ディスディスブログ

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「あなたの暮し」のトースターの商品試験で酷評された『ちとせ製作所』社長の田中利一(螢雪次朗)が怒鳴り込んできました - 朝ドラ『とと姉ちゃん』124話の感想

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NHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』、2016年8月25日放送の124話で商品試験で酷評された会社の社長が『あなたの暮し出版』社に怒鳴り込んで来ました。

 

 

トースターの商品試験の影響

www.nhk.or.jp

 

121話から時間は昭和31年春に進んでいます。ヒロインの小橋常子(高畑充希)が社長を務める『あなたの暮し出版』社では、雑誌「あなたの暮し」の目玉企画として「商品試験」を行っています。これまでも石けんや歯ブラシの試験を行い発刊してきましたが、いよいよ電化製品にまでその手を伸ばそうとしています。

その第一弾として常子たちが取り上げた電化製品は「トースター」です。トースターの商品試験は60日間行われ、その間に1年分1460枚のトーストを焼いていました。焼いたトーストは社屋の前で地域の方に配っていたようですね。

トースターの試験の結果は問題のなかったメーカーは1社としてありませんでした。編集長の花山伊三次(唐沢寿明)はどのトースターも酷評することになりました。責任をもって記事を書き上げています。そうして発売された「あなたの暮し」第37号は世間で評判を呼び、中でもトースターの商品試験の記事が大きな話題になっています。

ところがある日、作業服を着た一人の男性が『あなたの暮し出版』社へ怒鳴り込んできました。「責任者はどこだ!!」と大声を張り上げているその男は田中利一(螢雪次朗)といい、トースターの商品試験の対象になったトースターを製造している『ちとせ製作所』の社長です。

田中は、粗悪なトースターを造っている会社と「あなたの暮し」で貶されたことで、『ちとせ製作所』のトースターは売り上げがガタ落ちだ、だからお前たちがその責任を取れというのです。

責任者として田中の前に出たのは常子……ではなく花山でした。常子が前に出ようとしたのを花山が強引に制しています。花山は記事は会社の規模を問わず公平公正に試験した結果であり、低予算だから粗悪品を造って良いという道理にはならないと言い、自分の造った商品に責任を持ちなさい、と田中を追い返していました。その時の田中の主張は、安い製品(安い部品を使って)を造っているのだから壊れやすいのも仕方なかろう、ということだったと思います。まさに「安かろう悪かろう」ですね。

覚えとけよと捨て台詞を吐いて帰って行った田中を見て、常子は改めて商品試験の及ぼす影響の大きさを感じ取り、記事によって田中を始め一つの会社に携わる人たちを傷つけてしまった責任から、社長として『ちとせ製作所』へ挨拶に行くことにしました。しかし、『ちとせ製作所』では製品の返品が続いているようで、このままでは会社が立ち行かなくなるレベルの惨状が展開されていました。それを目の当たりにした常子は、田中に声をかけることもできず会社へ帰っています。

 

 

おわりに

私は電化製品の製作など携わったことがないのでわからないことだらけですけど、基本的には部品が少なければ少ないほど壊れにくくなるはずですから、機能を最低限にし、トーストの焼き加減もそこそこであれば、部品の品質を上げて壊れにくい製品を造っている限り、絶賛はされないまでも酷評されることはないのではないか、と考えながら観ていました。

田中社長は、大手と戦うためには安い商品を造るしかない的なことを言っていたかと思いますけど、それはそれでわからなくはないです。それでも思うのは、低予算であっても壊れにくい製品はできないものか、ということです。安くて壊れない製品があったら確実に食いつく消費者はいますから。田中社長はただ恨み節を口にするのではなく、花山たちの酷評をバネに新しい製品を造って奴らを見返してやる、というポジティブな思考に持って行ってもらいたいです。

『ちとせ製作所』のモデルはどこなのでしょうね。

下の妹の美子(杉咲花)は123話で『キッチン森田屋』のコックである南大昭(上杉柊平)から結婚を考えていると言われていました。これはどうやら本当のことのようで、南が一人前になったら、の話でした。一人前とはどういうことでしょう? 今は見習いで正式なコックになっていないんでしたっけ? 忘れました。

 

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