毎週日曜日23:00より、TOKYO MXにてアニメ『コンクリート・レボルティオ〜超人幻想〜 THE LAST SONG』が放送されています。
以下、ネタバレ要素がありますので、バレても構わない方のみ下方スクロールをお願いします。
神化超人フェスへお越しいただいたお客様、ありがとうございました！出演者の皆様、そしてスタッフの皆様お疲れ様でした！お陰様で素晴らしいステージになりました。間も無く第15話放送開始です！こちらも宜しくお願いいたします！ #コンレボ pic.twitter.com/IyRktr6WGR
— コンクリート・レボルティオ～超人幻想～ (@conrevoinfo) 2016年4月17日
2016年4月17日の放送は第15話「宇宙を臨むもの」でした。2期の2話です。
イントロダクション
「もうひとつの日本」を舞台にして繰りひろげられる、多彩な超人たちの饗宴――。
「神化」という架空の年代、高度成長によって発展する戦後20余年の日本が舞台である。これまで数々のフィクションで描かれてきた、数々の「超人たち」が、もしすべて同時に実在していたとしたら？
登場する「超人」たちは、誕生も特性も、実にさまざまだ。
宇宙から来た巨人、ファンタジー世界の生命体、古代から妖怪とされてきた存在、科学者に改造されたサイボーグ、太古に滅亡した巨大文明の遺産などなど……。
一部の超人は公然と活動して世間から人気を集め、一方で素性を隠しながら密かに戦う超人もいる。そして超人に対抗する敵勢力、組織もまた、それぞれ暗躍を続けている。日本政府は、秩序確保のために多様な手を打った。
そして設立された組織のひとつが、厚生省の外郭団体「超過人口審議研究所」である。
その通称は「超人課」――「超人」を発見・確保し、保護し、安全に管理するのが任務だ。
超人課に所属するメンバーの一人、人吉爾朗（ひとよしじろう）が、本作の主人公である。
公式Webサイトのイントロダクションから抜粋しました。こちらのイントロダクションは1期のものになります。
1期13話までの年表
http://concreterevolutio.com/special/?page=chronological
1期13話までの年表が公式Webサイトの「SPECIAL」ページ内にありますので、そちらを見ながら本作を視聴するとわかりやすいかもしれません。参考になさってください。
15話「宇宙を臨むもの」
若い女性が、地球に潜む宇宙人を音楽の超能力で切り裂き、数害していく事件が発生しています。女性の名前は「遙アキ」、かつての「エンジェルスターズ」の一員で、その中で「アラクネ」の名前で活動していた歌手です。
本件を超人課が捜査しています。女が潜伏している先に浮上したのは、三純光というかジュダスというかが営む病院でした。光は瞬間移動や電気を発する能力を有する超人で、神化47年に爾朗たちと共にアースちゃんを強奪していたメンバーの一人だったはずです。闇医者の設定はブラックジャックがモデルなのでしょうか。
超人課の、魔界の女王となる存在である星野輝子と、半妖の鬼野笑美がアキを捕らえるために病院へ襲いかかり、そこに居あわせていた主人公の人吉爾朗は、アキを護るためにお姫様抱っこをし逃避行をすることになりました。
宇宙生命体「フューマー」の目的
神化46年時の爾朗は左腕の炎を発動させても理性を失わずにいられています。笑美の施した封印も外れているようです。14話に登場した宇宙から来たアンドロイドの鷲巣が「フューマー」なるガス状生命体について指摘していました。
その宇宙生命体フューマーと爾朗との関係が15話で明らかになっています。「三矢超人未来館」にて、爾朗が三矢と話していました。それは超人が世間に認知されるきっかけになると爾朗が期待していた「超人機能機密法」の改正が否決されたこと、それが三矢の寝返りによって生じたと爾朗は考えているため、三矢に真意を問おうとしています。新宿擾乱と本件の否決によって、超人は闇に潜む犯罪者か、それを取り締まる者としか世間には思われなくなったと。
そこへ内畑豊至と島津星七がやって来ました。元超人課の課長、秋田大司の仲間のフューマーです。2人は三矢に対し「秋田」と呼び、三矢から煙が生じ煙状の秋田大司、元超人課課長が出てきました。三矢が法律改正の反対に動いた理由は中身が変わったからです。秋田が言うには、三矢は自らが超人を支配したいがために人間とそうでないものがいると主張したかっただけだったようです。
内畑と島津は爾朗に正体を明かします。「私たちは地球人よりずっと進化した世界から来た。だから劣った君たちを正しく導く義務がある」と。内畑と島津は三矢議員に圧力をかけて、超人法の改正を止めさせようとしていました。でも秋田は……？
