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花山回です。「言葉の持つ怖さ」を感じた花山、「かか」に大工と間違われた花山 - 朝ドラ『とと姉ちゃん』87話の感想

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NHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』、2016年7月13日放送の87話は86話の続きで常子が花山伊三次に雑誌の編集者としてスカウトしています。花山が出版に関わる仕事を固辞する理由が明らかになりました。

 

 

花山がペンを握らない理由は何か?

www.nhk.or.jp

 

ヒロインの小橋常子(高畑充希)は、かつて勤めていた「甲東出版」の先輩、記者兼作家の五反田一郎(及川光博)からかつて一度だけ仕事で関わった花山伊三次(唐沢寿明)を紹介されました。常子は花山が現在働いている品川にあるバラックで喫茶店「珈琲 巴里(パリ)」へ向かい、編集者として一緒に仕事をしてくれるように頼みます。

当然、花山は断りますが、これまた当然、常子は諦めません。常子は、同じ喫茶店で働く関元和四郎(寺田農)から、花山が「8月15日、全てに気づいた」と言っていたことを聞き、そこに花山がペンを握らなくなった理由が隠されていると感じ、花山にそれを聞き出しました。

簡単に書きますが、花山は、言葉には人を救う不思議な力がある一方で、言葉の持つ怖さには無自覚だったことに、8月15日の玉音放送を聴いていて気がついたのだそうです。

「爆弾は怖いが焼夷弾(しょういだん)は恐るるに足らず」と、新聞や雑誌等で散々宣伝してきたせいで、それを信じた日本国民は、大空襲の最中に焼夷弾による火災を消そうと必死でバケツで水を運んでいた。気がついたときには逃げ道はなかった。焼夷弾だって爆弾と同じく恐ろしいものだった。最初から逃げていれば無駄に死なずに済んだのに、と。

花山は焼夷弾は怖くないと書いてはいないようです。しかし、上から書けと言われたら書いていただろう、そうしたらそれを信じた人たちの命をどれだけ奪っていたか、人のため・人を救いたくてペンを握ったはずなのに、言葉の持つ怖さすらわからずに戦時中に言葉に関わってしまった。終戦したとき、信じてきたこと全てが間違っていたことに気が付かされたと語っていました。自責の念が強くペンを置くことにしたということでしょう。

 

 

おわりに

話を聞いたら帰れ・二度と店に来るなと花山は常子に言いますが、常子はそれでも、というよりそれを聞いたからこそ諦める訳にはいかないと考えるようになったみたいです。といっても、常子は自分の生活のため、お金のために「甲東出版」を辞めているのですから、そんなに高い志があるとは思えないのですが……。

女性のための雑誌を作りたいという理由だけなら、甲東出版でやれたかもしれないですから、やはり辞めた第一の理由はお金のためだったはずです。花山のように真剣に雑誌などのことを考えているかというと、これまでの描写からは説得力に欠けます。欠けるというか無いです。

常子は巴里を辞したときに財布を落としていて、それを拾った花山が小橋家に返しに行きます。財布の中に住所が書かれていました。財布に住所と名前を書いている人なんているのでしょうか? 子供ならわかるのですが大人はまずいないですよね、昭和21年当時は書く習慣があったのかもしれません。花山は、常子の母・君子(木村多江)から家の雨漏りを修理するために頼んだ大工だと間違われて、半ば強引に家に入れられ修理を頼まれていました。

 

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