ディスディスブログ

気分変調症の男がテレビ番組の感想やカメラ、ファッションのことなどを書きます

ディスディスブログ

杉野社長はどうして滝子や青柳商店のことを知っているのでしょうか?竹蔵が関係していそうです - 朝ドラ『とと姉ちゃん』33話の感想

スポンサーリンク

NHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』が今日2016年5月11日放送の33話で、君子さんと滝子さんの仲違いが決定的になったときに、意外な人物が姿を現しました。

 

www.nhk.or.jp

 

酔っ払った隈井が真相を漏らす

ヒロインの小橋常子(高畑充希)たち小橋一家は、今は母・君子(木村多江)の実家がある製材問屋「青柳商店」ではなく、そこからほど近い場所にある仕出し屋「森田屋」で住み込みで働いてます。

君子は女手一つで常子と鞠子(相楽樹)と美子(根岸姫奈)の三姉妹を育てていく決意を固めています。しかし、以前、青柳商店の筆頭番頭である隈井栄太郎(片岡鶴太郎)から常子たちの学費を自分に支払わせて欲しいと言われたことで、君子は隈井の申し出をありがたく頂戴し、お金を借りる形で隈井に常子たちの学費を出してもらうことになりました。

ところが実際に常子たちの学費を出していたのは滝子さんだと発覚します。通りで隈井が「学費も女将さんが全部払っているってのに」と滝子に言っていたことを偶然に常子が聞いてしまっていました。意外な事実を知った常子でしたが、母と祖母は仲違いをしていることを知っている常子はどうしても君子に事実を伝えることはできません。常子は鞠子に相談したものの、やはり黙っていることしかできないようでした。

娘達の気苦労を知らない君子は、昼は仕出し屋で働き夜は内職をして、出来たお金を隈井に届けて少しずつ返しています。しかしある晩、隈井はどうにも我慢できずにお酒をかっ食らい、大いに酔っ払ってしまい、酔った勢いで秘密をバラしてしまいました。

「このお金はきっちり女将さんにお返しします! そうですよ、女将さんですよ。女将さんにきっちりお戻しします! 常子さんには内緒でお願いします」と。

君子は、常子を青柳の跡取りにするために外堀を埋めるように自分たちとの繋がりを保とうとしている滝子の思惑(君子はそう思い込んでいます)には決して乗らないと心に決めていますから、隈井から真相を聞いて血相を変えていました。滝子が常子たちのお金を出していることを知っていて、常子もそのことを知っていると聞いたら驚かない訳はありません。

 

 

君子と滝子の仲違いが決定的に

真相を知り、常子と鞠子まで事情を知っていたことに気付かされた君子は、深刻な表情で青柳の家に押しかけました。夜にもかかわらず家に押しかけたところに、君子の真剣さというか怒りの大きさが表れています。対峙する君子と滝子……修羅場です。

もちろん話し合いは和やかに進む訳がなく、君子は滝子から学費を一切送っていただく必要はない、もう関わらないでと突っぱねてしまいます。滝子は何も言い返しませんでした。言い返せなかった、のでしょうか。

青柳の家を出た君子は、外で待つ常子と鞠子に学費を断ったことを報告します。常子からは当然理由を尋ねられる訳ですが、まさか滝子が常子を清(大野拓朗)と縁談させようとしているなどと言えるはずもなく、ごめんなさいと答えるだけでした。

常子に縁談の話を伝えてしまえば、常子は家族を思って縁談を受けてしまうと、君子は考えています。

 

 

杉野社長が知っている?

そんな折、常子たちの「とと」竹蔵(西島秀俊)が生前務めていた遠州浜松染工の社長である杉野栄治(田山涼成)が東京・深川にやって来ました。東京に仕事で来ていて立ち寄ったとのこと。

杉野は青柳のお店の前で、仕出しの配達をしていた常子と鞠子と偶然出会って、久しぶりの再開を喜び合っています。杉野は青柳の家に入って君子たちに挨拶をしようとしますが、常子たちはそれを止め、お茶屋さん?に連れて行き事情を説明しました。杉野は「君子さんと滝子さんは上手くいっているものとばかり」思っていたようです。

常子は杉野との会話の中で違和感を見つけます。どうして杉野が滝子のことを知っているのか、どうして杉野が青柳の家に躊躇なく入ろうとしたのか、です。杉野が滝子のこと青柳のことを知っているのではないか、という指摘ですね。

 

 

おわりに

おそらく杉野は生前の竹蔵から事情を聞いていて、青柳の家との仲を取り持つ役割を担っていたのではないかと思います。

以前、君子が青柳の家を出て行くシーンでも書いたのですが、君子は滝子の思惑通りには事を進めさせまいと頑なに抵抗をしていますけど、君子も常子の意見を聞かずに滝子からの申し出を断っているのですから、結局は君子も常子を自分の思惑通りにコントロールしたい人なのだ、という意味では同類なのだと感じられます。似た者同士。

滝子を反面教師とするならば、それこそ常子に滝子からの提案を話し、自分の意見もしっかりと言って、家族でとことん話し合った上でどうするかを決めれば良いことです。滝子は今すぐに縁談を進めようとは思っていないと言っていましたし、それを聞いた常子は家族のことは関係なしに望んで縁談を受けたいと思うかもしれません。

 

dysdis.hatenablog.com