ディスディスブログ

気分変調症の男がテレビ番組の感想やカメラ、ファッションのことなどを書きます

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Eテレ『ふるカフェ系 ハルさんの休日』の「長野・軽井沢編」で一旦最終回のようです。作家の森瑤子さんも使っていた軽井沢彫のテーブルと椅子がお洒落です

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毎週水曜日23:00-23:30に放送されているEテレ『ふるカフェ系 ハルさんの休日』、2016年7月27日の放送は「長野・軽井沢編」でした。

 

 

目次

 

 

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ふるカフェ系 ハルさんの休日 

www4.nhk.or.jp

 

今、地方では過疎化が進み、何代も受け継がれてきた古民家が廃屋として次々と取り壊されつつある。そんな古民家を惜しみ次世代に残そうとする試みが、リフォームカフェ。
一歩足を踏み入れば、懐かしい空間が広がる古民家カフェは、女性や若者達に新鮮なおしゃれスポットとして大人気。京都、奈良の町屋カフェや下北沢の古民家喫茶など全国的にブームとなっている。そんな古民家カフェを舞台に、記憶から失われつつあるかつての町の姿と記憶をドラマ形式で甦らせていく番組。カフェを訪れる住民たちとの出会いを通して、全国各地の意外な歴史を明らかにしていく。

 

こちらは以前のシリーズのイントロダクションです。私は2016年の初め頃だったでしょうか、Eテレでこの番組の再放送をしていたことがあってそれを拝見したことがあります。

ドラマの冒頭に「古い建物を活かしたレトロなカフェがあると聞けば、全国どこへでも訪ねる」という、渡部豪太さん演じる「真田ハル」のセリフが入っていました。古くから営業している喫茶店ではなく、あくまで古民家など古い建物をリフォームしたカフェが対象になるようです。ハルさんはブロガーで、古カフェを取材しその模様をブログにアップする形で番組が進行していきます。

当番組は、カフェのオーナーもお客さんも現地の方を起用しているため、渡部さん以外の出演者は演技の素人さんで基本的には台詞が棒読みです。それを気にしない方でいられる方で、上記のような古カフェが好きな方には大いに楽しめると思います。

 

 

長野・軽井沢編のカフェは「涼の音」さん

2016年7月20日の放送では、長野県北佐久郡軽井沢町にある「築90年! 別荘カフェでぜいたくモーニング」というサブタイトルで、カフェ「涼の音」さんをハルさんが訪ねていました。 

『ふるカフェ系 ハルさんの休日』はNHKの番組ですから、番組内で紹介された店名が明かされることはありません。唯一クレジットの中の「撮影協力」欄に店名が書かれていることで今回ハルさんがどのお店を訪れたのかがわかります。

 

suzunone.main.jp

www.karuizawa.co.jp

 

今回の撮影協力、つまりハルさんが訪れたカフェは『涼の音』さんです。「旧軽井沢Cafe 涼の音」とも書かれていて、どちらが正式名称かはわかりませんけど、番組の撮影協力にあった『涼の音』さんで以降の表記を統一します。読みは「すずのね」さんと思われます。Webサイトは2つヒットしましたのでどちらも貼っておきます。

「涼の音」のお店は長野県北佐久郡軽井沢町旧軽井沢という場所にあるようです。最寄り駅はJR東日本の軽井沢駅です。ハルさんは「新幹線で約1時間」と言っていたかと思いますので、北陸新幹線でしょう。Webサイトのアクセスページには「軽井沢駅 北口より旧軽井沢方面へ 旧軽井沢 諏訪神社、万平ホテル 徒歩5分圏内」や「旧軽井沢のメインストリートから一本道を入った「犀星の道」沿いにある」と書かれていました。ハルさんは林道のような場所をしばらく歩いていました。

「涼の音」さんの営業時間は09:00-17:00、モーニングタイムが09:00-11:30、ランチタイムが11:30-16:30、定休日は特に書かれていませんでした。インフォメーションページの営業日程についての項目を読む限り水曜日休みのことが多そうです。8月は休まず営業するとのこと。

