ディスディスブログ

気分変調症の男がテレビ番組の感想やカメラ、ファッションのことなどを書きます

『日曜美術館』で放送された、沖縄の写真家・平敷兼七の沖縄で生きる人たちの写真が衝撃的でした

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毎週日曜日09:00からEテレで放送されている美術教養番組『日曜美術館』、2016年6月19日の放送は「沖縄 見つめて愛して 写真家・平敷兼七(へしきけんしち)」のサブタイトルでした。

 

 

沖縄 見つめて愛して 写真家・平敷兼七

www.nhk.or.jp

 

2016年6月19日の放送は沖縄の写真家「平敷兼七(へしき・けんしち)」さんの特集でした。私は写真を撮ることは趣味ですけどカメラにも写真にも詳しくないですし、写真家さんもあまり知りません。平敷兼七さんも今回の日美で初めて知りました。

戦後の沖縄で懸命に生きる無名の人々を撮り続けた伝説の画家、それが平敷兼七さんです。ハブを捕まえてお金に換えて生活をしている男、夜の街で働く女、いつ借金を返せるか計算する女……戦後の沖縄のリアルが描写されていました。沖縄というと青い海や琉球王国の史跡や米軍基地の印象がありますけど、平敷さんが写真に収めていた対象はそういったものではありません。

平敷さんは手作りの写真集を100冊以上作っていて、2007年平敷さんが59歳のときに集大成となる写真集『山羊の肺』を刊行、2008年に「伊奈信男賞」を受賞し、写真界から注目を集めた2009年10月3日に肺炎で亡くなっています。享年61。

 

https://www.facebook.com/kenshichiheshikigallery/

 

Facebookに『平敷兼七ギャラリー』のページがありましたので貼っておきます。沖縄県浦添市にあるみたいです。番組でもギャラリーの様子が映っていました。

 

 

平敷兼七さんの人生の結論

平敷さんの人生の結論が紹介されていました。平敷さんのアトリエにあった日記に書き綴られていました。2009年10月1日の内容だそうですから、亡くなる2日前ですか。それは……

「人生の結論は身近にあり 身近の人物たち 身近のものたち それらを感じることができるかが問題なのだ」

……という言葉でした。言葉だけを読むと、言葉が悪いかもしれないですが、ありふれたものに感じられます。しかし、平敷さんの人生や写真を見た後だとずっしりとした重さを感じさせます。

平敷さんの写真は、裕福ではないどころかハッキリ言うと貧しい人たちが必死に生きている様子を写し出していて、そんな写真は厳しいもののはずなのに、全ての写真から優しさが伝わる、相手の体温や息遣いが伝わる、場の空気までもが伝わってきました。平敷さんが被写体となっている人たちに心を開いていて、被写体となっている人たちも平敷さんに心を開いているからこそ出来上がった作品たちだと思わせます。

 

 

石川竜一さんの帽子が気になる

今回は木村伊兵衛写真賞を受賞した石川竜一さんも出演していて、石川さんが平敷が写真を撮っていた沖縄、南大東島を歩いていました。私は、『日本カメラ』や『アサヒカメラ』といった写真雑誌で石川さんが賞を受賞したときの様子などの収めた記事を読んだことがあり、知っていました。

石川さんも平敷さんと同様に沖縄の人のポートレートをよく撮影している方で、石川さんが今最も心を捕らえられる写真家が平敷さんとのことでした。石川さんが番組内で語っていたことには「凄いなって思いましたね。こんなに人の色んなものを引き出せるとか形に残せるとか想像させきれるとか。それが全然やらしくない」と、写真を通して平敷さんの人間を尊敬しているようなことを仰っていたかと思います。「人の美しさ」って何なのか聞いてみたかったと。

個人的に南大東島で石川さんが被っていた帽子がとても気になりました。赤色のカウチンニットだと思うのですが、それがとても格好良かったです。トップはTシャツにオックスフォードシャツっぽいブルーのシャツを着て、ベージュの緩めのチノパンを穿き、そこにカウチンハットを被っていました。実はここ5年くらい良いカウチンのハットを探していまして、ネットで探してもなかなか良いものがないので、石川さんのハットを見てああ良いなぁと羨望の眼差しを向けていました。できれば赤ではなく生成りか茶系が良いんですけど……欲しい。

石川さんの使っていたカメラは何だったでしょう。大きめのフィルムカメラを持っていたようですけど……。カメラも格好良かったです。

 

追記

石川さんの持っていたカメラは「Hasselblad(ハッセルブラッド)」の中判デジタルでしょうか。

 

 

おわりに

平敷さんが使っているカメラは何なのか、私はカメラに詳しくないのでわからなかったですが、知りたかったです。フィルムカメラであろうと思います。(追記: マウント近くに「SANADA」と書かれていました)

それと平敷さんが自身の写真展に来場したときの映像が残されていて、平敷さんが来場者に人物撮影についてアドバイスをしていた様子が番組で紹介されていました。すぐ撮ると固くなるから、しばらく何もしないで会話をして、その何もしないことに時間をかければかけるほど柔らかくなる、と仰っていたでしょうか。これが平敷さんのポートレイトのコツみたいです。

私は人と接するのが怖いのでポートレイト撮影をしたことがありません。当ブログにカメラ・写真のカテゴリがありますけど、そちらにも1枚も載せていないかと思います。撮っていないので当たり前ですね。しかし平敷さんのダイナミックな写真を見ると少し撮ってみたいなと思います。平敷さんの写真は、もはや写真ではなくて平敷さんの目になって目の前に沖縄の人たちを見ているような感覚に陥ります。

それとやはり沖縄には行かないといけない気がします。「行きたい」のではなく。日美では以前、東松照明さんの特集を組んでいたことがあったと思いますが、そのときも沖縄で撮影したときのことが放送されていて、同じように思った記憶があります。でも行けていないという。

今回の日曜美術館、平敷兼七特集回を見逃した方、おそらく来週の日曜日20:00から再放送がありますので、再放送を是非ご覧になってください。オススメです。

 

dysdis.hatenablog.com

 

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