ディスディスブログ

気分変調症の男がテレビ番組の感想やカメラ、ファッションのことなどを書きます

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Eテレ『ふるカフェ系 ハルさんの休日』の「横浜市・中山編」の高度成長期感のある庭付き一戸建てカフェが『めぞん一刻』を想起させます

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毎週水曜日23:00-23:30に放送されているEテレ『ふるカフェ系 ハルさんの休日』、2016年5月11日の放送は「横浜市・中山編」でした。

 

 

ふるカフェ系 ハルさんの休日 

www4.nhk.or.jp

 

今、地方では過疎化が進み、何代も受け継がれてきた古民家が廃屋として次々と取り壊されつつある。そんな古民家を惜しみ次世代に残そうとする試みが、リフォームカフェ。
一歩足を踏み入れば、懐かしい空間が広がる古民家カフェは、女性や若者達に新鮮なおしゃれスポットとして大人気。京都、奈良の町屋カフェや下北沢の古民家喫茶など全国的にブームとなっている。そんな古民家カフェを舞台に、記憶から失われつつあるかつての町の姿と記憶をドラマ形式で甦らせていく番組。カフェを訪れる住民たちとの出会いを通して、全国各地の意外な歴史を明らかにしていく。

 

こちらは以前のシリーズのイントロダクションです。私は2016年の初め頃だったでしょうか、Eテレでこの番組の再放送をしていたことがあってそれを拝見したことがあります。

ドラマの冒頭に「古い建物を活かしたレトロなカフェがあると聞けば、全国どこへでも訪ねる」という、渡部豪太さん演じる「真田ハル」のセリフが入っていました。古くから営業している喫茶店ではなく、あくまで古民家など古い建物をリフォームしたカフェが対象になるようです。ハルさんはブロガーで、古カフェを取材しその模様をブログにアップする形で番組が進行していきます。

当番組は、カフェのオーナーもお客さんも現地の方を起用しているため、渡部さん以外の出演者は演技の素人さんで基本的には台詞が棒読みです。それを気にしない方でいられる方で、上記のような古カフェが好きな方には大いに楽しめると思います。

 

 

横浜市・中山編のカフェは「753 Cafe/Shop/Gallery」でしょうか

2016年5月11日の放送は神奈川県横浜市中山の住宅街にある「庭付き一戸建てに住んでる気分が味わえるカフェ」をハルさんが訪ねていました。

 

cafe753.wix.com

https://www.facebook.com/753-CafeShopGallery-322600987859709/

 

『ふるカフェ系 ハルさんの休日』はNHKの番組ですから、番組内で紹介された店名が明かされることはありません。ネットで調べたところ「753 Cafe/Shop/Gallery」さんが今回のカフェのようです。WebサイトとFacebookページがありました。753は「なごみ(和み)」と読むのでしょうか?

地図を検索したところ、JR中山駅の南から南方向にしばらく歩いたところにあるようです。JR中山駅と「神奈川大野球場」や「四季の森公園」のちょうど中間ほど。中山駅はJR横浜線や横浜市営地下鉄が乗り合わせている駅です。どちらでも行けると思います。

Webサイトを拝見したところ、「753」さんの営業日は月曜日-土曜日(日曜日定休?)で営業時間は11:00~17:00とのことです。放送から間もないですから、特にお昼どきは混雑が予想されます。事前に電話などで連絡を取ってから来店されると良いでしょう。上に貼ったWebサイトとFacebookのページ内に連絡先が記載されています。

 

 

753さんは高度成長期感の漂う店舗

753さんは建物がおよそ60年前(昭和30年代)に建てられたという庭付きの平屋建ての家庭を活用しているということで、高度成長期の頃に建てられたのだろうなぁと思わせる家屋でした。昭和生まれとしては懐かしさが強烈にこみ上げてくる建築様式です。

ちなみに高度成長期の時期は、1955年(昭和30年)-1964年(昭和39年)の第一期(前半)と、1966年(昭和41年)-1972年(昭和47年)の第二期(後半)があるみたいですね。753さんの家は時代で言えば第一期に当たるでしょうか。

東京のベッドタウンとして栄えたのであろう横浜・中山の閑静な住宅街の、それほど急ではない坂道の途中に、大きな桜の木が植わる庭のある平屋が見えてくる……。こういうシチュエーションがとても昭和中期感に合っていますね。2階建てではなく平屋建て、しかも広い庭付きの家というのは、今から思うとなかなかに贅沢な空間の使い方です。ハルさんも広くなくていいから庭付きの平屋建ての家で暮らすことが夢とか何とか言っていたと思います。確かにとても良い。

中山は1960年代に一軒家が多く建てられたのですが、90年代に入ると家を手放す人が増えてきて、でも753の家の大家さんは家を買い取り保存していて、753さんたちのようにカフェなどで建物を再利用したいと思っている人たちに使ってもらっている、ということを言っていたかと思います。

今回は番組を観ていて『めぞん一刻』を思い出しました。めぞん一刻の舞台となる「一刻館」は大正期の建物でしょうけれども、作品の初期から漂う高度成長期感は、おそらく753さんの家屋が建てられた頃の雰囲気と同じものなのでしょう。私はそれを感じ取ったのだと思います。

 

 

おわりに

753さんは自家製野菜が売りのようでした。唐辛子を使わない辛くない「水キムチのドリンク」などが登場していましたね。

今回の『ふるカフェ系 ハルさんの休日』は、カフェの建物の特徴や家具や食器や道具などの紹介というか考察というか、そういった、これまでによくあったテイストではなかったことが残念でした。あまり紹介できるものがなかったのでしょうか。その代わりにハルさんが共同オーナーの女性に惚れて、その女性ばかりを映していましたね。

確かにその女性は綺麗な方なのかもしれませんし、カフェを訪れる目的の一つとして店員さんがあることは理解できますけれども、そういうことは民放の番組でやればいいのではないかと思ってしまいました。私には今回は番組のコンセプトから離れていたように感じられました。もう少しカフェそのものにフォーカスを当てて欲しかったです。

 

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