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常子はKT歯磨きで一山当てることを諦め和文タイピストへ…2273文字を覚えます - 朝ドラ『とと姉ちゃん』44話の感想

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NHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』が今日2016年5月24日放送の44話で、常子がタイピストへの道を歩み始めました。

 

www.nhk.or.jp

 

 

「KT歯磨き」騒動のおさらい

昨日の43話では、ヒロインの小橋常子(高畑充希)の叔父小橋鉄郎の借金の形として「KT歯磨き」を作り続けることになった常子たちですが、常子たちが間借りしている仕出し弁当屋「森田屋」に星野武蔵(坂口健太郎)がやって来て、その会話の中から常子がヒントを得、KT歯磨きを改良することになります。

KT歯磨きは紙に包まれていましたが、これだと必要なときに必要な分だけを取り出すことが難しいから、絵の具が入ったアルミ製のチューブをヒントにして、同じようにそこに歯磨きを入れるアイデアを常子は思いつきました。

森田屋も総出でチューブに歯磨きを入れる作業をして大量に製造します。常子はさらにもう一手、策を練っていて、それは借金取りには従来の紙の練り歯磨きを渡し、チューブ歯磨きを内緒にして独自で売っていこうと考えています。紙の練り歯磨きを買い取ることになっていますから約束も破ってはいないと。

紙の練り歯磨きを回収しに借金取りは森田屋に訪れました。ところが皆のぎこちない様子から怪しまれ、隠れてチューブ入り歯磨きを製造していたことがバレてしまいます。チューブ入りの方まで回収されそうになりピンチ……! というところで現れたのが青柳商店でした。

青柳商店は常子たち三姉妹の祖母、青柳滝子(大地真央)が大女将の200年続く老舗製材問屋です。滝子は筆頭番頭の隈井栄太郎(片岡鶴太郎)や跡取りの青柳清(大野拓朗)の他にも、屈強な職人衆を引き連れて来ています。ただでさえ多勢に無勢な上、滝子に思いっきり凄まれた借金取りはすっかり萎縮し、ほうほうの体で逃げ出していました。ここまでが43話です。

 

 

「KT歯磨き」爆発からのタイピスト

43話のラストでKT歯磨きが爆発していました。理由は容器のアルミニウムと歯磨きの成分が化学反応をしてガスが発生しているということでした。失敗です。

歯磨きの開発・販売で一山当てて、そのお金で常子の上の妹である鞠子(相楽樹)を大学に進学させてあげたかったと、常子は鞠子と母の君子(木村多江)に対して打ち明けています。

隠していた自分の夢が姉にバレていることを知った鞠子は内緒にしていた自分の夢を家族に話すことに。鞠子は大学で文学を学びたいそうです。平塚らいてうのように、人の心を熱く焦がせるような女の人の生き方を後押しできるような文章を書きたい、私の書いた文書でたくさんの女の人を勇気づけたい、と思ったからだそう。常子が担任教師の東堂チヨ(片桐はいり)から借りた雑誌『青鞜』でこれまでにない衝撃を覚えたみたいでした。

大学進学の話を聞いた君子は最初こそ反対していました。しかし、鞠子と常子の熱意にほだされ、常子の就職を条件にして認めることにしています。常子はこれにより、自ら商売をして一山当てるのではない、会社に就職して地道にお給金を稼ぐことを選択しました。歯磨き開発は終了のようです。

 

 

和文タイプライター

女学校に企業からタイピストの募集がありましたが、推薦枠がちょうど空いていたのでそこに常子が入ることになりました。和文タイプの募集です。就職には試験がありますし、常子にタイピストの技術がある訳ではないので、学校で猛勉強をし技術を習得することに。

和文タイプライターは英文タイプライターとは仕様が大きく異なるそうです。右手は本体のレバーを、左手は文字盤のハンドルをそれぞれ操作して打ちたい文字を探し、打ちたい文字を見つけたら右手のレバーを下げて文字を打ちます。文字盤には平仮名、片仮名、常用漢字など、2,273文字があり、タイピストは時間が勝負ですからどこにどの文字があるかきちんと把握していなければなりません。ひぃいい……。

 

 

おわりに

鉄郎は逃げ出したのではなく、方方へ出向いて拝み倒しお金をかき集めていたようです。

今回気になったことは、アルミチューブを仕入れたり他の材料を仕入れたりしたお金を、常子はどこから工面したのかということです。今回の事業失敗で発生した借金はどれほどだったのでしょうか、そしてそれは今後どうするのでしょうか(触れられない可能性大です)。それにその流れだったらガスが発生しない素材のチューブを探す流れになりそうですけど、スパっと諦めていたのは少々諦めが良すぎる気もします。常子は物事の見極めができるということかもしれません。また、歯磨きが調理場に飛び散った状態は、仕出し屋として匂いの問題がなかったのか心配でした。

さらにいうと、君子が鞠子の進学の条件に常子の就職を持ち出すのは、何か違うのではとも思います。母親が次女の進学の条件に長女の就職を提示することに違和感があります。そもそも常子たちの学費は滝子が出すことになっていて、それは進学の可能性も考えてのことだと思うのですが、どうして君子は滝子に相談することをしないのか、についても違和感がありました。この辺の疑問が今後解消されることを期待しています。

 

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