ディスディスブログ

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花山が考えた「直線裁ち」とは何でしょう。和服から洋服を作る方法が紹介されていました - 朝ドラ『とと姉ちゃん』94話の感想

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NHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』、2016年7月21日放送の94話は花山が思いついた簡単に作れる洋服のアイデアが常子たちに披露されていました。

 

 

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直線裁ち

www.nhk.or.jp

 

ヒロインの常子(高畑充希)が立ち上げた出版社の編集長を務める、かつて内務省で知り合ったイラストライター兼コピーライター兼編集者の花山伊三次(唐沢寿明)が、庶民でも身近にある生地で簡単に作ることができる洋服作りのアイデアを考えました。

ヒントになったのは家で彼の妻・三枝子(奥貫薫)が長女・茜(渋谷南那)の髪を切っていたときに使っていた新聞紙です。

花山は後日、早朝に小橋家を訪れ、アイデアを披露することになりました。それが「直線裁ち(ちょくせんだち)」です。

反物を型紙を使わずにハサミで切り、2枚の布地をミシンで縫い合わせ、繋がった布地を2つに折って(最後が聞き取れなかったです)、腕を通す分だけ余白を作り、両脇を縫い合わせる。これだけのようです。要は首ぐりと袖口と裾を開けて縫うだけでしょうか。

「(直線裁ちは)布を直線に切るだけなので型紙もいらないし、布地の無駄も出ない。一反の布地からワンピースなら3着分作れる。布地を直線に縫うだけなので難しい技術もいらないし、夏物であれば2時間もあれば完成する」と花山。直線裁ちとはそもそも和服の作り方だそう。

これなら反物を持っているならそれを使い、着物や浴衣の縫い目を解いて生地にして再利用することも難しくなさそうです。和服で洋服を作る、なるほど。

常子が早速できあがったワンピースを着ていました。身体の線に沿いすぎずゆったりしていて着心地が良いと言っています。同じ生地で作られた紐を腰で結べばシルエットに変化をつけることも容易いと。

先ほど一反の布地からワンピース3着と書きましたが、後に美子が言ったことにはワンピース1着にブラウス4着を作ることができるそうです。着物を解くなら、1枚の着物から洋服が3着作れます。洗濯もできる、という点も大きなポイントです。

 

 

綾も一緒に雑誌モデルに

早速、カフェー「浪漫」で働く、常子の女学校時代からの親友である村野綾(阿部純子)たち女給にも作り方を教え、実際に彼女らが持ってきた着物や浴衣からワンピースを作ってあげていました。皆大喜びです。

常子たち出版社でも試作品を作って雑誌の目玉として記事を作っていくことに。『スタアの装ひ』ではカット(挿絵)を担当していた美子が今回も描こうとしていましたが、花山は「馬鹿者!」と一喝しています。

花山は洋服はカットではなく写真にするつもりです。写真記事も新雑誌の売りのひとつにしようと考えています。写真であればカットよりも読者の視覚に明確に訴えることができるはずだということです。花山の従順な教え子となっている美子は大きく頷いていました。

洋服の写真を撮るにはモデルが必要です。実際に日本人女性が直線裁ちワンピースを着ているところを載せることで、読者がより具体的にイメージできるようにしようとしています。

花山に選ばれたのは常子たち三姉妹と綾の4人です。花山がモデルを使わない理由として、庶民のための雑誌を作るのだから、読者が雑誌に載っているモデルを見て明らかに自分の住む世界と違う人だったら、モデルが着ている洋服に共感しないであろうということを言っていました。市井(しせい、巷の意味)の人間が着てこそ直線裁ちの良さが伝わると。

撮影場所は銀座にある常子たちの事務所、カメラは……花山の自前でしょうか。ところが、いざ撮影となると常子たちは緊張してしまい自然な笑顔を作ることができません。そこで登場したのが露天商組合の経理担当、水田正平(伊藤淳史)です。彼が花山にビクつき、君子(木村多江)が惚れている鞠子の母だと知ったときの慌てぶりを、常子たちが見ていると和み、良い表情が生まれていました。

 

 

おわりに

『とと姉ちゃん』がこれまでの最高視聴率を記録したというニュースを、昨日だったか今日だったか忘れましたが見ました。見出しだけ。これは唐沢寿明さんの花山が魅力的だからかなぁと思っています。本当に唐沢さんが表に出てからのドラマは面白いです。

加えて電車男こと伊藤淳史さんは、おどおどする演技をさせれば右に出る者がいないレベルで上手ですから、写真撮影のシーンでは彼の特技が存分に活かされていました。

94話の最後は花山が表紙の絵を描いて常子も絵に共感していました。『暮しの手帖』創刊号にある絵でした。Eテレで毎週日曜日09:00から放送されている『日曜美術館』では、先日の日曜日に花山のモデルになっている花森安治さんが特集されていました。その中で『暮しの手帖』創刊号のカットの話になっていましたね。次の日曜日の20:00から再放送があると思いますので、気になった方はご覧になってください。

 

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