毎週日曜日07:00より、テレビ朝日にてアニメ『機動戦士ガンダムユニコーン RE:0096』が放送されています。
以下、ネタバレ要素がありますので、バレても構わない方のみ下方スクロールをお願いします。
目次
アニメ『機動戦士ガンダムユニコーン RE:0096』
#ガンダムUC RE:0096
— 機動戦士ガンダムUC RE:0096 (@gundamUC_RE0096) 2016年8月27日
8/28(日)第20話「ラプラスの箱」メガラニカの封印が解け、『ラプラスの箱』守人サイアムと遂に対峙するバナージとミネバ
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#ガンダムUC RE:0096
— 機動戦士ガンダムUC RE:0096 (@gundamUC_RE0096) 2016年8月27日
8/28(日)第20話「ラプラスの箱」サイアム・ビストと対峙するバナージ達…そこへフロンタルも『箱』の受け渡しを要求すべく現れ…https://t.co/bqNxcWEuei#g_uc #メ~テレ pic.twitter.com/pcSPwzqibS
2016年8月28日の放送は第20話「ラプラスの箱」です。
20話「ラプラスの箱」
「ラプラスの箱」の鍵であるガンダムユニコーンが指し示した「ラプラスの箱」の最終座標は、インダストリアル7の「メガラニカ」です。主人公のバナージ・リンクスたち地球連邦軍の強襲揚陸艦「ネェル・アーガマ」は、フル・フロンタル率いるジオン残党軍「袖付き」にラプラスの箱を渡さないために、彼らより先にラプラスの箱に到達しようとしています。現在のネェル・アーガマは地球連邦軍からも狙われる存在となっています。連邦は「ラプラスの箱」を手渡し中身が世間へ詳らかになるくらいなら、消滅も止むを得ないと考えているようです。
前回は、ユニコーンガンダム2号機バンシィ・ノルンに乗るリディ・マーセナス少尉が、フルアーマー・ユニコーンガンダムを操るバナージと相打ちとなることでビスト家とマーセナス家を消滅?させることで世界秩序を保とうとしていました。リディは、自分に対し、バナージが「あなただってニュータイプだ!」と言われたことで、自らも自らが毛嫌いするニュータイプであることの矛盾に気がつき暴走、その混乱の中で自らが数してしまったマリーダ・クルスの思念から正気を取り戻すことに成功しています。
20話はバナージと合流したミネバ・ラオ・ザビの2人が最終座標のあるメガラニカ内部にあるビスト邸へと入りました。その先に待ち構えていたのはベッドに横たわったバナージの曾祖父であるサイアム・ビストです。
サイアムはバナージとミネバに真実を伝えます。サイアムは宇宙世紀元年の地球連邦政府首相官邸爆破テロの実行犯だそうで、事件の混乱の中で「宇宙世紀憲章」を手に入れていました。その宇宙世紀憲章を「ラプラスの箱」として連邦と取引をしていたそうです。さらに、サイアムはビスト家二代目当主でバナージの父親であるカーディアス・ビストと共に、ラプラスの箱の鍵、ユニコーンガンダムを造ることで、真のニュータイプを探そうとしました。鍵を使って箱まで到達した者に箱を託そうと考えたようです。
映像に映し出された宇宙世紀憲章を見たミネバは、自分たちの知っているそれとは違うことをバナージに指摘します。それは「将来、宇宙に適応した新人類の発生が認められた場合、その者たちを優先的に政府運営に参画させる」という条文が記されていることです。ミネバたちが知っている宇宙世紀憲章にはこの一文が書き込まれていないようでした。新人類とはニュータイプのことと思われます。
サイアムは自らの与えた試練を乗り越えたバナージに箱を譲り渡すことにし、またバナージは自分たちにその資質があるかはわからないとしながら、「それでも、その先にあるものを、一人の人間として、人を、人の持つ可能性を、俺は信じたい」と宣言しています。
そこへ現れたのがネオ・ジオン「袖付き」の首魁フル・フロンタルです。フロンタルはサイアムに対し「ネオ・ジオン総帥として、スペースノイドを代表する者として、『ラプラスの箱』をお預かりしたい」と自らも箱の正統な継承者と主張しているかのように箱の譲渡を要求しました。
しかし、サイアムは「箱の解放の是非は、それを取引の材料としか考えられん人間の手に委ねられるべきではない。お前や私のような人間には……」と言い、フロンタルの要求を拒絶、それを聞き届けたフロンタルは強行手段に打って出ることにしました。
フル・フロンタルはシャア・アズナブルではないことが確定?
