NHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』、2016年8月31日放送の129話で常子と星野が抱擁していました！
常子と星野が抱擁
128話の終盤に、ヒロインの小橋常子（高畑充希）が社長を務める「あなたの暮し出版」社に、医薬品を扱う『光和医薬品社』の星野武蔵（坂口健太郎）の子供のうち、長女の青葉（白鳥玉季）ちゃんから電話がかかってきました。電話の内容は長男の大樹（荒井雄斗）くんが具合が悪くなったから、おばちゃま来て！というものです。以前も大樹くんは風邪を引いて倒れていたことがあったので、またそういうことが起こったのかと心配になった常子は急いで退社して、星野家へ向かいます。
常子が星野家に着くと、出迎えたのは星野です。常子が訪問するなど夢にも思っていない星野にとっては思いもよらない人が思いがけず家を訪れた訳で、たいそう驚いた表情を見せていました。星野は常子に事情を聞くと、常子はハッキリとは答えず青葉ちゃんの方を見つめています。
星野は感づいたようで、青葉ちゃんに問いただしたところ、青葉ちゃんは今日が誕生日で、家族で開く「お誕生日会」に常子おばちゃまを呼びたいのだけれど、星野から常子を呼んではいけないと言われてしまい、でもどうしても常子おばちゃまに来てもらいたくて、嘘をついたということでした。いくら常子さんを呼びたかったからといって嘘はいけないよと諭す星野でした。常子は何より大樹くんが病気などをせず無事で良かったと、大樹くんを抱きしめます。
その後4人で楽しく誕生日会を開いていました。時間が過ぎて子供たちが寝静まると、常子は家へと帰ることに。星野は見送りを常子から遠慮されましたが、家の前で常子を呼び止め、以前、もう会わない方が良いと発言したことの訂正をしていました。
それは星野は亡くした妻への後ろめたさがあって、自分だけが幸せになってはいけないと考えての発言でしたが、前回、妻が亡くなる前に自分が亡くなってから数年経っても次の相手を見つけていないようであれば再婚を薦めるように義父にお願いしていたことを知ったことで、亡き妻に抱いていた後ろめたさが消えたようです。
子供たちにはそういう亡くなった母親に対する後ろめたさのようなことは関係なく常子のことを好いていて、また「そして、それは僕もです」と、自分自身も子供たちと同じように常子のことを好きだと言います。「もっと会いませんか？ もっと話をさせてもらいませんか？」と告白をしています。
星野から告白された常子は「星野さんのご迷惑になるのではないかと思っていました。大樹くんや青葉ちゃんともっと一緒にいたい。星野さんとも一緒にいたい。でも星野さんは亡くなった奥様のことを愛していらっしゃるだろうから、ご迷惑なんじゃないかなと思って……だから」と言ったところで……常子は星野から抱きつかれ、抱き締められました。
そこには「（それ以上話さなくていい）」という星野の無言の台詞が隠されてたように感じられます。星野に抱き締められた常子は、下ろしていた手を星野の身体に這わせるようにして、徐々に徐々に上へ上げていき、肩甲骨辺りまで上げたところで指を強く握って星野を抱き返していました。触れていいのか、触れていいのね、抱きしめていいのねと星野と自分に問いかけながらのこの手の動きはとても色っぽかったです。
おわりに
家で、帰りの遅くなった常子を、母の君子（木村多江）と美子（杉咲花）が心配しながら待っていました。帰ってきた常子に事情を聞くと、青葉ちゃんが自分に会いたいが故に会社に嘘の電話をかけていたこと、大樹くんは元気だったことを知り2人は安堵します。そして、青葉ちゃんがそうしてまで自分に会いたいと思ってくれていることが嬉しかった、と常子の口から出てきて、2人も優しい気持ちになっていました。
今回はとても良い回でしたね。ようやく常子と星野の気持ちが通じあいました。誰かが自分を欲してくれていること実感できるなんて、これ以上の幸せはないのではないかと思えるくらいに幸せですものね。しかし、だからこそ常子と星野は一緒にはならないのだろうなぁ、という思いも強くなりました。
さて、常子たちの雑誌「あなたの暮し」の目玉企画「商品試験」は「電気釜」を扱うことになりました。大樹くんが脚に火傷をしたのも電気釜でした。しかもこの電気釜は、「アイロン」の商品試験で酷評した『アカバネ電器製造』も商品を販売しているようです。社長の赤羽根憲宗 （古田新太）がいよいよ具体的な妨害工作を始めそうです。
