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原口元気のボランチ起用に驚きました - サッカー日本代表2018ワールドカップ・ロシア、アジア2次予選最終戦シリア戦の感想

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サッカー日本代表は2016年3月29日、2018ワールドカップ・ロシア、アジア2次予選の最終戦、グループEに入った日本はシリア戦を行いました。試合会場は埼玉スタジアム、日本のホーム戦です。

 

 

日本5 - 0シリア

soccer.yahoo.co.jp

 

試合は、前半17分にシリアのオウンゴールで日本が先制し、66分に香川真司、86分に本田圭佑、90分に香川真司、90+3分に原口元気が決めて、日本がスコア5-0でシリアに勝利しました。

日本はアジア2次予選を勝点22、7勝1分0敗、得点27失点0得失点+27でグループEの首位(1位)で終え2次予選を通過、アジア最終予選に進出しました。

 

 

シリア戦の日本代表出場メンバー

レギュラーメンバーはGK 西川周作(浦和レッズ)、DFが酒井高徳(ハンブルガー、ドイツ)、吉田麻也(サウサンプトン、イングランド)、森重真人(FC東京)、長友佑都(インテル、イタリア)、MFが長谷部誠(フランクフルト、ドイツ)、山口蛍(ハノーファー、ドイツ)、香川真司(ドルトムント、ドイツ)、FWが本田圭佑(ACミラン、イタリア)、岡崎慎司(レスター、イングランド)、宇佐美貴史(ガンバ大阪)です。交代は58分山口→原口元気(ヘルタ・ベルリン、ドイツ)、78分岡崎→金崎夢生(鹿島アントラーズ)、85分宇佐美→清武弘嗣(ハノーファー、ドイツ)でした。フォーメーションは4-2-1-3でしたか。

 

 

日本vs.シリアの雑感

強く感じたことはハリルホジッチ監督の下では「選手の競争が生まれている」ということです。これはチームにとっても見ている私たちにとっても良いことです。

ブラジル大会のアルベルト・ザッケローニ監督の時代は、レギュラーメンバーがほぼ固定されていてチーム内に競争がないように私には見えていました。ザック監督時代はジーコ監督時代と同じような閉塞感に包まれていて、本番までの流れも本番での結果もジーコ監督のドイツ大会によく似ていたように感じられます。

現在のハリル監督下では、攻撃的な選手で代わりがいない選手は本田くらいなもので、香川には清武、岡崎には金崎やハーフナー・マイク、宇佐美のいる左サイドには原口、呼ばれていないですけど武藤嘉紀や乾貴士もいます。負傷離脱してしまった小林悠を含めレギュラーが確約されていない選手がそれぞれに良いプレイをしていて、ポジションを奪ってやろうという気概を感じさせてくれています。

翻って守備的なミッドフィールダーは手薄です。今回の招集メンバーでは長谷部と山口の他、柏木陽介がいるだけでした。招集メンバーのチョイスに偏りがあるように感じられます。今回呼ばれなかった選手だと柴崎岳と、U-23代表の遠藤航もいますけれども、これまでのところ良い印象はあまりありません。柴崎はトップ下の方が適任に感じています。

 

 

原口のボランチ起用

そんな中、シリア戦で最も驚いた選手起用は原口のボランチ起用でした。皆さんも驚かれたと思います。山口の負傷退場というイレギュラーな出来事があったとはいえ、柏木がいるにもかかわらず彼を差し置いて本来のポジションとは異なる原口が起用されたのですから。様々なオプションを試したいハリルホジッチ監督の意図もあったのでしょうけれども、ボランチの選手層が薄いことの現れでもあったように思います。

試合の終盤に日本が立て続けに点を取ることができたことで、原口をボランチに起用したマイナス面が霞んでしまったことは少々心配です。

悪かったところを書く前に、原口の良かった点は、彼が積極的に前へ前へ向かうプレイを見せたことで、チーム自体にも推進力が生み出された点です。点を取りましたし。

このように良い面もありましたが、悪い面も少なからず出ていたように私は感じていて、その一つはバランスの悪さです。彼が前へ行くことで守備陣が長谷部とセンターバックの計3人しかいなくなることがあり、何度かシリアから危険なカウンターを食らっていました。点を奪われなかったから良かったものの、今のままだと最終予選では通用しないのではないかと思いました。

原口が前へ出た時の対処としては酒井と長友の両サイドバックのうちどちらか、あるいは両方がバランスを取ってくれると良いと思いますけど、彼らのフォローがないシーンもあったと記憶していますから、これは原口だけの問題ではなくチームとしてのバランスの取り方の問題でもあるでしょう。次戦までに要修正のポイントでした。

また、原口自身がボランチのプレイに不慣れな様子が見られました。特に守備時に簡単にスライディングをするところに。ボールを奪いに行く積極性は良いのですが、簡単にスライディングをしてしまうことは大変危険と思います。相手の攻撃をディレイさせ味方の戻りや寄せを待つプレイも、時には必要だと感じます。しかし……この点においては、原口がクラブチームでボランチとしてプレイをしている訳ではないはずですから致し方ないかな、と思いますね。

原口のボランチ起用が今後あるかどうかわかりませんけど、他のオプション、例えばセンターバックの森重をボランチに上げることを試して欲しいです。森重のボランチ起用は以前あった気がしますけど……いつでしたか、アギーレ監督時代でしたっけ?忘れてしまいました。センターバックには昌子がしますし、U-23世代にもいますから、試してみる価値は大いにあると思っています。

 

 

宇佐美の左サイドは……

他に気になった選手は宇佐美です。シリアは中央を固めてカウンターの意図を明確に打ち出していたことによって、両サイドは比較的自由に使うことができていました。特に前半は、宇佐美が積極的に左サイドから仕掛けていました。巧みなシュートスキルを見せてもいましたし、センターフォワードがガンバの同僚であるパトリックのようなタイプの選手なら、彼のスキルはより生きるだろうと感じさせました。

しかし、シュートがキーパーに止められボールがまだ生きているにもかかわらず自分は天を仰いでいてボールを追わなかったシーンがありましたし、やはり後半バテていたように見えましたし、悪い面もこれまでと同様に見えていたことも確かです。

彼の良さを殺してまで平均的なプレイをさせることが、宇佐美にとって、ガンバにとって、日本にとって良いことか……という思いもあります。

 

 

おわりに

色々と書きましたけど私はサッカー素人ですので、おかしなことを書いているかもしれません。見当違いなことを書いていたら申し訳ありません。

シリア戦では香川が躍動してくれたことは日本にとってとても良いことでした。本人にとってもドルトムントにとっても。前節アフガニスタン戦を見て、私は香川の代わりに清武が10番で良いのでは?と密かに思っていたのですが、まだまだ香川の力が必要なのだと感じさせてくれるパフォーマンスでした。ボレーシュートも格好良かったです。

女子のなでしこが残念な結果に終わってしまいましたから、あちらはオリンピック予選でしたけど、男子は悪い流れに引っ張られないように何とかワールドカップ出場権を獲得してもらいたいです。

 

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