秋田は突然、内畑と島津の肉体と数し、煙状にさせました。フューマーは肉体がないと長くは存在できないため、当然、最も近くに居た三矢（秋田）の肉体に入り込み、一つの肉体にフューマー3体が共存する事態になりました。
三矢（フューマー3体）はさらに爾朗に襲いかかり肉体を乗っ取ろうとします。内畑か島津が言うには「我らの器として相応しい究極の超人を生み出すため」に努力をしてきたこと、それこそがフューマーの目的だったようです。
超人課も、超人課に超人を保護する役割をもたせたことも、全て自分たちが棲まうための器を作りやすくする、環境を整えるためだったということでしょう。内畑と島津はそれを「養殖」と呼んでいます。しかも、フューマーが入り込む肉体には「命なき肉体」のみ、つまり、三矢も、内畑も島津ももともとの人間は彼らに数されてしまっています。
爾朗の変化の秘密
爾朗は左腕を発動させ、自らの首を絞めている三矢（フューマー3体）を吹き飛ばしました。しかし同時に爾朗は理性を失いつつあり、左腕の怪物が目を覚まそうとしています。笑美がその場にいないため、暴走したら止められる人間（？）がいません。爾朗もそれを覚悟の上で、それでもフューマーの悪事を止めようとしています。悪事と言ってもそれは爾朗たちから見た悪事であって、フューマーたちから見れば正義かもしれません。
ところがフューマーの中でも秋田だけは考えが異なっていました。元から考えが違っていたのではなく、「私は君たちが好きになったんだ。超人が人間が。だから私たちはこの星から去るべきだと思った」と言っています。
秋田は爾朗の中に入ってﾀﾋのうとしています。その最後の力を使って爾朗の中の怪獣を抑えてくれるようです。実際に秋田は爾朗の左腕の3つの孔に入り、暴走を抑えることが出来たようです。その時既に内畑と島津の意識はないようでしたし、秋田も意識を失いつつあるようでした。
このようにしてフューマーはﾀﾋに、以降の爾朗は（フューマーの力を使って？）左腕の炎を自在に操れるようになり、自身も超人的な身体能力を有するようになり、奇X（きかい）の「エクウス」も自在に暴走モードに変身させられるようになりました。
天弓ナイトは人間だった？！
爾朗が憧れているどころか崇拝すらしているように見える正義の超人「天弓ナイト」が、実は超人ではなく「人間」であることが明らかにもなりました。あのキャシャーンのようなマスクを被ると超人的な力を発揮するようになる、ということです。といってもマスクに何も細工はなく、空っぽのただのマスクだったようです。
爾朗の左腕に入っている秋田は意識を失う前に言っています。天弓ナイトのマスクは「確かに本物だよ」と。そして「これこそ私と人吉（孫竹）博士がどうしても隠したかった秘密だ。天弓ナイトは仮面とスーツに不思議な秘密を秘めていると言われていた。だがただの人間だったのだ」とも言っていました。
「ただの人間が仮面で顔を隠すことで、あれだけの活躍ができた。だが超人課設立のためにはただの人間ではいけなかった。あくまで超人が犯罪を起こしたのでなければ……」と秋田が語ると、爾朗は人間と超人の違いとは何かを考える様になります。秋田もそこに地球の人間と超人に新たな可能性を見出しているようでした。
人間だとわかっても、それでも尚、爾朗は「天弓ナイトは超人だ」と言っています。その意味は肉体の構造的な意味や超能力的な意味では超人ではなくても、生物学的に人間であってもガゴンのような存在と戦う力を持ち、爾朗を始め多くの人の心の中に尊敬と憧れの念を抱かせるその魅力は、紛れもなく超人のものだと言いたいのでしょう。
天弓ナイトが生物学的に人間だったことで、爾朗の天弓ナイトへの想い・憧れはより強固なものになったかもしれませんね。
おわりに
アキはフューマーを欲しがっていました。恋人だったエンジェルスターの元メンバーに会うために宇宙に行きたがっています。星になったから。
そして、アキは巨大化をしエクウスと戦っています。アキの巨大化はジュダスの病院でジュダスから薬物を投与されたためのようでした。その薬物はおそらく、かつて人吉孫竹が実験に爾朗使っていた際に、爾朗から採取した細胞を培養した細胞賦活剤でしょう。
ということは、ジュダスは孫竹との接点がある超人で、もしかしたら爾朗の出生の秘密についても大事な部分を知っている可能性があります。
また、アキとの会話で爾朗は面白いことを言っていました。米国の天才科学者で自身も超人であるマスターウルティマは、人間とフューマーの間に生まれた存在だということです。これまでも地球人と宇宙人のハーフであることは語られていた気がしますけど、それがフューマーであることは語られていなかったかと思います。単に私の見逃しかもしれません。
今回は超が付くほど重要な回になっていると思いますので、何度も見返すつもりです。
