NHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』、2016年8月5日放送の107話では水田がホットケーキ作りをしていました。鞠子との関係にも変化が。
水田がホットケーキを作る
ヒロインの小橋常子(高畑充希)は、自分たち『あなたの暮し出版』社の雑誌「あなたの暮し」の元編集長である花山伊三次(唐沢寿明)に、元『甲東出版』の社長兼編集長の谷誠治(山口智充)の助けを借りて何とか戻ってきてもらいました。
と言っても、袴田料理学校の広告を断ったことによる資金難のため、次号の売れ行き次第では「あなたの暮し」が最終号となる可能性がある崖っぷちに立たされていることに変わりはありません。
次号の特集は小麦粉料理で花山の発案です。扱う小麦粉料理はホットケーキ、こちらは常子たちが考えついたものです。このホットケーキ作りに関する記事は既に次女の鞠子(相楽樹)によって書き上がっているようでしたが、花山はダメ出しをしていました。ボツです。
どうしてボツなのか、それは107話で明らかになっています。元・仕出し屋「森田屋」の大将で、今は洋食屋を開業しようと準備している森田宗吉(ピエール瀧)の厨房を借り、料理の経験がないと思われる経理の水田正平(伊藤淳史)に記事に書かれたとおりにホットケーキを作ってもらい、それを常子たちで食べてみることになりました。
結果として、ボサボサカチカチのおよそホットケーキとは呼べない代物が出来上がっています。見るからに美味しくなさそうですし、実際に食べても美味しくありません。
水田は記事通りに作ったのにどうして失敗してしまったのか、それを花山は鞠子に問うと、鞠子は「書いてあるものの受け取り方が人によって違う」と答えていました。細かいニュアンスまでが伝わっていない、ということでしょう。
花山は鞠子に「ご名答」と返し、「“固くなるまで”と書いてあってもその判断は人によって違う、だが料理記事を読んで100人いたら100人が同じように作れないといけないと思わないか?」と言うのです。
記事をよりわかりやすくするためには、文章だけではなく写真を多用し、料理の作業を写真で細かに分解して説明する、という当時としては革命的な記事内容になりました。
数日後、写真入りの記事が出来上がり、村野綾(阿部純子)たち元カフェー「浪漫」の女給さんたちに、以前水田がしたように、記事内容だけでホットケーキが作れるかのテストをしてもらいました。綾たちは記事内容だけで美味しそうなホットケーキを焼き上げられていました。大成功です。
こうして出版された「あなたの暮し」の最新号、号数は第6号、は大評判となり、『あなたの暮し出版』は倒産せずに済みました。
水田と鞠子
以前、103話では水田が鞠子に告白をしていました。鞠子は「どうしてこんなときに。とにかく今は社内がこんなときですから……」と言い、お辞儀をした後に走り去ってしまいました。水田はそんな鞠子の「会社が潰れるかどうかの瀬戸際だから」という言葉は水田を慮っての建前で、本音では好きではないのだろうと思ってしまっています。
107話では、鞠子が水田を、以前水田が告白をしたのと同じ店であろうおでん屋へ誘い、告白をお受けすると返事をしました。「先日の申し出のことですが、正式にお受けしたい思って……」と。
水田は嫌われているとまで思っていましたから、すぐには信じられなかったようです。でも鞠子としては「社内がこんなときですから」は建前ではなく正直に本音を言っていただけで、決して水田を嫌っている訳ではありませんでした。お付き合いするそうです。
おわりに
ホットケーキが食べたくなりました。森永のホットケーキミックスでも買おうかしら。
何年か前に、ホットケーキミックスを炊飯器で焼いてケーキを作るレシピがネットで話題になっていて、その当時私もよく作っていました。溶いた卵にホットケーキミックスと牛乳を入れて炊飯器で焼くだけです。厚みがあるので2回焼きます。たったこれだけ。砂糖も入れましたっけ?忘れました。私はとろけるチーズを入れたり、ココアパウダーを入れたり、レーズンを入れたり、クルミを入れたりして味に変化を付けていました。
水田は良かったですね。鞠子と上手く行って。本当に電車男とエルメスみたいでした。伊東美咲さんよりも相楽樹さんの方が私にとってはエルメスのイメージに近い印象があります。恥じらう姿がかわいかったです。
宗吉と照代(平岩紙)も、洋食だけでなく和食も両方作る『キッチン森田屋』としてスタートさせることになったようでした。私はどちらかに特化した方が良いと思いますけど、夫婦で良いと思ったらそれが正解ですね。