放送直後、特にお昼どきは混雑が予想されます。来店予定の方は予め連絡を取ってからにすると良さそうです。

 

 

「涼の音」さん

「涼の音」さんは別荘を再活用しているしているだけあって林の中に建っていました。いかにも涼しそうです。外装は赤茶色に塗装されていて、こちらは「ベンガラ塗り」と呼ばれる土を原料にした縄文時代からある塗料を使っているそうです。防水防腐効果があるので、湿気の多い軽井沢にはうってつけとハルさんは言っています。また、木材は板材を斜めに張って雨水を防ぐ工法である「南京下見」を使っていました。

内部は2階の天井にの電気配線に「碍子引き(がいし・びき)」を採用していました。碍子引きとは、電線の電気が建物に流れないように陶器などの絶縁体を用いた配線方法です。

この碍子引きは『神奈川・大磯編』で放送された「日日食堂」さんでも紹介されていた配線方法です。南京下見も確か同じ回で紹介されていました。日日食堂さんも築100年を超える電機部品工場跡をリノベーションした建物だったと記憶しています。大磯が別荘地だったこともありますし、時代的にも近いですし、町の特色的にも近いものがありますので、必然的に工法も似たものが採用されているのだと想像しました。

建物自体、2013年7月に文化庁より登録有形文化財(建造物)の認可が受けたものだそうで、内部の照明や家具、建具も大正や昭和初期の時代を感じさせるものでした。私の中の軽井沢のイメージに合っています。

ハルさんは「軽井沢彫」が施されたテーブルと椅子をえらく気に入ったらしく、軽井沢彫り専門店の方に言わせると軽井沢彫のアンティークだそうです。外国人が多かったため、西洋家具に桜など日本らしい模様の彫り込まれた日光彫が人気になったそうです。

実はそのテーブルと椅子は、カフェになる以前に涼の音の建物に住んでいた作家の故・森瑤子さんも使っていた物だそうで、森さんの娘さんも住んでいたときにテーブルと椅子が使われていたことをはっきり覚えていらっしゃいました。

 

 

モーニングセットとルバーブパイ

ハルさんはモーニングセットを頼んでいました。Webサイトのカフェメニューページにある「夏季限定モーニングセット[C] コーヒーまたは紅茶 付き」でしょうか。「産地直送野菜を使用した夏季限定メニュー」だそうで、店長さんもハルさんにそのように言っていましたのでおそらく合っていると思います。

モーニングセットは、厚切りトーストと野菜のスープ、ベビーキャロット的な野菜にレタス的な野菜にカブ的な野菜とトマトに、イチゴ、丸々としたソーセージが1本乗っているプレート、それとコーヒーだったでしょうか。

ソーセージも地元で作られたもので、外国人宣教師から作り方が伝えられたと言っていました。桜の木でじっくりスモークすることで芳醇な香りが付くのだそう。最後にコーヒーを加えることでほろ苦さも付けると。これは美味しそうです。

他には、先述の森瑤子さんの娘さんが、英国でポピュラーなルバーブを使ったパイを作ってお店に持ってきてくれ、ハルさんも特別に食べさせてもらっていました。ルバーブは長野県でも生産が盛んだそう。ルバーブは砂糖と相性の良い野菜で、程よい酸味がジャムなどに加工されているみたいです。パイ生地にたくさんのルバーブジャムを入れて焼き上げたのがルバーブパイです。甘酸っぱさが美味しそうです。

 

 

おわりに

『ふるカフェ系 ハルさんの休日』は今回の放送で一旦終わりのようでした。8月からは同じ日時に別番組が放送されるようです。『レイチェルのパリの小さなキッチン』という料理番組が2016年8月3日水曜日23:00からスタートします。

ハルさんの公式Webサイトを見ると、放送予定の項目に「決まり次第、ご案内いたします。」としか書かれていません。でも今回が完全な最終回ということではないと思います。評判や人気次第でしょうけれども、半年か1年かわかりませんがしばらくネタ集めの充電期間をしてその後再開されるのではないかなぁと。

 

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