
ヒロインの小橋常子（高畑充希）が社長を務める「あなたの暮し出版」社から出版されている、主婦向け雑誌「あなたの暮し」の目玉企画「商品試験」は新たに「電気釜」を扱うことになりました。
電気釜は、前回129話で常子が想いを確認し合った、医薬品を扱う『光和医薬品社』の星野武蔵（坂口健太郎）の2人の子供のうち、長男の大樹（荒井雄斗）くんが脚に負った火傷の原因でもある、電化製品です。
しかも、この電気釜は以前行われた「アイロン」の商品試験で、編集長の花山伊三次（唐沢寿明）が酷評した『アカバネ電器製造』も商品を販売しているようです。前回終盤では、社員から「あなたの暮し」が新たに商品試験を行うことになり、その商品は電気釜で、扱うメーカーの中には『アカバネ』社も含まれていることが、社長の「赤羽根憲宗 （古田新太）」にもたらされていました。
赤羽根に報告をしていたアカバネの社員は、村山健太郎と酒井秀樹の2人です。村山は野間口徹が、酒井は矢野聖人さんがそれぞれ演じています。
村山と酒井は、赤羽根の支持を受けて早速行動を開始しています。2人はまず『あなたの暮し出版』へとアポイントメントなしで乗り込んで、常子に直談判をしていました。泣き落としの芝居です。泣き落としとは、泣くなどして相手から同情を買って、自分たちの言い分を聞いてもらおうということです。
これ以上自社製品が酷評されると、会社が倒産してしまうかもしれず、となると自分たちが職を失うことになりかねないから、どうか会社を潰さないでください、と土下座をしていました。村山は「あなたの暮し」の商品試験の記事によってアカバネのアイロンがめっきり売れなくなっているということを暗に示し、アカバネの商品に低評価を付けることは止めていただきたいと願い出ていました。
当然、常子はそれを受理せず、部屋の外から話を聞いていた花山も話に加わって、「鳴いている暇があったら商品開発でもしたまえ！」と怒鳴り、2人を帰していました。「あなたの暮し」の記事で会社が倒産したとしても、それは自分たちの責任だ、恨むなら会社を恨め、というド正論をぶつけていました。
『あなたの暮し出版』を出た村山と酒井は、先ほどの泣きっ面が嘘のようにケロリとした表情を浮かべ、「あれが噂の編集長か」「情で動く人間じゃなさそうだな」などと相談をしていました。初手は失敗したので、次なる一手に動きそうです。
そんな悪どいことを語り合う2人を見つめる人物が1人登場していました。国美恒一です。国美を演じているのは石丸幹二さん。彼は何者なのか……。
星野武蔵が過労でフラグが立った？
前述したとおり、前回お互いの想いを確認し合った常子と星野は、以降家族で会うようにしているみたいでした。
130話の冒頭では『キッチン森田屋』で、常子と星野、長男の大樹くん、長女の青葉（白鳥玉季）ちゃんの4人で食事をしていましたし、終盤では常子が星野がまだ帰宅していない星野家へ行き、大樹くんと青葉ちゃんから「お帰りなさい」と言われていました。青葉ちゃんから「ただいま」を要求されてもいて、まるで本当の家族のようです。
しかし心配になる描写もありました。それは『キッチン森田屋』で食事をしているときのこと、星野が自分の目頭を押さえる動作をしていて、常子から心配されていました。仕事が忙しく帰りが遅いようです。
これはなかなかに嫌なフラグが立った気がします。ご覧になった皆さんも感じられたでしょうけれども、これはﾀﾋ亡フラグの可能性がありますね……。ようやく常子が結婚をするかと思わせておいて……ですよ。
私は常子が結婚をしないと思っていますけど、まさか星野に何かが起こって……ということは考えていませんでしたから、これはショックです。ﾀﾋ亡するとなると原因は何か、過労が原因となると急病か不慮の事故になるでしょうか。いずれにしても想像するだけで恐ろしいです。
フラグではないことを祈ります。思い違いであって欲しいです。脚本を捻らず、どストレートで幸せになる話でお願いしたいですね。
おわりに
泣き落としに失敗した赤羽根の次なる手は、先週土曜日に放送された今週の予告にあった「投石」になろうかと思います。ただこういった物理的な妨害工作は証拠が残るでしょうから、そこから追い詰めることができそうな気がしますけどどうなのでしょうか。
それにしても石丸幹二の演じる国美は何者なのでしょうね……常子たちの敵か味方か。そういえば、常子たちの叔父の鉄郎（向井理）は今どこで何をしているのでしょう？ そろそろ現れる頃合いな気がしますから、国美は鉄郎に関係している人物かもしれないですね。