ここまでの流れからももはや言及する必要すらない気もしますが、物語の序盤から視聴者の大きな疑問の一つにあった「フル・フロンタルはシャア・アズナブルなのか?」の答えが、今回ミネバから提示されたように思います。
「お前はシャアに似せて造り上げられ、その役割を果たそうとしているだけの男。お前の言う“サイド共栄圏”の実現も、与えられたプログラムに過ぎないのではないのか? 元より人の未来を信じていない男に……」
とミネバはフル・フロンタルに言っています。つまりフル・フロンタルはシャア・アズナブルではなく、シャアの容姿だけでなく思想をもプログラムとして組み込まれた存在だというのです。シャアを元に造られた、プルシリーズのようなクローンである可能性が極めて高そうです。
赤いモビルアーマー
#ガンダムUC RE:0096
— 機動戦士ガンダムUC RE:0096 (@gundamUC_RE0096) 2016年8月27日
9/4(日)第21話「この世の果てへ」
巨大モビルアーマー、ネオ・ジオングを駆るフロンタルはバナージを宇宙の時の果てへ誘い込む…https://t.co/bqNxcWEuei#g_uc #メ~テレ pic.twitter.com/IqEUqWBbb5
20話の終盤に赤いモビルアーマーが登場していました。有線のサイコミュ兵器を有しているようで、ジェガンを操り同士討ちをさせていました。操縦者はフル・フロンタルで、氷室内部から思念でその赤いモビルアーマーを動かしていました。
公式Twitterからこの赤いモビルアーマーが「ネオジオング」であることがネタバレされています。バラすのはまだ早かったのでは、と思いますけど。
映像を静止して見ると、どうやらこのネオジオングの中心にはシナンジュが入っているようです。シナンジュがネオジオングにパイルダーオンしているのでしょう。
パイルダーオンとは、アニメ『マジンガーZ』で主人公の兜甲児(かぶと・こうじ)が赤い小型飛行機「ホバーパイルダー」に乗り、「マジンガーZ」の頭部にホバーパイルダーをドッキングしてマジンガーZを起動させることですね。
おわりに
結局、宇宙世紀憲章の条例の一文を消したということは、連邦の連中も新人類(ニュータイプ)の出現を少なからず信じていたということですよね。
そして、憲章をラプラスの箱として隠匿した結果、その隠した行為が内容よりも価値あるものとして、人々の中でその存在といいますか重みが増していった、というところでしょうか。結果的にはジオン・ダイクンのニュータイプ論(条文の新人類との偶然の一致と思われます)と、連邦とジオン公国の一年戦争(『機動戦士ガンダム』)が勃発したことによって、条文を消して石碑を隠匿したことの意味が大きくなっていきましたよ、と。
ミネバが言っていた「最初はラプラス事件の真相を語るものでしかなかった石碑は、その時から、連邦政府を覆しかねない恐怖の的になったのです」が、この『機動戦士ガンダムUC』の物語の根幹をなす要素になっていて、そういう意味でフロンタルの言っていた「箱の秘密は秘密のまま、連邦と取引する材料に使えばいい」は、正しいものなのでしょう。
なかなか面白いですね。ただし、私の理解が正しいかはわかりませんので、おかしなことを言っていたら申し訳ありません。