ディスディスブログ

気分変調症の男がテレビ番組の感想やカメラ、ファッションのことなどを書きます

「いとうせいこう」さんの「噂だけの世紀末」が秀逸でした - Eテレ『ニッポン戦後サブカルチャー史Ⅲ 90'sリミックス』第4回「サブカルチャーの世紀末」の感想

スポンサーリンク

日曜日00:00(土曜深夜)よりEテレにて『ニッポン戦後サブカルチャー史Ⅲ 90'sリミックス』が放送されていました。第3シーズンです。2016年6月19日の第4回が最終回だったみたいです。

 

 

ニッポン戦後サブカルチャー史Ⅲ 90'sリミックス

www.nhk.or.jp

 

 

『ニッポン戦後サブカルチャー史』第4回は「サブカルチャーの世紀末」でした。実は第3シーズンのことを完璧に失念していまして、気がついた時には第4回になっていました。講師を担当している劇作家・演出家・作家の宮沢章夫さんが最終回と言っていましたから、おそらく今回が第3シーズンの最終回です。

これまではもう少し回数が多かった気がしますけど今シーズンは短いですね。再放送はこれまでもされてきたので今シーズンもあると思います。そちらは見逃さないようにしたいです。

 

 

NHK『噂だけの世紀末』

『ニッポン戦後サブカルチャー史Ⅲ』第4回の中で最も印象に残っているのは、1990年1月3日にNHKで放送されたという正月番組、NHKスペシャル『いとうせいこう 90年代論 噂だけの世紀末』です。90年代に入った瞬間に世紀末を語るNHKってという、宮沢さんや風間俊介さんたちも驚いていました。お正月に放送されたということは89年時点で制作されていたことになります。

いとうせいこう」さんが出演していて、その中でいとうさんが歌っていた番組のテーマソング「噂だけの世紀末」という日本語ラップがとても興味深いものでした。作詞は「いとうせいこう」さん、作曲はヤン富田さんのようです。※いとうせいこうさんと書くと何かわからなくなるので括弧書きしています。

「それは日本はじめての世紀末だった」から始まる歌詞でした。「いとうせいこう 噂だけの世紀末」でぐぐると動画的なものや歌詞的なものはヒットしますので気になる方はぐぐってみると良いかもしれません。推奨はしません。

私はラップやヒップホップ的な物にあまり食指が動くことはない人間なのですが、この曲はとても格好良く感じられますし、2016年6月の今、この「噂だけの世紀末」の歌詞を読むと心にスッと入ってくるものがあります。この詞を80年代に書いていたというところと、既に詞から世紀末感が漂っているところに、「いとうせいこう」さんの感覚の鋭さを感じさせます。

また「いきづまってると思っていたのはいきづまってる噂のしわざ」というフレーズもあって、このフレーズは90年代の日本に漂っていた閉塞感をよく表しているなぁと感心します。

 

 

おわりに

番組で1995年がサブカルチャーの世紀末だったのではないかという宮沢さんの仮説もなるほどと思わせます。あの年は阪神淡路大震災があったり地下鉄サリン事件やオウム真理教の強制捜査があったり、マイクロソフトがWindows95を発売したりと、サブカルチャーだけでなく社会的にも大きな出来事があった年です。ナレーションでも「社会の漠然とした不安感が広がり始める」と言われていたとおり、それまでにも皆が何となく抱いていた恐怖感が顕在化してきたかのような、今思い返しても特殊な時期だった気がします。今ある社会的な閉塞感の始まりがこの辺りにあった気がするというか。

サブカルチャー的には、岡崎京子さんの漫画「ヘルタースケルター」や、村崎百郎さんと根岸隆さんを代表とする「悪趣味系」が取り沙汰されていました。悪趣味系はユリイカの『悪趣味大全』が発端だったと言っていたでしょうか。私はどちらも全く知らなかったですね……この頃私はというと渋谷などによく繰り出していた気がします。女性のケ○ばかりを追いかけていて、サブカルチャーには何の興味も示していなかった時期ですね。う〜ん、懐かしいし恥ずかしい。

以前も書いた気がしますけど、やはり『ニッポン戦後サブカルチャー史』は宮沢章夫さんでなければならないし、風間俊介さんでなければならないのだと再々々…認識しました。第2シーズンは宮沢さんではない方も講師を担当されていて、それはそれで興味深く拝見しましたけど、私が楽しめる『ニッポン戦後サブカルチャー史』とは少し違いました。宮沢さんは今年度から早稲田大学で講師の任に就いたそうです。サブカルチャーに関する講義をしているみたいですよ。

 

dysdis.hatenablog.com

 

スポンサーリンク